My Playlist Vol.00 -扉空けて-
いきなり始まったこのMy Playlistシリーズは私の好きな曲をサクッと紹介していく記事である。自分用のレベルアップ企画だが、なにぶん飽き性なので…気が向かなくなったらやめるかもしれない。方向性もまったく決めていないので、ジャンルが偏る可能性があることもご容赦頂きたい。
突然であるが、あなたは『バーチャルYoutuber四天王』と謳われるミライアカリちゃんをご存知だろうか。2017年10月27日から活動を始めて以来界隈の第一線を走り続け、エンタメ動画やゲーム実況、そして音楽活動と幅広いジャンルで活躍し続け……今日2022年3月31日で去ってしまう人だ。この界隈にアカリちゃんから嵌まった身として今回の引退の知らせは非常にショックだ。お知らせからは葛藤があったことや様々な事情があったことが伺えたが、一方で後半の部分は凄くアカリちゃんらしいな…とも思った。寂しさがありつつも、去った後でも前へ踏み出す力をくれる…日差しの中を吹き去る穏やかな春風のように感じた。
今回紹介する『ミライノセカイ』は、本来はこのシリーズが軌道に乗ったときに書く予定だった。しかしながら、今回の一報を聞いて長年お世話になった身として何か花向けをと思い、My Playlistシリーズ最初の記事とすることにした。拙い記事であるが、多少でも彼女の魅力を伝えることが出来たなら幸いである。
『ミライノセカイ』はアカリちゃんのメジャーデビューアルバム『未来』に収録されており、MVも公開されている。アカリちゃんはこの曲を以下のように表現している。
曲を担当した神田ジョン氏はギタリストであり、アカリちゃんの他の曲では『Fly to NEW WORLD』や『Zero』も生み出している。3曲ともめちゃめちゃカッコよく、アカリちゃんの曲の中では特にオススメしたい曲たちだ。
記事を書くに当たってそのうちの1つである『Fly to NEW WORLD』とどちらを紹介するかをかなり悩んだが、今回のお知らせを聞いたときに真っ先に思い浮かんだのはこの曲だった。曲の印象を書いていこう。
1番は出会いを表しており、Bメロではバーチャルでもリアルでも繋がっているということをストレートに示している。サビの「未来に期待しようRoleplay 灯りを守っていくんだ」という部分は特にお気に入りで、駆けていくようなサウンドと共に未来への希望と決意を感じさせてくれる。
2番は過ぎゆく時間のなかを共に進んでいくイメージだ。世界は違えど、皆で想いを分かち合うからこそ「モノクロの明日は」夢に変わっていくし、一緒だから「強くなれるんだ」。確かに私にもそういう経験がある。
そしてCメロはアカリちゃん自身の想いを描いている。ここで跳ねるようなメロディーに変わるのも心情を表しているようで好きだ。
ラスサビ前のDメロもCメロと同じく心情を歌っているが、歌詞やメロディーに合わせて段々と上がっていくようなアカリちゃんの歌い方はまるで暗闇から徐々に灯りが灯っていくようだ。このDメロからラスサビにかけてのメロディーは必聴モノだ。
灯り始めた輝きはラスサビで鮮やかに広がっていく。私がお知らせを聞いた時に思い浮かんだのはこのラスサビだった。きっとこの歌詞全てが今も変わらぬミライアカリの想いなのだろう。
ラスサビの最終盤(アウトロに入る直前)の歌詞からは、彼女がこれまで発表した全ての曲を統括したようなイメージを受ける。この部分があるからこそ、この曲はある意味彼女の集大成だと思っている。もちろんこの曲以降も今日に至るまで素晴らしい曲を多々発表している。が、それでも…灯りが満ちて、燦然と輝いていくような『ミライノセカイ』は特別な印象がある。
総じてこの曲は、バーチャルを越えて出会い、共に繋がり続け未来に進んでいこうという想いを全体から感じる曲となっている。イントロに「Our hearts are not virtual」という歌詞があるが、誰かを想う気持ちにセカイは関係なく、その想いこそRealなのだ。
アカリちゃんもお知らせで言っていたように、見えなくてもきっとそばにいる。想いがあれば、いつだって繋がっている。チャンネルも消えるわけではないらしいので、楽しい動画も素敵なMVも残り続ける。そして彼女の想いを綴った数々の歌は、未来永劫残り続けていく。彼女の残した「足跡」は「消しても消え」ず、これからも私の、皆の灯りとなって希望を照らし続けるだろう。だから、別れというより「扉空けて飛び立つNEWWORLD」なのだと私は思っている。
もちろん、これからもエンターテイナーとしてもっと楽しませて貰いたかったし、アーティストとしてココロヤミちゃんと共に活躍する姿をもっと見たかったという心残りはある。ただ、他ならぬ彼女自身が決めたことなら……私は今日の配信を見守るだけだ。バーチャルYoutuberとしての有終の美をしかと心に焼き付けようと思う。
この言葉には少し早いが、贈らせていただきたい。
願わくはミライアカリちゃんの描く今日に、そしてこれから歩む道に、たくさんの幸せのアカリが灯りますように。
ここまでお読みいただきありがとうございました。次回のMy Playlist Vol.01は4月半ばくらい…?鋭意執筆中!