春にして夢の大気を感じ（後半）

前半はこちら。

7.Merry.
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前半の最後に紹介した「Darling!」と異なり、こちらはラブソングでも「切ないクリスマス」がテーマの曲。
明確に対というわけでも無いのですが、連続で発売されたシングルでありこちらもアニメMVが存在します。

クリスマスらしい音色から始まり、勢いのあるイントロから始まるこの曲ですが内容は失恋の歌。
別れを告げた方からの目線で、別れた相手を思い出しながらクリスマスを過ごす姿が描かれています。
解釈は別れますが、少し身勝手な心情が明るい曲調に乗せられているギャップも魅力の一曲です。

8.drop
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テーマは「雨」。前述したスタジオライブでも披露されている楽曲です。
前半の冒頭で紹介した4thライブでも先行披露され、大盛り上がりしました。ライブとの相性が良い。

披露されたバージョンごとにも特色があるのですが、雨音を思わせるピアノの音色からバチバチのギター音に切り替わっていくイントロが最高です。
雨をその見た目や冷たさではなく、「雨音」として歌詞に盛り込んでいるのが個人的には魅力だと思ってます。
また、「空を赤く染めて」「そっと仕舞って」「星が瞬く夜にしよう」と、サビの中でも確かな空の変化・時間経過が表現されているのも特徴的です。

9.Horror Night? Pleasant Party!!
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テーマは「ハロウィン」。テーマ通り、「TRIPPER!!」にあったような賑やかな空気を感じさせる曲になってます。
賑やかなパーティーへと人々を誘い出す曲となっており、「さあ、出かけよう！」というラジオ冒頭のあいさつとも重なる曲です。

ハロウィンというテーマの中にも彼ららしい単語やメロディーが取り入れられており、単なる季節ものの曲に留まらない魅力があります。

10.ブレイバー！！
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前述した4thライブ大阪公演で初披露された楽曲。その際公式Twitterから歌詞も公開されています。
4thライブ当時はまだライブの声出しも出来ない状況ではありましたが、その状況下であえて「いつか声出しができるように」と願いが込められた曲でもあります。
声出し解禁になった今、この曲がライブで披露される日が楽しみです。

歌詞もいつもの彼らと異なり少し乱暴な口調であり、当時の状況への思いや「乗り越えたらきっと」といった強い願いを感じる曲です。

11.AIR
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「ブレイバー！！」と同じく、ライブで初披露された楽曲。
YouTubeにライブ映像も上がっています。
同じチャンネルに2人のオーダーメイドギターを作る企画の映像も上がっており、ライブ映像で演奏しているのがそのギターです。

そうした背景もあり、ギターのみで始まるイントロが特徴的。
夏の空を思わせる爽やかな一曲であり、「AIR」というタイトルや「大気」といった歌詞に含まれる単語からもアルバム『ATMOSPHERE』の終盤を彩るに相応しい曲だと思います。
あの当時の空気感の中、それでも私たちにたくさんの愛を歌に乗せて届けてくれたんだなと思うと幸せですね。

12.栞
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こちらは公開収録イベント「ゆめ会3」にて制作された「ゆめラジ」がテーマの楽曲。
前回のアルバム『TRIPPER!!』の最後の曲が「ゆめ会」がテーマの「それはきっと…夢、かい？」だったように、今回もこの曲でアルバムが締めくくられています。

「栞」は夢の中の世界を思わせるような明るい曲調と柔らかい声で構成された一曲であり、アップテンポな楽曲が続いたアルバム後半の雰囲気をふんわりとまとめています。
「それはきっと…夢、かい？」にあったような仕掛けこそありませんが、のんびりと「ゆめラジ」の今までのこれからを想う曲に仕上がっていると思います。

このレビューも何かあなたにとって＋αになっていれば幸いです。

以上、アルバム『ATMOSPHERE』全12曲のレビューでした！
何か致命的な間違いがあった場合、そっと教えてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました！！
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次のアルバムでお会いしましょう！