ダイアン 架空漫才2

「週刊誌の記者」


津「あのーこんな時代ですから、スキャンダルで週刊誌の記者が突撃してくるのとか怖いなーって思うんですよね」

ユ「今はどんな小さな事でもすぐ記事なるからね。ほな、俺が週刊誌の記者やって突撃しにいくから。練習しとく?」

津「ええの?頼むわ。」

ユ「すいません、津田さん。」

津「びっくりしたっ。なんですのん。」

ユ「あのー私、週刊誌の記者やっております。金曜です。」

津「え?」

ユ「私、週刊誌の記者をやっております。金曜です。」

津「金曜って苗字なんですか!?」

ユ「はい。生まれてこの方。金曜です。」

津「めずらしっ笑。…え、もしかして週刊誌ってFRIDAYですか?」

ユ「…違います。」

津「ちゃうんや…。え?じゃあどこの週刊誌ですか…?」

ユ「週刊少年ジャンプです。」

津「え!?ジャンプ!?あの!?」

ユ「そうです。過去にジャングルの王者ターちゃんが連載していました。あの週刊少年ジャンプです。」

津「いや、ドラゴンボールとかワンピースとか代表作もっとあるでしょ…。…え、てか週刊少年ジャンプに僕の記事が載るんですか…?」

ユ「そうですね。」

津「どういうこと!?そんなん今までありました?」

ユ「いいえ、今回初の試みで…。」

津「なんでなんですか…?笑」

ユ「なんか会議で、『漫画多すぎるな』ってなって…。ほんならとりあえずスキャンダル載せてみよかって…。」

津「なんで今更…笑。…ていうか僕の記事載るんですよね?僕何かしました?」

ユ「ん?」

津「だから。僕の記事が出るってことは、僕が何かやらかした情報を仕入れたってことですよね?」

ユ「………何言うてますのん。謎解きですか?」

津「そんな難しいこと言うてます?笑」

ユ「金田一ですか?…やめてくださいよ!金田一はマガジンです!」

津「………じゃ、じゃあ、金曜さんは何しに今日僕のとこに来られたんですか?これで分かりますか…?」

ユ「…ああ!そういうことね!はいはい。いやあのね、記事を載せようにも何にも情報がないもんでね。何かやらかしてそうな芸能人に手当り次第にアタックしてみようと思ったんです。津田さん、何かしてますよね?」

津「なんやねんそれ。何にもしてませんよ。」

ユ「ほんまですか?ほんまにないんですか?」

津「無い言うてますやん!」

ユ「ほんなら犯罪じゃなくてもいいです!"常識知らず系"とか"モラル終わってる系"とかで大丈夫です!なんか無いですか!?」

津「ないって!」

ユ「あります!」

津「ない!」

ユ「ある!ひねり出して!」

津「も、も、も…もう分かりました…!あの~この前…落ちてた百円玉…自分のにしました…!これでいいですか!」

ユ「…よわっ。…小学4年生?」

津「無い言うてましたやん!」

ユ「…あの…流石に弱すぎるんで、こうしましょ。百円玉を乗せた現金輸送車を、白バイ警官に変装した津田さんが強奪したっていう。これでいいですか?」

津「それ三億円事件やないか!なんやねん百円玉を乗せた現金輸送車って。」

ユ「記事載せたんねんかや、それくらいせえよ。」

津「……。僕、記事載せて下さいっていつ言いました…?」

ユ「……まあ分かりました。それで大丈夫です。ありがとうございました。では。」

津「…ちょ、ちょっと…。」

ユ「なんですか?」

津「…写真とかいいんですか?」

ユ「まあ津田さんが良いなら良いですけど…。アレですね。有名人側から『写真撮りませんか?』って言うてくることあるんですね。珍しっ。」

津「違うてっ。僕の記事載せるんですよね?突撃した時の写真とか載せないんですか?」

ユ「あぁ!そういう事ですか!」

津「…こんな薄い記事を文字だけでやるつもりやったんですか?笑」

ユ「いや、最後ページに色んな人の記事をまとめて載せようと思ってて…。」

津「もしかしてそれ、作者コメントちゃいます?笑」

ユ「そうです。あそこのページ有効活用出来そう!って思って!」

津「あそこはあそこで楽しみにしてる人いると思いますよ?」

ユ「そうなんですね。じゃあ写真撮りますね。津田さんってガスマスクとか持ってはります?」

津「持ってませんよ。なんで鳥山明やらすんですか。」

ユ「そうですか…じゃあ普通に撮らせて貰いますね。それじゃあいきますよ…。みぃ、ふぅ、ひぃ。カシャッ」

津「昔の数え方でカウントダウンした…。」

ユ「ありがとうございました。それじゃあ僕はこの辺で。」

津「なんやねん…。」

(1度ハケたユースケが急いで戻ってくる。)

ユ「すいません津田さん!」

津「な、なんですか!?」

ユ「表紙と巻頭カラー用の写真も良いですか!?」

津「なんでやねん!ッテモウエエワ!ドウモアリガトウゴザイマシター!」

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