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夢も有給も潰された話


おじいちゃんが死んだ


とっくに死んでいたがそういう事にして、会社を休んだ。


1年に一度だけの「女芸人No. 1決定戦」【THE・W】へのエントリーを決めたからだ。

きっかけは1番仲の良かった女の子、「ことなちゃん」に一緒に漫才をやらないかと持ちかけ「OK」の返事を貰ったところから始まった。

私はラスタ池袋に通うようになって数ヶ月が経ち、うっすらと「自分もお笑い芸人になりたいな」と思い始めていた。


そこでツイッターに流れてきた「THE・W」のエントリー開始情報。

当時コンビを組む話になっていた「ささき」とのキングオブコントにエントリーできなかった焦燥感。
なかなか話の進まないもどかしさ。


これだ。とおもった。


ちなみに「ささき」とのコンビ結成の話はなかった事になった。
本人に問題はない。性格はかなり面倒だったけど私は好きだった。
問題なのは元カノの「てるてる娘」と「ささき」が居候させてもらっていた「メンヘラ女」だ。
この話は関係ないからやめよう。


「THE・W」の一次審査は「動画審査」だった。
ずっとやりたかった漫才を今度こそと思った。


そしてすぐ「ことなちゃん」に声をかけた。
返事は最初に書いたように「OK」。


私はすぐにネタを書き始めた。


何人かに意見をもらってそれは完成した。

「私」らしさと、「ことなちゃん」っぽさが出ていて、楽しくできる漫才がかけたと思う。


さっそく「ことなちゃん」に見せ、大まかな形が完成した。
まだコンビ名も決まっていないし「ヤリマン」などのダイレクトな表現があったため撮影は8月にしようとなった。

「7月30日」私たちはマキオカリーにデートに行った。
その時にスタッフである「はなちゃん」「もがみさん」の前で「本当は嫌だけど酔ってたからOKした」と言っていた。

ふざけるなよ。と思ったが悲しさが強くて多分私はニコニコしていた。こんな時どんな顔したらいいか分からない。綾波レイになった気持ちだった。


「THE・W」へのことなちゃんとのエントリー話をそこで辞めておけば良かった。


「ことなちゃん」は大事な時じゃないとLINEを返してくれない。大事にされていないので私にだけ返信してなかっただけかもしれない。


「THE・W」の撮影日を決めたいのに1日に1回しかLINEは返ってこないし、お互い休みが被っても全て「ライブ」を優先されていた。

本当に危機感を感じていないのか「私」のことなんてどうでもいいのか、本当に全て「LIVE」の予定を最優先された。

「私」は誘った側だし「ことなちゃん」の行動を制限したくないので何も言えず「合わせるよ」「LIVE行きたいもんね」と同調していた。


LINEを返さない時点で色々と察しはついていたのに。


「THE・W」の締め切りは「8月18日」だ。
刻々と迫っている。
しかし全て「LIVE」を優先されている。

とうとう、締め切り日まで1日も時間を作ってくれなかった。

行くか悩んでいる と言っていたLIVEにまで行っていた。
ものすごく悲しかった。「私」の予定は空けてあった。

締め切りまであと数日しかない土曜日「ことなちゃん」は15時から予定があるといっていた。でもその前の数時間の間なら撮れるらしい。

私は仕事だ。
迷わず人が死んだことにして有給をとった。おじいちゃんごめん…

本当にこの日しかなかった。

「ことなちゃん」の家は都会から遠い。
そのため「2時間」の撮影で形にしよう。
と思い、「ことなちゃん」が来やすい池袋のレンタルスタジオを「12時」から「14時」まで予約した。

「15時」からことなちゃんは「LIVE」があるからだ。


私は「12時」ちょうどに池袋についた。
「ことなちゃん」は「寝坊した」「昨日お風呂入ってないから入ったら溺れかけた」「充電されてなかった」とかぼやいてた。
全部自分のせいなのに、ドジっ子アピールをしたいのか何なのか、はしゃいでいてバカみたいだった。


当然のように遅刻をするらしかった。
仲良いはずの「ありすちゃん」の遅刻バックレ癖をめちゃくちゃdisっていたのにだ。
「全部自分のせい」「人に迷惑かけてる」と言っていたね。
「お前」二度と人の遅刻に文句言うなよ(^^)


