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忙しい人のSNS戦略を立ててみた

 こんにちは、2歳男児を育てながらフルタイムで働くママ営業職、カレー部長です。先日、長年の友人から「自分の勤める業界はとても魅力的なのに、他業界に比べて離職率が高くて悲しい。この良さを、学生や若手にSNSで発信していきたい。どうしたらいいか?」と相談を受けました。SNSを趣味で続けてきた経験が、人の役に立つ日が来るとは!私は嬉々として彼女のSNS戦略を一緒に考えました。
 ニューノーマルの世の中、彼女に限らず、情報発信を始めようかと考えている方も多いかと思います。この記事では、大変僭越ながら、現時点での私なりのSNS戦略を紹介したいと思います。これから情報発信を始めたいという方のお役に立てば嬉しいです!
 なお本稿は、社会人やママなど、限られた時間のなかで情報発信する人(以下、「忙しい人」)を対象にしています。SNS自体を本業として活動する方にはそぐわない部分もあると思いますので、その点はあらかじめご了承ください。

忙しい人の、おすすめSNS戦略

 私は彼女に、以下のStepを提案しました。理由は簡単、続けやすいからです。

  • 1st Step 発信の習慣化:
    Twitterで、思いついたことをとにかく発信する。断片的でもOK。

  • 2nd Step 情報の整理:  
    Twitter でつぶやいた内容をもとに、ブログやnote などに情報をまとめる。

  • 3rd Step コミュニティづくり: 
    ファンの数や自分の余暇時間に応じて、Twitterのspace 機能やClubhouse などを使って、リアルタイム同期型の交流会を開催してみる。(私は今ここ)

  • 4th Step 媒体の拡充:
    さらに余力があれば、Voicy, Standfmなどの音声コンテンツやYouTubeなどの動画コンテンツ、1 on 1のコンサルなどに手を広げてみる。

 情報を発信するうえで一番大事なのは、続けることだと思います。ただ、忙しい人は、時間を捻出するのが本当に本当に大変!!!そのため、 1st Stepのハードルを限りなく低くすることが重要だと考えます。Twitter は基本はテキストのみ、加えて140字という制限があるため、装飾を加える余地がありません。この「装飾余地がない」というのが、非常に重要です。
 「何を当たり前な?」と思われたみなさん。2000年代初頭、「デコメール」というサービスがあったのを、ご存知でしょうか?これは、携帯のメールに画像を埋め込んで、メールを装飾=デコれる、というサービスです。当時の女子高生〜大学生の間で大人気でしたが、ご想像のとおり、メール1通送るのに、ものすごい時間がかかります。装飾は、時間を奪うのです。純粋にテキスト勝負で、シンプル・気軽に続けられるのが、私がTwitter を最初の媒体として推薦する理由です。ちなみに、まったく同じ理由で、ブログサービスのなかではnote をお勧めしています。
 1st Stepを通じて、発信を習慣にできたら、しめたもの!そのうち、フォロワーさんからの反応が楽しくて、どんどん発信していくという好循環が生まれていきます。私もそうでした。

媒体の比較

テキスト最強説

 彼女は20代以下の若年層にリーチしたいという思いが強く、当初は媒体としてInstagram やYouTube を想定していました。しかし、私は、最初に選ぶ媒体として、Twitterをおすすめしました。上記のとおり「続けやすい」からことに加えて、ある程度の情報をまとめて分かりやすく伝達するには、テキストが一番優れていると思うからです。このあたりはもしかして感じ方が人によって違うかもしれませんが、私はブロガー・ちきりんの考えに大きく影響を受けています。

ストック型コンテンツを作ろう

 しかしTwitterはどんどん発言が流れていってしまうので、 反応が多かった内容や、大事な自分の考えはぜひ、ブログやnote などに後日まとめてみてください(Step 2)。これによって、あなたのテキストが「ストック型」のコンテンツになっていきます。これに対し、Twitterのように、”流れていってしまう”コンテンツを、フロー型コンテンツと言います。フロー型は検索に弱く、後から参照しづらいので、できる限りコンテンツは「ストック型」にすることが重要です。

