これまでと、これからと、 ―ときのそら 6th Anniversary Party『Keep Shinin'』感想―
お花見ダンスパーティーへの招待
2024年4月6日、我らがバーチャルアイドルときのそらちゃんの6th Anniversary Party『Keep Shinin'』が開催された。幸いにも昼夜両公演とも現地参戦することが出来た。今回はその感想を書いていこうと思う。
↑YOUTUBEでのチラ見せはこちら!
チラ見せで興味を持った貴方、配信チケットはこちらから!グッズ付きもあるよ!
↑そらちゃんによる感想はこちら!FCでは今回のライブの同時視聴もやっているので、そちらも要チェックだ!
歌と共にある物語
昼公演編
本記事の前半である昼公演の欄は昼夜で被っている曲を除いて述べていこうと思う。昼の位置は会場の中ほどだったが、会場がフラットであることからほとんどそらちゃんが見えず、ほぼ歌だけ堪能した。これは会場の構造上仕方ないことだし、歌に集中出来たのである意味物書きとしては幸運なポジションだったのかもしれない。立ち見でしかもフラット、おまけに前後が中々狭かった。これが噂のぬんぬんぎゅうぎゅう詰めか…。が、こんな時こそ豊洲NSSの教訓から学んだペンライトミニマム応援術が光る。
Overture(でいいのかな?)の映像についてはまた後半で。1曲目は『Rolling, Loading!!』からスタート!ライブ開催の報があったときから、始まりはこの曲でくると予想していたので、嬉しい限りだ。盛り上がる曲に合わせて「サンキュー!」「ロロロロ!」「ロッロー!ロッロー!」とコールしていると、ド序盤なのに胸が熱くなってきた。そらちゃんのライブに再び来られたことももちろん嬉しかったし、またこうして大きなライブでコール出来るのが堪らなく嬉しかった。色々な意味で「帰って来た」ことを実感した。
アーカイブで見直して改めて凄いなと思ったのがダンス!かつての(曰く)本能ダンスも大好きだが、今回はそらちゃんがかねてから言っていたようにダンスにも物凄く力を入れているのがひしひしと感じられた。歌いながらあれだけのパフォーマンスが出来ることが驚嘆モノだが、まだまだこれは序の口だとこの後想い知らされることになる…。この曲だけでなくこのライブ全体に言えることだが、より進化した歌と素晴らしいダンスが合わさって、6周年のAnniversary Partyに相応しい最高のライブパフォーマンスになっていた。
『デジタリックリリック』ではバチバチくるデジタルなサウンドとそらちゃん自慢のハイトーンでさらに会場を盛り上げた。この曲の「音楽を浴びている感」はライブにピッタリで最高!そしてあんな高いハイトーンを出しながらダンスも踊れるそらちゃんも最高!
続いては『ブルーベリームーン』。ギターサウンドとエネルギッシュなそらちゃんのボイスがカッコ良く、ダンスもクールに決まっていた。『ブルーベリームーン』はチューバウトなどのイベントでは披露する機会はあったものの、ソロライブではかなり久しぶりで、それこそ2ndLive以来かな?
最初のMCも大いに盛り上がった。早速お水たすかる!こういったMCもライブに来た感じがして好きなんだよな〜。ましてや今回はそれに全力で答えられる喜び!
MCで答えていた海外ニキの方々も、はるばるありがたいことだ。こうして海外ニキが年々増えていっているのを現地で生で感じてみると、そらちゃんの魅力が遠く海外まで伝わっていることを何だか誇らしく思える。愛は海を超えるんだなぁ。
『ブルーディスコ』は夜公演と被っているので割愛。その次の『コトバカゼ』はそらちゃんを代表するバラード曲だ。5th Anniversary LiveではアコースティックVerだったのでオリジナルは久しぶりな感じ。優しく透き通る歌声はさらに深みを増して、歌がホール全体に広がっていくのが何とも心地良かった。やはりそらちゃんのバラードは万病に効く(実体験)。曲に合わせてふんわりと舞うダンスも美しい…。
『ポラリスソラリス』はMWではトリを務めていたのでここで来るのはちょっと意外だった!そらちゃんの軌跡を描いたこの曲は伸びやかな高音がとても美しく、言いたいことが全て歌詞に詰まっていて困る。あの日と同じようにこれまでの彼女の道のりを想いながら、あの日以上に「この瞬間よポラリスと同じように永遠なれ…」と思いながら青いペンライトを静かに振っていた。
↓このペンライトが織りなす青と白のコントラストが実に良いのよ…!
