50州を覚えるとアメリカ人ごっこが捗る話
一応、私が50州を覚えようと思ったいきさつについて順だって説明したい。
私の「アメリカ人ごっこ」のような、何かになりきる遊びをしている人間は、多少なりいると思う。BB弾を発射するオモチャの鉄砲で戦う競技「サバイバルゲーム」では、何かしらのテーマに沿って装備品を収集し、その装備を着用する事で軍人だとか、警察官だとかになりきっている方が多い。感覚としてはコスプレに近い。
そんないわゆる「サバイバルゲーム界隈」で一時期よく目にした言葉が「中身はレプリカ」という言葉だ。これはアニメやゲームキャラクターの衣装などを自作するコスプレを楽しむ方達には理解の及ばない考えとは思うが、本物の迷彩服やヘルメット等装備品は一定数流通しており、そこまでのお金は出せない人達の為に安価な模造品つまりレプリカが手に入る事に由来する。(もちろん滅多な事では本物が手軽に入手出来ない装備も多く、ニーズが限られていてレプリカの販売が望めない装備品も多数存在する)
こうした環境から、「装備品は全て本物で揃えてなんぼだ」という意見の方々が存在し、その方々を「でも貴方は軍人ではなくただの中年オヤジでしょ?」と揶揄する際に「中身はレプリカ」という言葉が使われた(ている)。個人で楽しむ趣味なのだから無理のない範囲でお金を出して楽しめば良いのだが、同じジャンルの装備品でなりきっている人を見ると一緒に撮影したくなったりするので「その程度のクォリティで俺たちと一緒に写ろうなんて」という考えを持つ人間がどうしても存在してしまう。アニメやゲームのコスプレに例えるなら「何か月もかけて参考画像をかき集めて必死に自作した衣装でコミケに参加したら、通販とかで買った超低クォリティのペラペラな同作品衣装の人に一緒に撮ってと頼まれた」みたいな感じだ。
どちらに肩入れする訳ではないが、やはり中身も本物に近いに越したことはないと思う。しかし、私が楽しんでいる「アメリカ人ごっこ」でそれを考えると「アメリカに移住」がゴールになってしまうし、それはもうアメリカ人「ごっこ」ではなくなるのではないか。人種や出生は今から変えようがないし、今から私が身長185cm体重90kgの巨漢を目指すのも現実的ではない。英語はもちろんの事だが、短期間で成果は出しにくい、長い目で見て英語は勉強していこうと思う。今回私が注目したのは「地理」だ。
アメリカの地理を学ぶにあたって、まずは50州を覚える事にした。学習するにあたり使用した教材はiOSアプリのアメリカ50州パズルと、インターネットに掲載されていた50州クイズだ。なんか宣伝みたいになってしまうのも嫌なのであえてリンクは貼らないが、検索すれば沢山出てくるので使いやすいと思ったものを使えば良いと思う。1回解き終わるのに大体5分程度で終わるので、寝る前や通勤電車の中でやるのに最適だ。本来なら毎日やるべきなのだが、私はズボラな性格な上にあくまで趣味である「アメリカ人ごっこ」を無理やり習慣にしたりして嫌いになっては本末転倒なので3日に1回くらいのペースでやっている。
もう何十回とそのクイズに挑戦しただろう、ついこの間初めて全問正解する事が出来た。まだ完璧とは言い難いが(自分が使ったクイズは3択なので迷ったら消去法で行けてしまう)ある程度州の形と大きさと位置関係は網羅出来た。するとアメリカを舞台にした映画やドラマを見ているとめちゃくちゃ捗るのだ。(捗るという表現をしたが、別に役立つという訳ではなくただなんとなく知っているという優越感を得られるだけだ)「ミネソタ出身だ」という台詞を見れば「あのチーバ君の出来損ないみたいな形の州か」とか
「ジョージア州」と聞けば「ああ、フロリダの北ね」となる。だからどうというものでもなく、シナリオを理解する上で必要な知識なんかでは全くないのだが、この優越感が何とも気持ちいいのだ。
今後は50州をよりしっかりと覚える事と、有名な街が何州にあるかを覚えていければなと考えている。もし「アメリカ人ごっこ」経験者や、今後やってみようかなと思っている方で50州を覚えてない方がいれば、是非50州を試しに勉強してみる事をお勧めする。勉強とまで言わず一回クイズやパズルをするだけでも、今まで聞いたことのない州の存在を知ったり、真新しい経験が出来ると思う。
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