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従業員のモチベーションを下げる本当の原因とは

業績を安定させるためには、従業員のモチベーションを管理することが必須ですよね。しかし、多くの会社が意外な原因で従業員のモチベーションを大きく損ねてしまっているのです。
今回はユタ大学の研究から、モチベーションを下げる意外な原因とは何か、どうすれば改善できるのかを解説していきます!

<従業員のモチベーションを最も下げる要素は会社の方向性が明確でないこと>


2003年ユタ大学が様々な職種の1,685人を対象に調査しました。
その結果、モチベーションを下げる要因の第1位は「会社の方針と管理が曖昧」ということがわかりました(給料の低下は第5位)
これは言い換えると、「この会社が何を成し遂げたくて、どんな未来を描いているかが分からない」
つまり、「何のために、どこを目指して働いているのかが分からない」といった状態のことです。
これを改善するには、「会社の方針を明確に決める」ことが重要になります

しかし…
会社の方向性を決めたらどんなメリットがあるの?
会社の方向性ってそもそも何?
どうやって決めればいいの?
これを知らなければ、あなたも行動する気にならないでしょう
そこで今回はこれらの疑問に答えるように進めていきます

<会社の方向性を決める2つのメリット>

⒈意思決定の質とスピードが高まる

会社が大きくなると常に全ての判断を社長や経営陣が決定することはできなくなってきます。そんな時に、明確な方向性があると判断の質もスピードも向上し、組織として戦えるようになるのです。

⒉人材採用力が高まる

会社の業績を拡大するに当たって優秀な人材を確保することは最優先課題ですよね。しかし、ただ優秀なだけで会社の方向性に合っていない人材なら外注や業務委託に依頼した方が良いのは皆さんも納得のはず。
つまり、会社に必要なのは優秀かつに会社の方向性に適合している人材ではないでしょうか。そのような人材はモチベーションも高く、カスタマーへの対応も格段に良くなります。
そういった人材を集めるためには、魅力的な会社の方向性を決めることが必須になります。

<そもそも会社の方向性とは?>

会社の方向性とは、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)のことを指します。

・Misson:自社が事業を通じて会社にどのように貢献するか、社会で実現したいことは何かを示したもの
・Vision:ミッションを果たした結果、どんな未来を実現したいのか、どんな姿になることが理想なのかを示したもの
・Value:ミッション・ビジョンを実現するにあたって、社内で共有しておきたい「価値観」「行動指針」を示したもの

これだけ聞いてもあまりイメージが湧かないと思うので、具体例を挙げて理解を深めていきましょう。

例1 パタゴニア

ミッション
「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む」

ビジョン
「2025年までにサプライチェーンを含む事業全体にわたってカーボン・ニュートラルとなる」

バリュー
・最高の製品を作る
・不必要な悪影響を最小限に抑える
・ビジネスを手段に自然を保護する
・従来のやり方にとらわれない

例2 ソフトバンク

ミッション
「情報革命で人々を幸せにしたい」

ビジョン
「次の30年で人類のそして人工知能のあらゆる知識と知恵を徹底的にクラウドに蓄積して人類最大の資産とする」

バリュー
・「努力って楽しい」
・やる以上は圧倒的No.1
・失敗を恐れず高い壁に挑み続ける
・登る山を決め、どう行動するか逆算で決める
・スピードは価値。早い行動は早い成果を生む
・言い訳しない、脳がちぎれるほど考え、とことんやり抜く


このようにミッションでは、なぜ会社を立ち上げたのか(Why)
ビジョンでは、何を実現したいのか(What)
バリューでは、そのためにどのように行動するのか(How)
これらを定めることで、会社の方向性が決まってくるという訳です

でもどうやってミッションを決めればいいのか?
そう思われる方も多いかと思います。

<ミッションを考える2つの視点>

まずはミッションを決めないことにはビジョンもバリューも決めようがありません。なので、今回は会社の軸となるミッションの決め方について紹介していきます。

視点①Can,What,Needの視点で考える

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