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シャドーワーク

今日は、自分の内側を見つめる”内観”の方法で最も大切なシャドーワークについて書いてみようと思います。

シャドーワークとは?

簡単に言うと、「見たくない自分の部分を見つけて対処していく」ということです。
「シャドー=見たくない自分の部分」ってどういうものかというと、

  • 恥ずかしいと感じている部分

  • 嫌悪を感じてる部分

  • 恐れを感じている部分

  • 周りと比較して劣っていると感じる部分

  • そうあってはならないと思っている部分

  • 受け入れ難い部分

などです。

こういう部分をほっておくとどうなるかというと、

  • 自分に厳しくなり、常にイライラしてしまう

  • 自尊心が低くなる

  • 自分以外の何か(他人、社会、モノ、事象など)に投影し、それが嫌いになったり鬱陶しいと感じることが増える。他人にも厳しくなる。

  • (内面の断片化により)連続した意識の自分がない。

  • 人と深くつながるのが難しくなる→孤独感の原因になる

  • ウツや引きこもり、生きづらさの原因になる

  • 無自覚にその部分が表に出やすくなる。

  • 防御の生き方になる。

  • 本来の活力や明晰さがなくなる

どういった部分がシャドーになりやすい?

  • 嫉妬心、

  • 怒り

  • 自己中心性

  • 承認欲求

  • 怠惰、めんどくさい、だらしない

  • 依存心、甘えたい

  • 孤独感

  • 不信感

  • 精神的未熟さ、幼稚さ

  • 性欲、性的な衝動

  • 恐怖、怖がり、弱い自分

  • 傲慢、人を見下している、優越感

  • 劣等感、無価値感

  • 狡猾さ

  • 競争心、悔しさ

  • 冷酷さ、無関心

  • 自分にも他人にも嘘をついていること

  • 暗い、ネガティブ

  • 恥だと思っていること、過去に悪いことをした

  • 繊細さ

  • 傷、トラウマ、嫌な記憶、など

なぜ「シャドー」になるのか?

同じ要素でも、人によってシャドーになる場合とならない場合があり、
〇その部分に「過去に作られた痛み」がある。
〇もしくは、「それがあってはダメ」という観念を持っている。

上記の場合、そのパーツは「シャドー」となります。
シャドーワークとは主に、その痛みに気づいてケアしていくこと、
観念に気づいて、対処していくこと、です。

シャドーができる原因は、個人の生育過程の中の出来事に限りません。
過去生や、先祖代々から受け継がれてきた遺伝子情報、属する社会集団で共有しているもの(女性性蔑視とか)などがあるので、無数にある+全てを統合するのには時間がかかります。

シャドーは簡単には見つからない

シャドーは、「見たくない要素」「触れたくない要素(痛みが伴ってるので)」なので、自分の中にあるとは感じたくない部分、だから、意識では自分の中には「ない」もの、自分では認識しにくいものです。
※シャドーのことを心理学では「抑圧」ともいいます。

「シャドー」、「抑圧」は、自分から切り離して意識の奥底に封印しているので自分では認識しづらいのですが、他人からはわかりやすいことがあります。
なぜなら、自分では意識的にしているように見えて人の行動・感じること・思い、はほとんど(95%前後)無意識だからです。
自分から切り離せば切り離すほど、その部分はひとつの人格を形成し、あなたを操縦します。

たとえば、あなたが自分の中の「甘えたい欲求」を嫌って、それを意識の奥底に封印したとしたら、あなた自身の認識では「自分は甘えてない」、になっていても、無意識には甘えの行動が出てしまい、相手に「重たい」と不快に感じさせることになります。

もし、甘えたい欲求があることを自分で認めていて、それがシャドーになっていないのであれば、相手に「重たい」という不快さを与えることなく、甘えるということが健全な範囲でできるようになります。

シャドーワークをした方がよい人

シャドーがない人は一人もいないので、人生をより豊かに健やかに晴れやかに過ごしたい方全員におすすめします。
しかも、シャドーワークは1度や2度やって終わり!というものではなく、
誰にとっても、一生をかけてやっていくライフワークです。

特に、、、
「分離の時代」から「統合の時代」へと私たちの共有している世界は大きく変容しようとしています。

統合の世界へ向かっていく人たちは、「心が統合されている」人たちです。
「心が統合されている」状態ってどういうことかというと、
シャドーが少なく、意識が拡大しているという状態なのです。

シャドーが作られる=心が分断化される
心の再統合=シャドーを癒していくこと

「統合」については、こちらの動画も参考にしてください。

シャドーの見つけ方

「あなたの目に映るものは、すべてあなた自身の投影である」というのが心のしくみ。
心の無意識の領域を認識するには、自分の周りを見渡します。
そうすると、あなたの内にあるシャドーを鏡になって見せてくれている人、もの、グループ、などが必ずあなたの外側の世界に登場してくれます。

嫌いな人、苦手な人、イラっとする人、不快な人、があなたのシャドーを見せてくれてる人です。
そういう人が現れたら、そういう人を遠ざけたり、回避したり、あるいは相手を変えようとすることで、ストレスを感じないようにと大抵は考えます。

しかし、その人との関係を終わらせても、環境を変えても、また鏡になってくれるシャドーがあなたの目の前に現れる、というようになっているのです。→そうすると、いつまでたってもシャドーから解放されて自由にはなれません。

シャドーを統合するには、、、
自分の中にその要素がある、と認める


それに尽きます。
そこに抵抗が生まれるのは、
その要素を嫌いすぎて自分のものではないとずっと切り離してきたからです。
抵抗が出てくるのがあたりまえ。

この抵抗に打ち勝つためのコツとしては、
その要素が、
〇ほかの人にあって、自分の中にないということはない。
誰の中にも必ずあるもの
〇それを認めたからといって、それがあなたの特徴的な要素になるわけではない→たとえば、自分の中の「怠惰」を認めたら、怠惰な人間になるわけではないし、「冷酷さ」を認めたら、冷酷な人間になるわけではない。
を知ること。

むしろ、「意識化させる」ことで、その要素に突き動かされる無意識の行動がなくなっていくので、他人から見たらその要素が反対に減っていくことにもなります。

ここからは、シャドーワーク実践法をいくつか書いていきたいと思います。

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