春にして夢の大気を感じ（前半）

前回のタイトルが良すぎてタイトルを考えるのに30分かかりました。
まずは前回同様Umakeの簡単な紹介から。

UMakeはラジ友の運営するチャンネル
「あなたを夢中にさせるラジオ（ゆめラジ）」から誕生した、声優の伊東健人と中島ヨシキ（敬称略）によるユニットです。
全曲、伊東さんが作曲・中島さんが作詞を担当してます。

そんな彼らの4thライブダイジェスト映像はこちら。

さて、今回はそんなUMakeから約3年ぶりのフルアルバム『ATMOSPHERE』が発売されたことを記念し、前回同様に全曲レビューをします。
残念ながら各種サブスクではアルバム初収録曲たちは未配信のため、アルバムをお持ちでないかたは全曲視聴と合わせてご覧ください。
4/3更新：サブスク配信されました！！

1.ATMOSPHERE
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アルバム表題曲にして一曲目。『TRIPPER!!』と同じ構成ですね。
題名は日本語に訳すなら「空気・大気・環境」といったところ。
爽やかなメロディーラインに乗せながら、先を目指す思いを高らかに歌い上げた曲になっています。「UMake新章突入」と掲げられたアルバムの一曲目に相応しいナンバー。
アルバム発売時にも「あの日の約束を果たすため」と添えられており、彼らの決意を感じさせます。
付いて行くから、どこまでも連れて行ってくれ。

MVも「TRIPPER!!」とは異なり、ストイックな雰囲気のものに。
歌詞中に「大気圏」「ボイジャー」といった宇宙に関する用語が多く登場しており、MVも「宇宙の果てから届ける音楽」がモチーフとのこと。

2.ユリイカ
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「見つけた！」という意味のギリシャ語の感嘆詞がタイトル。特定の強いテーマはなく、アニメのOPのような雰囲気の曲。
後半でも触れるのですが、昨年末から今年にかけてUMakeは何度はスタジオライブ映像を投稿しており、そういったスタジオ収録の場で作られた曲とのこと（ゆめラジ第150回参照）。

癖のないバンドサウンドに温かい歌詞が乗せられ、風が吹き抜けるような心地になる曲になっています。
タイトルの「ユリイカ」の通り、たった一人のあなたを見つける歌でもあります。

3.六畳一間のエンターテイナー
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UMakeの特徴として、リスナーからのメールを元に曲を作っていることが挙げられます。この曲もその一つ。
テーマは「引きこもり」。コロナ禍真っ最中に作られた曲になります。
そんな曲が少しずつ色んなことが解禁されたタイミングでアルバムに収録されるの、素敵な偶然を感じますね。

エンタメ業界も少なくないダメージを受けて、生活や娯楽が大きく制限された中で作られた曲。穏やかで明るめな曲調の中に、当時漂っていた悲しみや息苦しさと「それでも頑張ろう」という前向きさを感じます。
今聞くと当時の色んなことを思い出して、懐かしい気持ちにすらなりますね。

4.花火
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テーマはタイトル通り「花火」。なんと初出はゆめラジ41回（約4年前）。

ただ賑やかなだけではなく、花火が打ちあがる中でひっそりの隣の人の顔を眺めているような少し切ない曲でもあります。
手を繋ぐのも躊躇ってしまうような、傍から見ると「淡い恋」と評されてしまいそうな心境を、花火のような「極彩色の恋」なんだと歌い上げている部分が一番好きです。
浴衣を着て待ち合わせをして花火を見上げた、そんな日を思い出しながら是非聞いてみてください。

5.UMake’s Styles.
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自己紹介ラップだ！！！！
ラジオの公開収録イベント・「ゆめ会3」で突如披露されファンの度肝を抜いた一曲。
ジャニーズのグループで多く採用されているイメージでしたが、まさかUMakeで聴けるとは。
これに関しては多くを語るより聞いて欲しい。楽しいから。

私は某ラジオで「みんな伊東さんの顔に騙される」ってヨシキさんが言っただけで動揺してたのに、「目で追う馬鹿 騙されそうだな？」という歌詞がこの曲にもあってひっくり返りました。妄想じゃなかった。

6.Darling!
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アニメMVがあります。めちゃくちゃ可愛いので是非。
テーマは「ゴリゴリのラブソング」。
結婚式の朝を思わせるような晴れやかさと、歌詞のところどころに散りばめられた甘さのバランスが絶妙な一曲です。
女の子視点の曲ですが、隣にいる相手を少し見上げるような目線なのが素敵です。可愛い。

後半で紹介する「Merry.」とのギャップも楽しめる構成になってます。

以上、前半6曲のレビューでした！
残りの曲は後半で紹介しております。宜しければそちらもどうぞ。