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生物としての人間とは。
▶︎生物としての人間とは。(雑学編)017
人間の脳の中心には爬虫類脳(本能)があります。その上に被さっているのが旧哺乳類脳(感情)。さらに人間だけに備わっている新哺乳類脳(理性)。人間の脳はこの三層構造になっていると言います。生物が進化して行く過程で脳も進化して来たわけですが、人間の脳の中心に爬虫類脳が残っている限り戦争は無くならないだろうと言う学者もいます。
よく猫が死期を悟ると死に場所を探して誰にも見つからない場所でひっそり死ぬという話がありますが、あれは病気や怪我で弱っている時に他者から襲われないように隠れ場所を探しているうちに力尽きて死んでしまうというだけで、死期を悟っているわけではないそうです。
何か辛い出来事に見舞われて落ち込んでいる時に、飼い猫が膝の上に乗って来る事がありますね。「私の気持ちをわかってくれるのはお前だけね」とか言って猫を優しく撫でたりしますが、あれは慰めに来てくれたわけではなく「いまこいつ弱ってるから食えるかも」と思って近寄って来てるらしいです。
犬は人間のことを別の種類の生き物だと認識していますが、猫は人間のことは大きな猫としか認識していないらしく、僕たち人間は猫のことを勝手に擬人化して、一方的な愛情を注いでいるだけなのかも知れません。
母鳥が卵を温めているのも、実は愛情からではなく、ひんやり冷たくて気持ちいいから乗っかってるからのようで、時々ひっくり返すのは早く産まれて来るよう促しているのではなく、単に冷たい面を上にしてるだけみたいです。
爬虫類は「他者」への認識がありません。コモドオオトカゲの目の上に小さなトカゲが乗っかっている映像を見た事がありますが、オオトカゲは全く気にする様子もなくじっとしています。
海亀は浜辺で大量の卵を産みますが、産み終わると、卵を見捨てて海に帰って行きます。親子は二度と会う事がありません。
魚に至っては痛覚さえありません。確かにもし痛覚があったら針が口に引っ掛かった状態で釣り人とファイトなんか出来るわけないですよね。
植物に感情があるか無いかを調べた実験があります。観葉植物に電極を付け、すぐそばでキャベツをザクリと切ったところ、テスターの針が大きく震えました。つまり観葉植物がその瞬間恐怖を感じたというのです。確かに動物と植物はまったく違うものですが「生物」という意味では同じです。
実は、自分がいつか死ぬことを認識しているのは人間だけです。
だからこそ、死への不安や絶望感からいっとき逃れるために音楽や踊りに興じたり、スポーツでストレスを解消したりするのだと思います。
人間は「物語」が好きです。神話や童話に始まり、小説や映画や舞台など世界中至る所に膨大な数の「物語」が存在します。きっと一度切りの人生しか体験出来ない事への抗いから「物語」の主人公になって擬似体験することで現実逃避しているのではないでしょうか。
確かに人間は、他の生き物に比べて脳だけは発達して来ました。しかし生物の中で1番幸せに一生を送るのは果たして誰なのでしょうか。
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