MCを挟んでダンスパート!DJあん肝も登場し、そらちゃんがスタイリッシュなダンスで魅せてくれた。と言って私の立ち位置からはダンスはほぼ見えなかったので後でアーカイブで確認したのだが…。それはともかく、ダンスを頑張ると言っていたことを有言実行してくれていて、なおかつしっかりと努力が実を結んでいることをこうして形として見せてくれると、凄く心に響くものがある。私自身そんなにダンスが上手くないので、やっぱり凄い人だと心から思う。
ダンスパートから間髪入れずに『ナイトキューブパラドクス』と『傘賛歌』を披露していたが、あのダンスから間髪入れずにというのもいやはや凄い…。
MCを挟んで披露した『Chu-Chu-Lu』は甘いラブソング。当たり前と言えば当たり前なのだが、野太い「チュッチュルチュー」のコールに少しクスリとした。そらちゃん、「せーの!」てそこコールしないんじゃ…w。
そらちゃんの表現力もさらに磨きがかかり、特に1番Aメロ「涙は流さないの」や2番サビ「甘い果実 カプリ」の歌い方は蕩けてしまいそう…。さらには歌だけではなくダンスや表情でも魅せてくれて、楽園に迷い込んだかのような優しい雰囲気に包まれた。
そして来ましたよ、My Best ldol Song『好き、泣いちゃいそうだ』が。青春ならではの甘酸っぱい恋愛模様を歌ったそらちゃんのオリジナル曲のなかでも屈指の人気を誇るラブソングだ。やはり私はピンクで行く!
そらちゃんの透明感のある歌声もさらに高みへ至っていたが、それぞれのパートでの緩急の付け方がより絶妙になっていたのも見逃せないポイントだ。時に優しく、時に熱く、心情に寄り添うような歌い分けは流石の一言。ラスサビは身振りも含めて気持ちを込めながら歌っているのを生で聴いてひしひしと感じ、前方席じゃなかった自分の運の無さをこの時ばかりは恨んだ。
夜公演のお手紙にもあったが、この曲は様々な節目で歌われている曲なので、そらちゃんのオリジナル曲のなかで特に印象深い曲である。今回の『好き泣い』は特に、これまで歩んできた道や積み上げてきた努力、そして今を想う確かな気持ちを強く感じさせてくれた。
アーカイブで見た映像面についても触れておきたい。ラスサビの最終盤「好き 泣いちゃいそうだ」の台詞の後でボカしながら全体に移る場面!あれは凄く良かった!意図的なものかは分からないが、『好き泣い』のクライマックスとしては過去一の映像だ!Blu-rayが出た暁には是非あのまま、引きにしないでそのまま収録して頂きたい。結構編集するからなぁ~。あ、もちろん今回のBlu-ray出るんですよね…!?
歌、パフォーマンス、そして映像、どれを取っても文句ない今回の『好き泣い』であったが、次回はきっとこれすら超えていくんだろうなぁ。それがこの曲であり、それが出来るのが我らがバーチャルアイドルときのそら、だろうから。
その後のお手紙(昼公演ver.)は私の立ち位置では目視でほぼ見えなかった為、内容はアーカイブで確認したが、初回放送のあの言葉はよく聞こえてきた。初回放送が流れたとき、会場のあちこちからちょっとしたどよめきが聞こえてきたのが印象的だった。お手紙については夜公演の欄で触れる…かな?BGMが『Beyond』のインストだったので、次に来るのはアレしかない。
ドレス衣装に着替えたそらちゃんが歌うのはバラードソング『Beyond』。リアルライブでは(確か)銀河アリスちゃんのライブ以来2回目の披露となった。
心弱き時には優しく寄り添って、進むために背中を押してくれるこの曲はそらちゃんの人柄を表すような温かいエールソングだ。 そらちゃんの他のエールソングとはまた違った雰囲気をこの曲に感じるのは私だけだろうか。
曲が1番サビに入った時に、そらちゃんが歌えないほどに涙ぐむ場面があった。そんななかで、ある者は愛のある言葉をかけ、(私を含む)ある者は想いの丈を込めて力強くペンライトを振り、皆それぞれのやり方でそらちゃんにエールを送った。きっとそれは配信組のそらともさんも同じだったことだろう。あの瞬間のそらともの心は(いつも以上に)そらちゃんの側にあった。
