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「フィルム写真、はじめたい #01」〜 とはいえ、デジタル写真と何が違うの?編〜

「フィルム写真を始めたい!……でも、デジタル写真と何が違うの?」

なんとなく、「かわいい」「懐かしい雰囲気の写真が撮れる」というイメージがあるフィルム写真。

でも、なんだかメカニックで操作も難しそう。そんな風に感じて、撮る一歩を踏み出せないーーそんな方って、実は少なくないのではないでしょうか?

「写真と歩むライフスタイル」を掲げる「CURBON」では、フィルム写真に興味がある方に向けて、フィルム写真の魅力や詳細をこっそりお伝えし、実際に撮ってみたいと思ってもらえるような記事を連載していきたいと思います。

デジタルカメラとフィルム写真の違い「質感編」

まず、機材の難しい話をする前に、実際にフィルムカメラで撮影された写真や、解説のイラストを用いて、簡単な違いを見ていきましょう。

まず、この2枚の写真をご覧ください。お察しの通り、1枚がデジタルカメラで撮影された写真、もう1枚がフィルムカメラで撮影された写真なのですが、どちらがどちらか、わかりますでしょうか?

すぐに答えを言ってしまうのですが(笑)、1枚目がデジタル写真。2枚目がフィルム写真です。

なんとなく、後者の方が、筆者には「柔らかい」「淡い」「優しい」「感傷的」などの印象を与えるのですが、どうでしょうか。

デジタル写真は「四角いドット」、フィルム写真は「丸い粒子」

フィルム写真が柔らかな印象を与える理由は、「写真構成の違い」にあります。

デジタル写真は、「ピクセル」と呼ばれる四角いドットが写真を構成しています。対して、フィルム写真は、「丸い微粒子」が構成します。

デジタル写真のざらつきは、画質が粗く見えてしまうことが多いのですが、フィルム写真のざらつきは、ノスタルジックな感じに見えるとよく言われます。

その理由は、写真構成の違いで説明することができます。

もちろん、デジタルデータを編集ソフトで調整することで「フィルム風」にすることは可能ですが、根本から素材が違うため、まったく同じにはならない、というわけです。

■フィルム風に編集した写真


■フィルムで撮影した写真

このデジタルデータ上では、あまり違いが分からないという方もいるかもしれませんが、プリントしたときには、違いがよく分かります。ぜひ一度、ご自身の写真をプリントして見比べてみてもいいですね。

デジタル写真、フィルム風写真、フィルム写真、それぞれが異なるものであり、個々のよさがあります。どれがいい・悪いではなく、用途や目的によって使い分けるともっと写真が楽しくなるかもしれません。

次回の更新予定
デジタル写真とフィルム写真の違いって?〜スペック編〜
Writer:SHIHO(@moon__mani)
和歌山県在住。CURBONでは、写真教室の企画や編集部のライターとして活動。高校生で写真部に出会い、モノクロフィルムでの撮影、現像、プリントからカメラを始める。好きなISO感度は200

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