新カナメストーン つかみ 1

2023.4.6 ｢マスク｣

零士｢よろしくお願いしまーす！僕達中学からの同級生でやってます、零士と山口でカナメストーンです！お願いしまーす！｣

山口｢ちょっと待って！！！！！！｣

零士｢びっくりした！なになに！？｣

山口｢マスクしてない奴がいる！あそことあそことあそこ！！ほら！！｣

零士｢うるさいなあ！あのね。一応マスクの着用は個人判断になったからダメじゃないんだよ。いきなりピリつかせてさあ…。｣

山口｢でもよ、アイツらは現在進行形でウイルスを拡散させてんだよ？そんなのって許せる？俺は許せないよ。｣

零士｢まあ俺らもマスクしてないんだけどね。…分かった分かった。じゃあ、あの人達にマスク付けてもらおうよ。それでいいでしょ？｣

山口｢ダメ。帰って欲しい。｣

零士｢なんでそうなるんだよ！｣

山口｢ごめん零士、やっぱ俺許せないんだよ…。自分でも訳わかんないくらいに今ムカついちゃっててさ…。ｸﾞｽﾝ…。｣

零士｢えぇ…？ムカつき過ぎて泣いてんじゃん。意味わかんないんだけど…。｣

山口｢そうだな、俺が悪かった！全部俺のせいだ。花粉症もコロナもインフルエンザも全部俺が悪い！ごめん、みんな巻き込んじゃって。俺が帰ればいいんだよね。そうだよね。じゃあ帰るわ。｣

零士｢ちょっと！山口が帰るのは違うじゃんか！
…なんなの？どうすりゃ山口の気持ちが収まるのさ？｣

山口｢…うーん。たぶん俺とアイツらが同じ空間にいるのがよくないんだと思う。｣

零士｢そうか…………なら、あの人達に帰ってもらう？｣

山口｢うん｣

零士｢すいません。今マスク付けてないあなたとあなたとあなた、申し訳ないんですが今帰ってもらえますか？…はい…お願いします…。………これでいいの？｣

山口｢うん｣

零士｢良かった。では改めて、よろしくお願いしまーす！！｣