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【白井未衣子とロボットの日常《反転》】8・力説の日《5》

※先に《共闘》ルートの『1・正夢の日』『2・復讐の日』を読む事をオススメします。
※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

☆☆☆
「とーるめいす?」
「金星圏の汎用型の宇宙船だ。俺の部隊で所持していた[スイルシルバー]と性能は変わらない。」
私の疑問に、マルロが説明してくれた。
[天海号]が強いイメージがあったから、いまいち性能がわからない。

「性能は普通だ。だが、『メイス』の名称が気掛かりだ。」
「何で?」
「金星圏メイスには、HR集団の筆頭が存在するんだ。彼の名は『ビウス・エクステラ』。
猪突猛進な騎士だが、攻撃力は圧倒的なんだ。」

マルロが新たなHRの紹介をしていると、上空から音が聞こえた。
いや、声が私達の耳に届く。
だって公衆放送ぐらい響いてくるから、敵の声が。
『天王星圏スイル、マルロ・ヒーストン!貴様の姿を確認した!』
え?あんなに遠く離れた上空から捉えられるの?
こちらは堤防まで張られているのに。

「クッ、ロボ形態でないから、返答すらもできない…!」
マルロが敵に対して何もできずに、歯痒い感情を抱いていた。
敵の部隊の宇宙船は、少しずつ下に降りていく。
HRと思しき銀色のロボも、ぞろぞろと出撃する姿も目撃した。
もしかしたら、最初に突撃する部隊は事前に外で待機していたかもしれない。

「俺を見つけたなら、ここを攻撃されるのは必須だな…。」
「まさか、今の[天海山ユートピア]も?」

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明日もお楽しみに!

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