その日は、ずっと雨だった。


先に行こう。
そう思って先にスタジオに足を運んだ。
全て無駄になるとも知らず。

スタジオについて「私」は呑気に「カンペ」を作っていた。
「ことなちゃん」のセリフは、気を使ってめちゃくちゃ少なくしてあげていたけど、それでも不安そうだったからだ。


「ことなちゃん」から連絡が来ず「カンペ」も作り終わり1人で漫才の練習をしていた。
時刻は「13時」になった。

不意に連絡がきた。
「14時」に池袋に着くらしい。

借りてるスタジオは「14時」まで。

「池袋」についてもスタジオに着くまでに「15分」。
「ことなちゃん」は方向音痴。
つまり「ことなちゃん」が新宿に向かわないといけない時間に恐らくこの場所に辿り着く。


まじか

そう思った。

とりあえず「延長する?」と聞いたが「こいつ」は自己中心的なのでシカトされた。

話題は「コロナ陽性」が発覚した「さやかちゃん」についてだった。
(今は完治している)


「私」は「心配だね」と返信した。

「あいつ」からの返信は
「3日前にハグしたけど私にうつってないかな?」そういった言葉だった。


人の心配なんて一切しない、自分のことが1番可愛い、自分が1番大好き、自分の話しかしたくない。

「こいつ」はそういう奴だった。


延長をやめ、「カンペ」を全て消し。
無駄にお金を払ったレンタルルーム、「ことなちゃん」の為に用意しておいた飲み物たちにさよならをした。


とりあえず駅で会うことになった。
来た道を引き返した。
どうしようもないので外で漫才を撮ることにしたからだ。


「撮影できそうな場所探しておいて」
そうお願いした。


返事は「電車酔いしてる」だった。


心配をしながら「東口が近い」と送った。
返信は「私は西口が近い」だった。


だからなんだよと思いながら「西口行こうか?」と送った。

そこから「1時間半」返信がなかった。

ずっと待っていた。
ずっとだ。

ものすごく心配をした。
「電車に酔った」と言っていたからだ。
倒れていないか、吐いていないか、ずっと心配でソワソワして電話かけたりLINEを送ったりした。
ずっと泣きそうだった。


時間は「15時半」

私はお昼ご飯をたべていなかった。


途中からでも「15時」からのLIVEに行くなら現場である新宿に移動してるかな。会えるかな。と思い新宿に行き、やっとお昼ごはんを食べた。


16時。
「トイレに携帯を忘れていた」と返信が来ていた。
安心と苛立たしさで感情がわからず
「あぁはい…」(本文まま)
と返信をした。


すると空っぽな謝罪が来た。
内容は
「申し訳ねぇ…」(本文まま) だった。

この時点で「4時間」私を待たせている。

馬鹿にされている。
そう感じた。なんだこのふざけた謝罪。

きっと実際に馬鹿にされているのだろう。
出なきゃこんなバカ丸出しの言葉なんて送ってこないだろう。


「16時半」。
「ことなちゃん」から「そろそろLIVEが終わる」と連絡がきた。


「こいつ」は私を待たせておいて、どこのトイレに携帯を忘れたのかわからないけど、少なくとも取りに戻ったあと、私を放置して私が待っていることを知りながら「V系のLIVE」とやらに行き、終わりかけで連絡を寄越してきたんだ。

意味不明だった。


「17時」。
どうやら合流できるみたいだ。

私は予定があったが、時間をずらしてもらっていた。
「ことなちゃん」と漫才がしたかったから。

この時点で「5時間」も待っているから。

「ことなちゃん」は人を待たせているにも関わらず
「なんとか死なずに済んだ。まじで今日、命を落とすかと思った。」
とかいう奇っ怪な内容を送ってきた。


自分語りをしないと気が済まないのだろう。
人に心配されないと寂しいのだろう。
かまちょが酷いのだろう。
普段から自己中心的に生きているのだろう。
「私」が甘やかしすぎたんだろう。

でも「私」は「ことなちゃん」が大好きだった。
「生きててよかった」というハールフルな返信をした。

どうやら「ことなちゃん」は「東口にいる」とのことだったので
「ここで待ってるね」と写真を添えて雨の中、東口で「ことなちゃん」が来るのを待った。


返信は「向かうね、走るね」だった。
やっと安心することができた。

東口にあるでかい猫を眺めていた。


数分後「待って、うちが次いくところ、西口が近いんだった」といった内容のLINEが飛んできた。
こんな時だけLINEすぐ送ってくるんだ。随分都合がいいね(^^)


