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インド人はいつでも〇〇を持っていない。

ムンバイの高速道路料金所手前で失速した
わたしを乗せたタクシー

ガチャン、バタン、ブーン!!

ぶぉーーーーー!!!
ワーーー!!!

え?え?
なになに??

わたし「えっ!ヤダ!ヤダ!!なんで?なんで?」
(完全に日本語で発声!英語で話すことは怖すぎてやめました…)
運転手「マダム、大丈夫大丈夫!」
わたし「(日本語)いやっいやっ大丈夫じゃないでしょ!!」
運転手「大丈夫!大丈夫!」

もう怖すぎて話すことすらできす、周りをキョロキョロすることしかできなかったわたし…

そして冷静に物事を考える
あの一瞬何が起きたのだろうか…

人間ってすごい…
ガチャンとなった瞬間に、人はそっちの方を向く習性があるんです。

音が鳴った瞬間、わたしの目は音のなる方へ
運転手がなんだか、運転席のドアをすこーし開け、
ガチャン

そのドアを閉め、バタン

そのまま走り去り、ブーン

料金所の人が驚き、車が加速する、
ぶぉーーーーー!!!
料金所の人が怒り狂う、ワーーー!!!

目の前で犯罪が行われました。
そんな現場に居合わせたことはありますか?
しかも自分が共犯者になっている。(まじか!!)

もう頭の中がぐるぐるです。
恐くてたまらない!!
えっ車はこのまま走るの?
なに?この人逃げきれると思っているの?
というか、
私に「高速お金掛かるよ!」って確認したよね?
お金ないなら先に高速代私に請求すればよくない?
いやっ私が『高速代持ってる?先払いましょうか?』とか聞けばよかったのか…

というかこの後どうなるの?
高速って降りる時、料金所の小屋あるの?
それともそのまま一般道へつながってるの?

「マダム、大丈夫大丈夫!」って言ってたけど
なにが大丈夫なの?
どんな根拠があった大丈夫だと言ったの?

ほらぁ~顔見た瞬間ギラついてるって感じたもん!!
触ってくるとかそういう系かな?ってちょっとだけ心配したけど
そっちかー!!!!

もう頭の中、いろんな考えがグルグルしていました。
車で走ること5分10分。
だんだん私の気持ちも落ち着いてきました。

そういえば
料金所が見えてくる前にガチャン!!ってなったのを思い出しました

運転席から、全ドアのロックを掛ける音です!!
そう!ガチャン!!
なんで?閉めたの?
なんか変!って一瞬思ったじゃん!!

それから、料金所直前で
運転手が、運転席とドアの隙間からニュ~と手を出してきて
運転席後ろの後部座席のドアのロックを
手で確認していたのも覚えています

なに?なんで?

って私気づいてたー!!
前兆あったのにー!!
お金先に渡しておけばよかったー!!!

もう未来の私への経験値として伝えることしか
今はできません…

静かに車は走行
なんだか町へ入っていきそうな感じ。
高速の出口はないのか~はぁ良かった~
安心したのも束の間

ピーピーピー!ビービービー!!

えー!!!!なにー!!!

高速出口らへん信号前で
普通のおじさんが車の前にガバっ突っ込んできました!

結局つかまるんじゃん!!

運転手はその人が身体を張って止めようとしているのに、車を走らせようとしてる!!
えー!!ちょっと!ちょっと!!
車で轢いちゃったらもうあんた人生おしまいよ!!
もっと犯罪者じゃん!

そんなことを考えながら、
わたし「えー!!ちょっちょっちょ!!!」
もうそんな言葉しか出ないです…はい。

現地語での会話のため詳細不明
イメージ的にこんな感じでした

おじさん「おい!お金払わなかっただろ!!」
運転手 「いやっ払いましたよ!」
おじさん「ナンバーとかわかってるんだからな!」
運転手 「ドアがなんか変だったから…」
おじさん「ドアがとかじゃないよ!!払え!!払え」

わたし 「はい!はい!はい!!払います!!私払います!!500ルピーしかないですけど、おつりはちゃんとください!!」

お金を運転手に渡し、運転手がそのおじさんにお金を渡す

500ルピーをもったおじさんが、周辺をウロウロ

工事現場だったのか、周りに工事現場で働く男性、
制服を着た警察のような人たちがタクシーを囲んでいる

わたしはタクシーの中から、警察官らしき人に
(助けて~)と視線を送る
わたしの救って欲しいビームは全く届かない…

500ルピーを持ってウロウロしていたおじさんが
500ルピーを運転手に返す。
その500ルピーを私に戻す運転手

インド人はおつりを持っていない


なんだそりゃ…

結局運転手がお財布からいくらか出し、
そのおじさんに支払い、町中へ

どう終結したか分からないまま
何事もなかったように町中へ
つづく

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