2番の出だしで顔を上げて再び前を向いた姿や、2番のAメロやサビを力強く、ラスサビを優しく願うように歌う姿にまた一歩を踏み出すための勇気を貰った。本当に強い人だ。
その名の通りそらちゃんとそらともが「時間も距離も越えて」繋がった今回の『Beyond』。凄い方だわ草野さん…まさかこれ程とは…。
曲が終わって、そらちゃんがちょっと困り顔だったのも印象的だった。やっぱりプロなんだなぁ。
その後のMCではうまく歌えなかったことと日頃の感謝を口にしていたのも、実にそらちゃんらしい。(๑╹ᆺ╹)アタタカイ…
期待の新星である『スタースタースタート』を経て、FFLこと『フレーフレーLOVE』がついに登場!この曲も『好き泣い』同様に配信やリアルライブでずっと聴いてきたからか、戦友のような感覚がする。
初めて発表された1stワンマン『Dream!』を皮切りに様々なライブで歌われてきたFFL。直近ではSorAZ Major Debut Live『First Gravity』にてAZKiちゃんとデュエットで歌っていたが、ソロ歌唱でなおかつ完全に声出しありのFFLは2020年2月に名古屋で開催されたアニゲーフェスが最期なので、実に5年ぶり!私はアニゲーフェスには参加していないので、その前月におこなわれた豊洲NSS以来のコールだった。
サビは初披露でいきなりコールをかました『Dream!』の時以上の力強いコールがホールに木霊した。やっぱり全力でコールすると楽しい!思えば、楽しかった2019〜2020年初頭も、雨が降り続いた2020年中頃〜2023年も、ようやく晴れ間が見えてきた2024年も…『フレーフレーLOVE』はいつも想い出と共にあり、いつだって私に道を示してくれた。それはこれからもきっと、変わらないだろう。
そして(アンコール前)最後の曲は『Dream☆Story』!これも『Dream!』での想い出が深く心に刻まれている大切な曲だ。
サビの合いの手がそらちゃんのソロになっていたりと、オケがオリジナル版と微妙に異なるのもまた違った楽しみがある(前からこのVerだったっけ?)。もちろんあの日からずっと待っていた「ときのそらだよ!」コールはバッチリ!時が経ち、キャラバンもずいぶん大きくなった。あの日いた方もご新規さんもこうして列島の北から南から、果ては遠く海を超えて集まり、またこの曲で存分にコール出来る…そんな素敵な喜びを噛み締めた。
曲の〆では銀テープが飛び、私の方にもたまたま1つ飛んできたので、記念に頂いた。豊洲NSSの時はほぼ最後列で銀テープがそちらまで飛んでこなかったので、初めての銀テープゲット!サインは無いけれど、大切な想い出となった。また、そらともさん同士で銀テープの譲りあいをしていたのも心温まる一幕だった。
アンコール待ちのコールはもちろん「いかないで」コール。嗚呼、懐かしい!そらちゃんのライブはやっぱりこれがないと!
そしていよいよライブもクライマックス!トリに来たのは『ぐるぐる・ラブストーリー』!奇しくも『パラレルタイム』で先陣を切った曲である。
ここまで14曲も歌い続けてもなお衰えない彼女のパワフルで甘く美しい歌声が木霊し、アンコールにも関わらずホールは大熱狂。私もそらちゃんの姿はほぼ見えなくとも一心不乱にペンライトを振っていた。
時折、客席に向かって笑顔で手を振る姿も、実にそらちゃんらしい。
ペンライトを無我夢中で振っていると、これまで駆け抜けてきたソロライブ同様の…いやあの時以上の興奮が体に満ち満ちてきた。あんな素晴らしい歌とパフォーマンスを見せられてはこちらも全身全霊で応援するのみ!୧(๑•̀ㅁ•́๑)૭
曲が終わると名残惜しいが終演の時。エンドロールの話は後半でするとして、私が素晴らしいと思ったのが終演後の撮影のためのそらともさんへの配慮だ。終演後に下の画像のスクショを撮ることが出来たのだが、誰が言うでもなく写真を撮り終えた前方のそらともさんが次々としゃがみ出し、後ろで写真を撮るそらともさんへ配慮をしていた。それはさながらリレーのようで、あの日の水リレーを彷彿とさせた。人は増えてもそらともが持つこの温かさはいつでも変わらないなぁ…と少しホロリとした一幕であった。
