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この航海は終わらないぜ

去る8月6日、湊あくあちゃんがホロライブを卒業することが発表された。自慢するわけではないが、ホロライブは黎明期から見ている身としては、あくあちゃんがいることが当たり前という気がずっとしていた。だからこそ、今回の発表はショックが大きかった。

あくあちゃんは陰の者ではあるけれど、歌やゲームが上手いスーパーウルトラ何でもパーフェクトなメイドさん。本当に見ていて飽きないのでゲーム実況に音楽、内外問わないコラボとたくさん楽しませてもらった。

何か一つ書き記そうと思い、悩みながら筆を走らせること20日。今回はあくあちゃんの生み出した音楽について少し書いていこうと思う。

#あくあ色ぱれっと』に始まったあくあちゃんの音楽は、どこか幻想的な『海想列車』、あくあちゃんの可愛さがたくさん詰まっている『あいわな』、独特な調子のトンチキなあくたんのこと好きすぎ☆ソング』、海原を往くように爽やかな『未だ、青い』、どこかダークな『プリンセス・キャリー』など、数々の名曲を生み出してきた。

思えば、オリジナル曲ではないけれど、1stFes.で生で見ることができた『♡桃色片想い♡』はアイドル然とした彼女を初めてちゃんと見た瞬間だったかもしれない。

3rdFes.で披露した『海想列車』は今なお印象深く記憶に残っている。鮮烈に輝くアイドル湊あくあの勇姿を、あの時ちゃんと書いておくんだったと悔やむばかりだ。

最近の曲では『プリンセス・キャリー』も印象的だった。ゲームを題材にした彼女らしい曲ながら、これまでのどの曲とも違った仄暗い甘さが癖になる。

さて、オリジナル曲カバー曲問わずに粒揃いのあくあちゃんの曲のなかでも、私がとびきり大好きで、おすすめしたいのが『uni‐birth』である。

uni‐birth
作詞・作曲・編曲 TOKOTOKO
(湊あくあ1stEP『♡あくあたいむ・せれくと♡』収録及びデジタル配信中)

この曲を一言で表すなら「別格」。初めて聴いたときは歌い方があまりにハイレベルすぎて、本当にあくあちゃんが歌っているのかと逆に驚いた。

実は今回の卒業の報を聞いたときに真っ先に浮かんできたのがこの曲だった。自分自身に戸惑い悩みながらも、少しずつ成長していくことを描いた『uni‐birth』とあくあちゃんの姿が重なった気がした。

誰もが「待ったなしの一回切りを生きて」いるなかで、誰しも立ち止まることがあるだろう。それでも、挫折も失敗も後悔も全て抱えて、過去自分を認めながら前へ進んでいく生きていく…そんな想いが詰まった素敵な曲だ。

あくあちゃんの抱えていたであろう計り知れない葛藤と、その果てに決断した今回の卒業。卒業というと終わりのイメージがあり、一見消えてしまったかのように見えるけれど、離れることもまた『uni‐birth』この曲が示すように前へ進むことだと私は思う。

卒業発表から早一か月、そして最期のライブが間近に迫るなか、毎日配信をし、内外問わずコラボをしたりや歌ってみた動画を連続で出す姿は『uni‐birth』にある「あたしらしくいたい」という姿を体現するかのように燦々と煌めいている。

また、この先「湊あくあ」の名や記録は残れど、我々が彼女湊あくあのその先を見ることは、恐らくもう無いだろう。けれど私たちには今なおあくあちゃんの残し続けている想い出が残っていく。まさに「過去✕今が未来のあたし」、だ。姿は見えなくとも、同じ世界の何処かで、そして心の中で彼女はたしかに生き続けることだろう。そう、彼女の「航海は終わらない」のだ。ここからまた始まっていくのだ。

なんだか長々とまとまりのないことを書いてしまった。広い宇宙のなか、新しい航路へと航海を続けるあくあちゃんの幸せを願いながら、今回はここで筆を置こうと思う。明日のライブ、目一杯心に刻んで、楽しませてもらいます。

これまでの活動にたくさんの感謝を込めて。
Good luck for your future!


いってらっしゃい!!⚓️


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