「パクチーブルース」を真面目に考える

note3本(前半後半番外編)に渡ってUMakeを語った訳ですが、
今回は「パクチーブルース」一本に絞って分析していこうと思います。

パクチーブルースの概要については「TRIPPER!!」レビュー後半をどうぞ。

この曲、絶対にそんなに真剣に考える曲じゃないんですけど、敢えて分析する遊びをしようと思います。

①そもそもパクチーとは?

パクチーブルースを語る上で欠かせないのがパクチー。そもそもパクチーって何ぞや?

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↑これ。英語名をコリアンダーという香草のタイ語名がパクチーです。
香草なので基本的には添え物です。サラダにして食べるものではないです。
匂い・味ともに独特なため苦手な人も多いですが、同時に熱烈な信奉者も多いです。
私は料理に入っていたら食べますが、パクチーオンリーサラダは食べないですね……。

②パクチーブルースが生まれた背景


そもそもパクチーブルースを知らない方はこちらからどうぞ
※以下、以前のnoteより引用

UMakeはラジ友の運営するチャンネル
「あなたを夢中にさせるラジオ(ゆめラジ)」から誕生した、声優の伊東健人と中島ヨシキ(敬称略)によるユニットです。
全曲、伊東さんが作曲・中島さんが作詞を担当してます。

さて、この曲「パクチーブルース」は、ゆめラジ第11回にて原曲が作成されました。
パクチーが苦手なゆめんどさんから”パクチーが美味しくなる歌”をリクエストされ、お二人が作成したのがこの曲です。
Aメロの前半がパクチー好きの目線、後半がパクチー目線となっています。
サビは愛を叫ぶコーナーです。(そもそも全部サビみたいな曲ですが)

③パクチーブルースの楽しさとは?


一言でいえば「同時代性」なんじゃないかなと思います。

パクチーが苦手な人は数多くいれど、パクチーのことを全く知らない人って今では珍しいんじゃないでしょうか。「あのタイ料理の匂いがキツイやつね」「サラダにするんでしょ?」程度の知識はある人が多いはず。

つまり、「パクチーブルース」と聞いた時に「あのパクチーだよね?パクチーブルース……?」とハテナを浮かべる人間が非常に多いと考えられます。
意味不明なんですが、意味が通じてしまう訳です。

また、「あなたに愛されたい!」「俺もーー!!」等のかけ声も所謂アニソン・アニクラ文脈から発生したものを踏襲しており、非常に同時代性を帯びています。より砕けた言い方をすると、元ネタが伝わりやすく多くの人間が「ああ、あれね」と想像ができるのです。

つまり、「パクチーブルース」はある種の共通認識の元に成り立っており、我々はその文脈を理解できる人間たちと面白さを共有しています。
一時期の(あるいは未だに継続中の)パクチーブームを知らない人からすれば「パクチーって?」「何が面白いの?」となるでしょうし、アニクラ文脈を知らない人間からすると合いの手がイマイチ理解できません。

パクチーブルースを好きな人間が身近に多いのは当然で、むしろパクチーブルースを愛せる人間だからこそ身近にいると言えます。
でも私はみんなにパクチーブルースを愛してほしいです。

目覚ましにすると「このまま流しているとヤバい」と思って起きられるのでオススメです。
「鼻に詰めて歩きたい」を流してしまわないよう、
2回目の「Oh パクチー!」ぐらいで確実に起床できるようになりました。

くだらない拙文でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。一人でも多くの人間がパクチーブルースを愛してくれたら嬉しいです。

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