Instagramは芸術家向き

 Instagram は確かに若年層にリーチしやすいという利点はありますが、検索に上がるためにはハッシュタグをつける必要があり、他SNSに比べて検索性に劣ると思います。また、テキストを画像に変換して運用している事例もよく見かけますが、レイアウトの手間がかかるので、忙しい人には全くおすすめしません。
 一方で、写真や絵、漫画といったグラフィック系のコンテンツや、ファッション、花、食べ物など、視覚に訴えかける分野に強みを持っている人は、最初の一歩から Instagramを使うのがよいと思います。唯一無二の世界観を醸し出して、ファンが作れたら、しめたものです!
■(参考)Instagramでの発信がきっかけとなって、本を出版したリトさん↓

動画は忙しい人には厳しいかも

 また、素人が動画に手を出すのは、最後にした方が良い、というのが私の考えです。なぜなら、動画は、めちゃくちゃ手がかかるから!!私は大学時代、動画を制作して、文化祭で放映するという活動をしていました。素人が噛まずに台詞を言うだけで大変なのに、編集しだすともっと大変。映像と音のマッチングも気しないといけません。当時は学生だったから、時間もたくさんあって、それらも楽しく作業できましたが、正直、忙しい人が余暇時間に行うのは無理だと思います。外注が検討できるなら、選択肢に入れても良いと思います。

音声SNSの生かし方

 2021年2月に世の中を席巻したClubhouse。私も当時、大ハマりした一人です。

しかしClubhouse は、Twitter以上に「フロー型」です。最近は録音機能もできましたが、基本はその場の会話を楽しむのが目的です。もし音声コンテンツを発信したい場合は、Voicy, Standfmなどの「ストック型」のプラットフォームをお勧めします。(私も近日中に、音声配信に挑戦してみたいと思っています!)
 ではClubhouse は役に立たないのかというと、決してそんなことはありません。リアルタイム・双方向のやりとりは、ファンづくり、すなわちコミュニティづくりに、とっても役に立ちます(Step 3)。この辺りは、私のClubhouse 愛もあいまり、書き出すと長くなりそうなので、また別の機会に譲ります。

モチベーションを維持できた理由:仲間ができた

 一連の話が終わって最後、彼女は「挫けそうだけど大丈夫かな?」という不安な気持ちを打ち明けてくれました。とてもよく分かります。私も、1997年当時、Yahoo!ジオシティーズに個人ウェブサイトを開設して以降、25年間にわたってウェブサイト、SNSアカウント、ブログを始めては閉じ、始めては閉じてきました。しかし、2019年2月にTwitter を初めてからこの3年間は、発信を続けることができました。その理由は、ひとえに、情報発信を通じて、同じテーマに興味のある仲間ができたからだと思います。
 私のメインテーマは「ワーママライフ」です。私の職場ではワーママの数は決して多くありませんがTwitterのなかには、他社で私と同じようにワーママとして頑張っている方がたくさんいます。この3年間、初めての妊娠出産、夜間の育児、コロナ禍のなかの復職…と、たくさんの困難がありましたが、そのような方々と、情報交換しあったり、励ましあったりして、一緒に乗り越えてきました。最近では、寄稿の依頼をいただくこともあり、ますます仲間が広がっている感じが楽しいです。ぜひ皆さんも、仲間を見つけてみてください

 以上です。最後に、私が情報発信するうえでとても参考にしている書籍2冊をご紹介して、本稿を締めます。忙しい皆さんの情報発信を、心から応援しています!一緒に、楽しく世界を広げていきましょう!

参考文献

■1冊目:SNSマスター、徳力さんの本。タイトルのとおり、インフルエンサーではない、普通の社会人が、どうやってSNSと楽しく付き合っていくか、事例とともに詳しく紹介されています。

■2冊目:片付けの「こんまり」を世界に送り出した、川原卓巳さんの本。自分が「大したことない」と思う考えや経験も、人によっては「心から欲しい!」というコンテンツになりうるし、その価値を世の中に広げるうえでSNSが大事だと、書いています。



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