雨上がりの爽風を受けて
夜公演編
さて記事も後半戦。夜公演はなんと前方3列目で観ることが出来た。昼は歌で夜は映像とパフォーマンスと考えてみると、案外ちょうど良い塩梅のポジションだったのかな。夜公演の欄ではせっかく目の前で見ることが出来たので、全て網羅しながら書いていこうと思う。
BGMが流れ始めると昼と同様に一斉に手拍子が鳴り始め、ペンライトが輝き出す。私もほぼ最前列ということもあり、逸る気持ちを抑えながらペンライトを振っていた。
まずはOvertureの映像について見ていこう。このOverture、夜公演では引きのアングルが一部あったので、下のスクショのいくつかは昼公演のものだ。
2024、なんて数字がもう感慨深い。
6th Anniversary!もう6年も走ってきたんだねぇ…。
あん肝やぬんぬんはもちろん、モアイや「あの」帽子があるのもこれまでの歩みを感じて嬉しい。
力強いDANCE PARTYの文字から、ダンスにも力を入れている様子が伝わってくる。
「6」周年だから六角形。この発想良いなぁ~。ここまで6年間走り続けてきたそらちゃんとそらともさんに拍手!そしてどんな形であれこの6年間を見ることが出来て、歩んで来られた自分に拍手、かな。
いよいよパーティーの幕開けだ!
夜公演最初の曲は『ケ・セラ・ソラ!』。まさにパーティーといった曲で、序盤から大盛り上がりだ!
日常を唄い、夢を唄い、そっと背中を後押ししてくれるこの曲が私は大好きだ。こうして再びそらちゃんを生で応援出来る喜びと、また皆でコールを届けられる喜びを噛み締めながらペンライトを振っていた。
歌は最早言わずもがな、パフォーマンスもより良い磨きがかかっていた。特に歌詞に合わせた手振りが素晴らしく、ホラボコラベやCメロのところは特に可愛らしかった。
軽やかにステップを刻み、高らかに唄う彼女を見て、明るく前向きなケ・セラ・ソラな気持ちになった。
(๑╹ᆺ╹)ケセラソラー!
続いてはそらちゃんのオリ曲随一のカッコいい系ソング『空ノ空』を披露。
低音気味でウィスパーなAメロBメロからパワフルなハイトーンで駆けるサビは実に爽快で、この緩急の付け方はいつ聴いても凄い!
都会の雑踏を掻き分けながら足掻く者を詞で描くさまは、ただパワフルに歌っているのではなく、曲の世界観に合った歌い方をしているのが秀逸。ならば会場を照らす赤と青の光はさながら夜の灯り、然すればホールは灰の空か。
…なんてね~。歌詞も相まって結構好きな歌だ。
お次は『エゴナデ・ラビリンス』。小悪魔のそら再誕だ。
小悪魔的な可愛さとミステリアスな妖しさが交差するこの曲は、歌い方や表情、パフォーマンスで魅せてくれる、絶妙な小悪魔感の表現が凄い。かわいい(かわいい)。
前回にも増して曲が生み出す世界観に没入出来るほどのこの表現力は流石の一言。小悪魔のそら、オススメだ。
曲が終わると最初のMC…と、ここでそらちゃんが見えなくなるという機材トラブルが発生したが、そらちゃんのフォローは手馴れていた。そういえば昔、こんな風に機材トラブルでラジオ風配信なんてやったことがあったっけ。会場の声に合わせてピカピカ光るステージがシュールだった。
途中から機材が復活し、3Dのそらちゃんを堪能した。声で癒され、動きで癒され、貴重な時間となった。
いつものように会場だけでなく配信組についても気遣ってくれるそらちゃんの優しさよ。
MCの後は『スタースタースタート』。昼公演では割りと後半だったが、夜では前半で披露!
ライブ映えするナユタン節全開の歌詞とメロディーにそらちゃんの圧倒的歌唱力とキレキレのパフォーマンスが重なり生み出されるビッグバンに目を見張るばかりだった。
ずっと生で見たかったサビのダンスが見られて満足!こうして間近で見てみると、ダンスに力を入れているのがよく分かる。そもそもダンスをしながらこのハイトーンが出せるというのが異次元だ…。
昼と同様に我らそらともの一糸乱れぬコールや合いの手も健在。会場全体が渾然一体となって醸し出されるこの雰囲気こそライブの醍醐味!
