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いいわけ

好きな季節は夏。
朝、太陽の日差しですっきり目が覚めるから。
汗をかくのも気持ちいし、いつでも身体が温まっているから。

苦手な季節は冬。
朝、起きられないし、身体を動かすまでに身体を温めるという動きが必要になるから。

夏が得意なはずやのに、今年は夏にうつっぽくなっている。
夏に調子が悪いと焦る、夏くらいは調子よくいきたいし。


夏の不調。
入退院を繰り返していた時代を除いては、中学3年の夏もそうだった。

夏休み、部活も引退して、塾の夏期講習に通う日々。
夏期講習は、上位レベルの公立高校の合格を目指すレベルの授業を受講するために、系列の他校舎で開講されているクラスに参加することにした。環状線に乗って15分くらいのところ。
でも、割とすぐに行けなくなった。
ずっと電車のまどにもたれかかって外を眺めていたっけ。
環状線をぐるぐるしてた。
ときどき、電車を降りて、川沿いの堤防に座って、チャイルドラインに電話をかけては、なかなか繋がんなくて、ときたま繋がっても声は発せなくて、いまみたいな気持ちになってた。

15になる夏も、24になる夏も、夏の不調にはわけがある。
言葉にできそうで、したくない、訳があって、それはきっとうつ病じゃないから、うつの薬だけじゃ治らない。でも、うつみたいにつらい。
うつという言い訳を使って、言葉にしたくないものから目をつむる。
夏期講習がつらいだとか、みんなもきっとつらいじゃん、受験生ってそんなもんやん、なのになんで私はって、そのつらいも言葉にしないし、さらにその奥にあるつらいの根っこも言葉にしたくない、わがままというか、自業自得なのか、また自己嫌悪に走る。

お盆休み、旅行に出かけていた母から帰りが21時を回りそうってラインがきた。帰りにコンビニでパンでもなんでもいいから食料を買ってきてください、と返信する。
気が付けば食べるものがない、コメくらい炊きなよって何度も言ったんやけど、炊かんかった。昨日は外に出たんやから何か買って帰ればよかったんやけど、食べたい物がなかった。

ああ、けっきょく、うつやわ。これはうつ。(笑)

でも、明日は明日、母の帰りを待って、ごはん食べて、今日を終えて明日を迎えよう。


「またすぐ病気になろうとして、いつもの癖でてるで〜」って仲間の声が聞こえる(笑)

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