人のことを「5時間半」も待たせているのに、まだ自分のことを優先させている姿勢が本当に同じ人間なのかわからなくて怖かった。
怒りとか、呆れてるとかじゃなくて私のことそんなにゴミみたいに扱ってくるんだ。

なんでそんなこと出来るんだろう?
自分のこと可愛すぎなんじゃない?そう思った。
他人からみるとお前がさんざん陰口を言いまくってた「ありすちゃん」より酷いよ。

くら寿司に遅刻した、迎えに来させられた、プリクラとるときに化粧しだして30分待った。

ってずーっと愚痴言ってきてたね。
「さやかちゃん」の方がましだって言ってたね。

そんなの可愛すぎる。「お前」自分の行動見返せないの?あの2人を比べるなよ「ゴミ女」(*^^*)


でもせっかく有給を使っているし、こっちの予定もずらしてもらっているから意地でも会いたかった

「とりあえず合流しよう」と送った。
動くのは良くない。会えなくなる。

そう思って写真を送った場所にずっといた。


時間は「18時」をすぎていた。

最後にきたLINEは「迷子になっている」だった。

不安だった。
もちろんムカついてはいたけどそれ以上に「私」は「ことなちゃん」が大好きで何かあったら凄く嫌だった。

誘拐されてないかとか、事故にあってないかとか、多方面で心配した。

「18時」から「如月まいさん」の生誕祭に行くと言っていたことを思い出した。

なので「はせがわさん」に連絡を取った。

迷子になっているはずの「ことなちゃん」は会場にいた。
「よくわからない女」を引き連れて。


悔しかった。
私が待っている場所を知っているのに「池袋」に移動していること。
「携帯が壊れた」ことを言い訳にして「よくわからない女」の携帯も借りず私をただただ外で雨の中ずっと待たせたこと。

私はずっと許せないと思う。


「如月まいさん」の生誕祭がおわったころ、TwitterのDMで連絡がきた。
携帯壊れてないじゃん。

きた謝罪はくだらない「言い訳」を添えてきていた。「電源がおちてた」らしい。
呆れて全てをブロックした。

誰が信じるんだろう。
人のことを卑下して、陰口たたきまくって、だれがマシだとか比べて。

お前がこの世で1番最低だよ。
そう思った。


くだらない嘘で私は7時間もまった。
外には5時間ほどいた。風邪を引いた。

何も信用できない。
今は人と待ち合わせするのも怖くなっている。

来なかったらどうしよう。
どんなに仲良くてもそう思ってしまう。

今となれば「THE・W」なんて出る気がなくて「私」のことずっと待たせてたかったのかな。
とか、ほんとは携帯なんて壊れていないしLINEも普通にできるんだろうな。
とか思う。

完全に病んでしまったし、しばらく泣いた。

この話は2週間ほど前の話だ。
時間がたてば落ち着くかと思ったけどまだ私は立ち直れていない。

ずっと悲しい気持ちと、「ことなちゃん」が好きという気持ちと、信用できない気持ちでぐちゃぐちゃだ。




供養として、やるはずだった漫才をここに載せておく。



マキオカリーで「酔った勢いで仕方なく」と言っていたのは悲しかった。

でもこの漫才は「ことなちゃん」じゃないとダメだ。
それは今でも思っている。
「私」と「ことなちゃん」じゃないと完成しない。

断るタイミングはあっただろうし「仕方なく」であっても、その後に断らなかったなら大人として責任を果たして欲しかった。

1日中振り回された。
私と予定があった人たちも皆「ことなちゃん」に間接的に振り回された。

その日は外も、私もずっと雨が降っていた。


私はこれからも仲良くしたい気持ちと、ずっと許せない気持ちで生きていくんだろう。

とりあえずいまは二度と私の前で笑わないで、幸せにならずに生きて欲しいと願っている。

責任感のないクソガキは、人と仲良くする資格も人間として楽しもうとする資格もない。


くそ女。
暫く私はそう呼ぶ。

落ち着いたら消します。

落ち着かなかったら消しません。
名前だした人たち。ごめんなさい。

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