ここからは『ブルーディスコ』、『IMAGE source』とダンスで魅せる曲が続くので、是非配信(もしくはいずれ発売されるかもしれないBD)でじっくり見てほしいところ。
『ブルーディスコ』は静かな夜の街を思い起こさせる、幻想的な雰囲気の曲。夜をイメージしたそらちゃんのオリジナル曲と言えば『メトロナイト』が浮かぶが、本曲はどこかそれと重なるものがある。
『ブルーディスコ』はアルバムのなかでも特に気に入った曲だ。透き通るように美しく伸びる歌声とスタイリッシュでしなやかなダンスが曲の解像度を上げてくれる。ダンスに宿る静かなカッコ良さが素敵…。いやぁ、間近で見ることが出来て良かった…。
前曲とは打って変わってパワフルでエネルギッシュな『IMAGE source』は、そらちゃんの元祖カッコいい系オリジナル曲だ。
重低音のメロディーがホールに響き、より力強さを増した歌声はカッコ良い。『Dream!』以来数多のステージで披露されている本曲であるが、その都度歌詞にあるように「何度も舌を巻いて」しまう。先の『空ノ空』とはまた違ったカッコ良さがあり、一口にカッコいいと言っても表現の仕方を曲によって使い分けられるのは凄い!
ダンスはパフォーマンスとしては以前と大きく変わりはないものの、更に磨かれてよりカッコ良さが増していた。昔からある本曲であるが、現在のそらちゃんが歌うことで更なる進化を遂げた1曲となった。そんな気がする。
MCでは昼と夜、2つの公演の違いについて解説。今回のライブは6周年の集大成に相応しいほどの充実したレパートリーで、昼夜ともにそらちゃんの代表曲をふんだんに集めている。まさにこれから来たるご新規さんに是非勧めたいライブとなった。
ここで昼公演にもあったダンスパートのお時間。私はダンスパフォーマンスには明るくないが、そんな私でも生で見るダンスに文字通り圧倒されながらペンライトを振っていた。しかも昼とはまた違ったダンスなのだから、凄いわホントに…。
そこから間髪入れずに『ナイトキューブパラドクス』を披露。キレのあるダンスで魅せてくれる。
何度も言うようだが、今回のライブはダンスパフォーマンスに懸ける想いを本当に強く感じた。素人の考えになるが、この『ナイトキューブパラドクス』はダンスで言ったら本ライブ随一の難しさであり、逆に言えば本ライブ一のパフォーマンスと言っても過言ではないだろう。それほどまでに見応えのあるダンスであった。
ハイパフォーマンスなダンスに対して、もちろん歌も負けていない。高音と低音が混ざり合うクールで大人っぽい歌声は心地良く、そのなかにある情熱も伝わってくる。オシャレでどこか幻想的な歌詞をしっとりしっかりと歌うそらちゃんの技量の高さが伺える。歌声とダンス、2つが合わさり輝いていく…まさにライブパフォーマンスの真骨頂を見た。
お次はアルバム『STAR STAR☆T』のなかでも一際異彩を放つ『傘賛歌』。傘についてのよく分からない、けれどもどこか共感出来る面白さが魅力だ。歌詞が韻を踏んでいるのもジワジワくる面白さ。
面白歌詞とカッコいいメロディーのギャップが楽しいこの曲は、何よりコールが楽しすぎる!コールは中々難しいが、そこは精鋭揃いの我らそらとも、(見た感じ)一体感あるコールを難なくクリアし、傘ポーズも完璧だった。というか、『DADADANDAN』もコールなのね(笑)。
そういえば、ビクターの吉田さんたちが本ライブの物販で『STAR STAR☆T』を売っていたが、通常版と限定A盤B盤の3つのなかで傘付きのB盤が最初に売り切れたそうな…。傘の人気恐るべし。
MCではグッズやセトリ、ライブのお話。初参加のそらともさんが予想より多くてI'mビックリ!
