『グラン・ローヴァ物語』③ 友達の感想で気がついた物語の本質
『グラン・ローヴァ物語』を勧め始める
グラン・ローヴァ物語を読み終え、3日間の内心での激闘を終えた後、僕自身はとにかくテンションが上っていました!
グラン・ローヴァ物語を読む以前と比べると、僕は「人を信じてみよう」と思うようになっており、「グラン・ローヴァ物語を世界中すべての人が読めば、人類は平和になる」と考えるほどにまで、気持ちが高まっていたのです。
そして僕は、『グラン・ローヴァ物語』をいろんな人に勧め始めました。
そして、周りの友達にどんどん勧めて感想を聞いていくうちに、ある友達から、グラン・ローヴァ物語のラストに対する僕とは違うある捉え方を聞くことになります。
その感想を聞いて、僕はグラン・ローヴァ物語に対して抱いていた思いや考え方を、真逆へと転換することになりました。
友達の感想で気がついた『グラン・ローヴァ物語』の本質
僕にとっての転換点となる感想を教えてくれたのは、僕が当時やっていたMMO-RPGでできた友達でした。
詳しく書くとネタバレになるので内容をぼかして書きますが、僕はグラン・ローヴァ物語は、『悲しい終わり方の物語』だと思っていました。
実は、グラン・ローヴァ物語を人に勧め始める段階で、すでにラストへの不満はなくなっており、これ以上ないほどに最高のラストだという認識へと変わっていました。
それでも、その悲しい終わり方に対して、モヤモヤとした気持ちが残っていたのです。
しかしその友達は、グラン・ローヴァ物語のラスト以降の描かれていない未来に希望があり『みんなが幸せになる結末が待っているはずだ』という感想を教えてくれたのです。
僕にとってその感想は、まさに目から鱗でした。
「この物語のラストを見て、更に先の希望や可能性を見ることができる人がいるのか」と感銘を受けたのです。
心のどこかで、「いやいや、あのラストの後に幸せな未来なんて、夢を見すぎでしょ」という思いはありました。
しかし、グラン・ローヴァ物語のヒロインであるイリューシアの「どうして、希望をもってはいけないのか?」という言葉が、僕の意見を否定したのです。
僕は、グラン・ローヴァ物語の本質は、このイリューシアの言葉にすべてが詰まっていると思います。
そして同時に、どんなに現状が厳しくとも幸せな結末を思い描くことができる力は、とても素晴らしいと感じるようになったのです。
つづく
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