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ボリス復活とベイビー誕生

今週からボリスが公務に復帰。

月曜日に出席官邸の前で生還スピーチをしたボリス。

少しやつれた感じはするものの、力強い声は健在だ。モソモソした話し方の首相代理・ラーブ外相よりも絶対的な吸引力がある。話す内容がなんであれ(笑) このボリス節が聞けてこそ、ツッコミ甲斐もあるってものだ。

久しぶりのボリス節は、そのレトリックの秀逸さ(あざとさ)が一際目立っていた(鼻についた)。←心の声

要約すると

・NHS(国営健康サービス)ありがとう

・外出制限のご協力ありがとう、お陰で患者数も減ってきた。

・でもまだ油断しちゃいけないよ。

・NHSと尊い命を守るために、まだ我慢してね。

・一致団結したみんなのお陰で第一フェーズに打ち勝ちつつある。さあ、この後の第二フェーズも頑張ろう!(まだあるんかい!)

という内容を美しい、前向きな言葉で包みこんでいた大変技巧的なスピーチだった。いつも思う事だが、ボリスの母校、イートン校などのパブリックスクールは、修辞を凝らしたこの様なスピーチの訓練も徹底的にするのだろう。

何もかも包み隠さず、とは勿論思わないが、コロナ状況においてはイギリス政府は比較的正直に国民に説明していると思う。(何しろ始まりが忘れもしない3月12日、ボリスが言った「愛する家族を失う心の準備を」だったし。)

あの時は、正直すぎるにも程がある、言葉のチョイスをどうにかしろよと思ったけれど、この人達は全部分かっているんだよなあ。この後も当分この戦いは終わらないって事を。

その2日後の今日、ボリスベイビーが誕生。元気な男の子だそうです。婚約者の方も感染したが軽症で済んだらしく、これは本当に良かった。

しかしボリス、てんやわんやだな。

イギリスの感染者数は約20万人。

今日から老人ホームや病院外で亡くなった方も含まれるようになった死亡者数は26,097人。それによって前日より17%の増加との事だけど、実際の数はもっとずっと多そう。


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