そしてはじまる『Step and Go!!』は先の『ブルーベリームーン』や『Chu-Chu-Lu』と同じくアルバム『ON STAGE』に収録されている。2020年のあの頃を象徴するこの曲、いや『ON STAGE』を語る上で欠かせないのが2ndLive『パラレルタイム』。あのライブは自分のなかで大きな意味を持っている。このあたりの話は前座であらかた書いてしまっているが、それでも書いておきたい。
2020年のあの頃、本曲が収録されているアルバム『ON STAGE』をひっさげて立川でおこなう予定だったライブは、時勢により開催はすれどオンラインライブとなった。それが『パラレルタイム』だ。ライブ開催発表の際にそらちゃんが「出来ないかと思った」と涙ぐんでいたのが今なお心に残っている。もちろんライブはオンラインであることを活かした、今なお記憶と心に残る素晴らしいライブであったが、『パラレルタイム』印のペンライトは以来「雨が上がった時」にもう一度使うと決めていた。
そしてまた皆で以前のように集まれるようになって、声出しが真の意味で解禁された今回、再びライトに光を灯すことが出来た。
想い出話が長くなってしまったが、これも私の6年の道だ。『ON STAGE』の曲はやっぱり特別で、この場で聴けることが、あのペンライトをまた灯せるのが堪らなく嬉しいんだ…!
で、そこから『夢色アスタリスク』と来れば、これは泣かせにきてるでしょ…。
『夢色アスタリスク』はそらちゃん最初期のオリジナルソングであり、「ときのそら」を象徴する曲だ。事実、イントロが流れ始めた時の会場の熱気は本ライブ随一だったと思う。
この曲と言えばやはり|『Dream!』《1st Live》の大合唱が忘れられない。あれから色々あったけれど、今日こうして皆で集まってコールが出来ることをあの日のように懐かしく…あの日以上に嬉しく想う。
あの時のようにラスサビで大合唱が自然発生…とはいかなかった。けれども、あの日共に歌った同志たちはきっと、あの時と同じように合唱し、あるいは口ずさみ、あるいは心のなかで詞を唱えたことだろう。それに、これもまた時が経ったということ。むしろそれだけそらともさんが増えて、この6年でこの曲だけが大トリでなくても良いほどにオリジナル曲と想い出が増えたことを喜ぶべきだろう。
6年間聴き馴染んだ曲であるが、雨上がりの夜空へ再び駆ける『夢色アスタリスク』はあの日以上に特別なものとなった。
ここで昼公演でもあったお手紙の時間。昼と比べてバックのBGMが『サヨナラブロッサム』になっていたり、内容が大幅に異なっていた。
お手紙には弱いんだ俺は…。
ライブビューイング組ながらよく覚えているよ。なんならタイトルに付けるくらい想い出深いよ。
自分にとってもあの日からずっと、大好きな大切な曲だよ。これからも想い出と共に、もっと進化していくんだろうなぁ。
そう。この温かさがそらちゃんがときのそらたる所以なんだ。
嗚呼…ここまで貴方を応援してきて本当に良かった(恍惚)。
本当にここまで続けてくれて、連れてきてくれて、素敵な仲間に出会わせてくれて……こんな温かい素敵な景色を見せてくれてありがとう。
ドレス衣装に着替えて歌う曲は『サヨナラブロッサム』。温かなバラードソングであり、こうした大きな生ライブでは今回初めて披露する。
アルバムの時に感じた一抹の切なさとはまた違い、懐かしい想い出のページをそっと捲るような優しさで溢れていた。
特に2番サビは改めて聴いてみると今の気持ちに繋がるものを感じる。「僕らを繋いでる」の部分で客席の方を指していたのも印象的だ。私はこれまでこの歌にどことなく悲しいニュアンスを感じていたのだが、このタイミングで、なおかつ今のそらちゃんの持つ表現力で披露したことで、『サヨナラブロッサム』は別れの歌から再会を約束する歌へと昇華した。
アウトロが流れ始めた時、静かに聴き入るように目を瞑り、グッと拳を握り、そして力強く頷き一歩踏み出した彼女の姿を、忘れることはないだろう。
MCではお手紙についてとこれから先のお話などについて述べていたが、こうしてこれからについて語ってくれると未来が楽しくなって嬉しい気持ちになる。
ライブならではのコール&レスポンスも楽しかった!
そんな楽しいライブもいよいよラストスパート!ここで『エレクトリカル・サーフィン』の登場だ!
1月のSorAZライブ以来約2ヶ月ぶりのサーフィンタイム!ちょっと熱いくらいだったからちょうど電子の海に入りたかったんだよね~!サーフィン₍₍ ◝(•̀ㅂ•́)◟ ⁾⁾サーフィン
やっぱり皆でThe Boooom!したりサーフィン(クロール)すると楽しいね!!
