息子にとってのロックダウン(只今自宅でオンラインテスト中)
息子はロンドンの公立高校に通っています。一応受験生です。彼は割と気持ちが安定しているタイプで、パンデミックになってもロックダウンになっても淡々と生活しています。何を考えているのかよく分からないとも言えるのですが(笑)、学校生活に影響が及んだ事は確かなので、ロックダウン中の息子の事を書き記しておこうと思います。
昨年の3月から9月の新学期までは全ての学校が休校となり、オンライン学習となりました。時間割通りにオンラインで授業を行なってくれる科目もあれば、学習資料がメールで送られ自習しておくように指示されるだけの科目もあったよう。(突然だった事もあり、学校で統一されていなかったり、準備時間が無かったりで先生の裁量に任されていたのでしょう。)
休校は他の事に比べて少々遅れて発表されたので、珍しくニュースに釘付けで息子も友達も「感染の危険を犯して学校を開けるなんて児童虐待に値する」などと憤慨していました。それもあって休校が発表された時は大喜びでした。別に学校が嫌いとか言うわけではないですが、やはり休みは嬉しいのでしょう。息子の友人達もやはり狂喜乱舞だった様で、カフェでニュースを知った数人が喜びの舞を踊っている映像が流れてきました。君たち早く家帰れ。
息子は一応受験生ですがオンラインになった事へのストレスなどは特に感じなかったようです。ただX-Boxが必要と真剣な顔で談判されました。ずっと却下していたのですが、友達と遊びたい盛りに長期間会えないのは可哀想かと、つい、情にほだされ買い与えてしまいました。(ずっと昔に買ったWiiじゃダメなの?と提案してみたのです今は誰も使っていないそうで…)
たまに、流石に友達と会えない生活に飽きてきたらしく、「自宅学習じゃモチベーションを保つのが難しい。政府は僕ら学生の事を考えていない。友達もみんなそう言ってるよ。」などとのたまうので、「休校にならなかった時は虐待だって言ってたじゃない。何でもかんでも文句言ってサボる理由を見つけるのはやめなさい。」ととたしなめたら、ぐうの音も出ないようでした。
とは言え、ロックダウン中、家族の皆がなるべくストレスの少ない生活をしたいものだと思ったので、あまり煩いことは言わず、生活は本人に任せていました。任せていたらやっぱり友達毎晩夜中までゲームやっていましたね。そのまま夏休みに突入すると毎日昼まで寝てましたね…。
夏休み後、9月から12月までは学校は再開しました。途中、規制が厳しくなった時もあったので息子&友達は「なぜ学校は閉めないんだ。感染の危険を犯して通わせるなんて児童虐(以下略)。」
クリスマス休暇中に、異変種の発表がありロンドンの規制が引き上げられましたました。
息子の学年は元々は1月4日新学期スタート、その週に学期試験の予定でしたが、これにより新学期のスタートが遅れ登校は11日から、学内試験は14日からに変更されました。政府としては最後まで学校は休校にしたくなかった様で決定が土壇場まで二転三転しました。ここら辺のドタバタは 過去記事に書きました。
しかし1月4日に更に規制の厳しい3度目のロックダウンが発令され全ての学校が再び休校に。と言うわけで本来の1月4日からオンライン授業となりました。ウチは子供がもう大きいので度重なる変更にも落ち着いていられますが、小学生のいるご家庭は気が気じゃなかっただろうと思います。
そして今日、14日から学内テストです。これは息子にとっても初の自宅で受けるオンラインテスト。来年の全国共通テスト(Aレベル)が中止となり、先生による評価で最終グレードが決まる事となったので、今回の学内テストの重みが増すこととなるでしょう。私もなんだか緊張します。
今現在、息子がパソコンに向かってテスト中。隣の部屋で息を潜めながらこれを書いています。
ロックダウン生活がニューノーマルになりつつありますが、オンラインテストは久々に初めての経験でした。
(追記:テスト終了の途端、X-Boxに向かいました、息子。)