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【虚構のアイランド】1・ファーストミッション《11》

※予告なく変更のおそれがあります。
※設定上、残酷な描写があります。

暴走の激化の背景に、禍々しい虚像獣が潜んでいる。
数年前にとある解析学者が立証してから、皆がその噂を信じるようになった。

着任したての当時の私は、半信半疑で聞いていた。
同じパイロット部隊の人達も同じような仕草を出していた。

虚像獣を1体倒してから、変化は訪れた。

戦闘後、[サウザンズ]の司令室に案内された私達パイロット部隊は、例の解析学者の説明の元、市街地の様子を観察していた。

晴れ間も望めない雲の下で、皆笑い合っていた。
喧嘩の取っ組み合いをしていた者達の手足は見せず、困惑はしていたものの、互いに笑みを交わす姿があった。
口論で険しい表情をしていた女性達も、謝罪の素振りをみせて、最後に穏やかに笑っていた。

虚像獣を倒しただけで、これだけの効果があったのを見せつけられた。
だから、私達がやっている行動は、間違っていないんだ。

一部の批判者が続出した時、[サウザンズ]には多くの反感ももらった。
けど、解析学者に集った人達が戦闘前後の市街地の様子の映像を公開してから、彼らの口は閉じられた。

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明日もお楽しみに!

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