で、サーフィンした後に『ゆっくり走れば風は吹く』は反則ですよ…。おかげで情緒がジェットコースターだ。
そらちゃんの軌跡を描いた『ゆっくり走れば風は吹く』。先の5nd Fes.でこの曲で虜になった人も多いのではないだろうか。迷った時に道を指し示してくれるこの曲は、今回がこれまでのライブや歌枠で聴いたなかで1番美しく、1番心にくるものがあった。それはそらちゃんの卓越した技量から生み出されているのはもちろんのこと、この後の台詞パートも影響しているのだろう。
お馴染み間奏パートで「6年間色んなことがあったけど、みんなと一緒に歩いてこれたから今の私はここにいるよ!ほんとにほんとに、ずっと応援してくれてありがとう!!」と感謝を述べるそらちゃんにホロリ。ありがとうの部分は今日1番の声量で、紛れもない彼女の1番の感情だと感じた。
こちらこそ、いつもありがとう!!
これで終わり…じゃない!昼では歌っていないあの曲が残っている。
破壊力抜群、『はじまりは一直線』をついに披露。歌いながら客席に向かって仕切りに手を振るそらちゃんからは、見始めた頃、いや初配信の時から変わらない優しさが溢れていた。
この曲は『青空のシンフォニー』や先の『ゆっくり走れば風は吹く』のように想い出を綴った曲であるが、今までの曲とは何かが違う気がする。違う気がするけれども、曲の根底には、ゆっくり走ってきたこれまでの旅路があり、いつも感じるそらちゃんの夢への強い想いと皆に対する優しい想い、そして未来を確かに感じる。歩みが、想いが、じんわりと沁みてくる素敵な歌詞だ。
歌だけでなくダンスももちろん最高だ!特に各サビにある「一直線に」の場面の下から上へスパッと腕を振る振り付けがお気に入り。
歌もダンスも演出も、そして会場も。全てが一体となって、ときのそらの物語のページを捲っているようだった。ラスサビ直前の「サインの演出」は歌詞をなぞるようですごく好き(語彙力不足)。神演出じゃんこんなの…。
終盤には「ここまでの道、長かったけど私は長くて良かったなと思ってます。これからもみんなと一緒に歩いていきたいよ~!」とそらちゃんらしいの言葉があり、再び銀テープが宙を舞った。
アンコール待ちでは最初は「いかないで」コール派もいたが、やがてそらちゃんの希望に沿うように「ぬんぬん」コールになっていたのは流石そらとも。『Dream!』のライビュを想い出した。
MCではアルバムと同様『Rolling,Loading!!』から始まり『はじまりは一直線』で終わる構成だったことと、ライブのタイトルである『Keep Shinin'』の意味が明かされた。曰く、7周年に向けて輝いていきたいというのと、皆の毎日が輝いてくれますように!という2つの意味があるんだそうな。(๑╹ᆺ╹)ウレシイ…!
そしてMCの最後に日頃の感謝を述べ、「1番最初のライブで聞いた人は聞いた言葉かもしれないけど……、皆のおかげで、私の全てはいまでも夢色なんだよ。ほんとにありがとう。」と言葉があった。「わたしの目の前に広がる世界は、初めて配信をしたあのときからみんなのおかげで夢色です。」と言っていた『Dream!』の答えを聞いたよう。
続いて、「私は絶対に、10周年を迎えたい」という強い覚悟の言葉と共に「ずっとずっと、一緒に歩いてくれますか?」「これからも私についてきてくれますか!?」という問い。もちろんずっとずっと、いつでも応援してるよ!!!
「私にユメゾラの世界を見せてください」という言葉で始まった『ユメゾラ☆ファンファーレ』は2022年開催の5th Liveでも大トリを務め、ホロライブの4th Fesでも披露された曲だ。
そらちゃんのライブの大トリはいつも希望に満ちた曲ばかりだ。MWの感想でも書いたが、この曲は過去から現在を超えて、未来へ進んでいくための曲だと思う。
2番サビの「無数の星屑の中 見つけてくれてありがとう」には何度も聴いたはずなのにうるっときた。そして「私ここで歌い続けると約束するから」の後の間奏では、そらちゃんから(ちょっぴり涙ぐみながらも)「みんなとの約束叶えられてますか?これからも一緒に歩いて来てよ!」との言葉が。きっとあの瞬間、そらともさんたち全員の心は繋がっていた。
もちろん!これからも皆一緒に歩いていこう!
ラスサビ直前の静寂はこれまでの道を想起させ、そこから一歩踏み出したそらちゃんに来たる夢の未来を見た。ラストの曲にも関わらず、会場は気力で満ちていた。それはさながら、青い光の大爆発。
最後はそらちゃんの「綺麗な青色の海を私に見せてくれてありがとう」という言葉でライブを締めくくった。
あ、夜公演でもそらともさんたちの優しい写真撮影リレーとテープの譲り合いがあったこともここに記しておく。
The stars beyond the time and reach the shining dream stage.
今回のライブはダンスを核とした曲やパーティーのようにノれる曲を中心に構成されたセトリや、単独のダンスパートがあったりと、DANCE PARTYと銘打たれているだけあって歌だけではなくダンスにも力を入れており、また一段と進化したそらちゃんを見ることが出来た。まさに6周年の集大成に相応しい充実したライブだった。
そしてこの青の世界であの日以上の輝きを間近に見たことで、ようやく2019年から前へ進むことが出来た。
話はライブ当日の朝に戻る。ホテルに大荷物を預ける途中で偶然ある場所を通り過ぎた。
HUMAX池袋。そらちゃんの1stワンマンライブ『Dream!』…のライブビューイング会場であり、私はあの時ここで初めてライブに参加した。あの日の喜びと感動は今でも胸に刻まれている。そして、ライブとは「人と人の想いが繋がる場所」だと実感した。
それからここは……Theatrical Cover Live『Role:Play』の会場となった場所でもある。色々重なって私はあの日ここへ行けず、配信でライブを見ていた。当時は行けなかったことが中々のショックだったが、画面越しに見るそらちゃんの進化した姿と、配信も会場だと言ってくれたその想いに大いに励まされた。
偶然とは言え想い出の地に再び立ったことで、ライブ翌日はいつもの場所に行ってみたくなった。
Veats Shibuya。2019年10月6日にそらちゃん初のワンマンライブ『Dream!』がおこなわれた場所。前述したように私はライビュ組だったので物販の時に入っただけなのだが、懐かしい水リレーの想い出の地だ。そういえばミニそらちゃんと一緒に来たのは今回が初めてだ。
かつしかシンフォニーヒルズは5th Anniversary Live『宇宙と時空のミルキーウェイ』の舞台となった場所だ。『Role:Play』から約10ヶ月後、私はここに辿り着くことが出来た。生でパフォーマンスをするそらちゃんの姿を初めて見て、これまでの感謝とこれからも推していく信念を胸に再動した。
そして今回、山野ホールでおこなわれた『Keep Shinin'』。私の時間はMWで再び動き出したが、それでもずっと『Dream!』のような日々が戻ってきてほしいという心残りがあった。そして今回ようやく声出し完全解禁となり、待ち望んでいたライブが帰ってきたのだ。
私もそらちゃんが述べていたように、この旅路が「長くて良かった」と思う。この道だったからこそ、そらちゃんと出会ってから今日まで積み上げてきた想い出があったからこそ、今回時計の針が再び動き出したのだ。そらちゃんがここまで止まらずに歩んできて、『Dream!』~『MW』までの最高のライブがあったから、今回のライブの感動があるのだ。
かつて『パラレルタイム』の感想で書いた 『困難にありながらも前へ進んでいける強さが誰にでもある。そしてその強さを生み出すのは過去に紡いできた/今紡いでいる/これから紡いでいく「時間」だ』ということを今回のライブでも強く感じた。これまでの喜びも哀しみも苦しみも楽しみも…全ての想い出が今を鮮やかに彩り、未来を創ってくれた。まさに「表紙を彩るのは思い出とたくさんの好きだ」。
私のなかでは、今回のライブは長かった雨が上がった節目であり、晴れ晴れとした青空からまた夢へ向かって一直線に飛んでいく始まりである…そんな印象を受けた。
なんか今回の感想は曲の感想より想い出話がいつも以上に多くなってしまったし、そもそも凄く長いが、まぁ6周年記念だし仕方ない。大爆発の先に出来た確かな未来を信じて、今回はここで筆を置くことにしよう。
そらちゃん、スタッフさん、関係者の皆さん、そらともさんたち、最高の想い出をありがとうございました!
Happy 6th Anniversary!!
また次のライブで!!
ここまで読んで下さりありがとうございました!感想は旧Twitterか下のコメント欄まで!