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風邪はうつらないし、悪者ではない

おはようございます。

久々に風邪を引いて2,3日寝込んでました。

これを機に、「よし、風邪について本気で書く」という氣もちになったので、ちょっと長くなりそうですが文章にしてみます。

これまでの記事について読んでいただいた方ならわかると思いますが、
わたしは相当な身体オタク・健康オタクだと思います。

しかも、身体をただの物体としてしかみない前頭葉ゲシュタルト世界の医療関係者よりも自分の方がずっとずっと身体のことについてはよくわかっていると自負しているぐらいです。

前回の記事にも書いたとおり、
この世間はまだまだ前頭葉ゲシュタルト認知がメインストリームなので、
その中でわたしがいくら「風邪ってこうだよ」と啓蒙しようとしたところで、
みんなの認知がすぐに変わるとは思わないのですが、

それでももしかしたら1人ぐらいは「新しい視点を得られてよかった」と思ってくれる人もいるかもしれないので、改めて文章にしてみようと思います(ひょうっとしたらわたしのフォロワーさんたちからすればすでに「常識」かもしれないですが、、、)。


風邪は病ではなく、ヒーリングプロセス

2019年末からの例の流行病騒ぎで、
悲しいかな風邪を引いて人前でコホンと咳をすることさえはばかられる世の中になってしまいました。

風邪は敵であり、悪者だというのが当たり前の設定になってしまっているのです。

かく言うわたしも、
昔は、風邪が流行っている時期にはマスクで口元をガードして、
風邪ひいている人からは少し距離を置いたりして、
徹底的に自分を防御していたものです。

世の中の人がまだマスクをほとんどしていなかった時代のことです。
声楽家という職業柄、マスクは必需品で、
普段から風邪を引かないように引かないようにと神経質になっていたし、
風邪をこじらせたらクリニックへ行って抗生物質や解熱剤もよく飲んでいました。

そんなわたしも、
それからいろいろ勉強して、からだのこともかなり詳しくなって、
今は「風邪の概念」が昔とはまったく変わりました。

今のわたしの認識では、
「風邪はうつらない」、「風邪は悪者ではない」、「風邪ひいたら身体はアップデート」になっています。

『風邪の効用』

風邪の教科書として有名なのが、
野口整体の創始者、野口晴哉先生の『風邪の効用』。

実はこの本、実家に高校生ぐらいの頃からあって、
わたしは折に触れて何回か読んでいたのですよね、、、

にも拘わらず、
上に書いたような、世間並みの風邪に対する偏見と間違った対処法をしていたのが、今となってはとても不思議です。

ひとつは、今ほど野口先生の偉大さを感知できるほどのアンテナが自分になかったので、読んでその時はわかった氣になっていても、
だんだん世の中の常識の方にまた染まってしまったりしてたのかなって思います。

そんな野口先生の「風邪の効用」から

頭を使い過ぎて頭が疲れても風邪を引く。

消化器に余分な負担をかけた後でも風邪をひく。

腎臓のはたらきを余分にした後でも風邪を引く。



とにかく体のどこかに偏り運動が行なわれ、

働かせ過ぎた処ができると風邪を引く。



だからお酒を飲み過ぎて

絶えず肝臓を腫らしている人は肝臓系統の風邪を引く。



ふだん余分に栄養物を摂って腎臓を腫らしている人は

腎臓の系統の風邪を引く。



しょっちゅう心配している人は神経系統の風邪を引く。



そうやってそれぞれその人なりの風邪を引くと、

その偏って疲れている処がまず弾力性を恢復してきて、

風邪を経過した後は弾力のあるピッチリした体になる。

******

風邪を引くと、鈍い体が一応弾力を恢復するのです。

だから血圧が高い人は血圧が低くなってくる。



血圧が低くなるというよりは血管が柔らかくなってくる。

血管にも弾力性というものがあって、

体の中の血管の弾力がなくなって

血管がこわばってくると破れやすい。



つまり弾力があるうちは血圧がいくら高くとも破れないが、

血管の弾力がなくなると破れてしまう。



だから血圧というより、むしろ血管の硬化といいますか、

血管の弾力状態の方が問題である。



まあ、これは血管だけでなく、

人間の体中、或は心も含めて人間全体の弾力性というものを

失わないように生活すれば、

突然倒れるとかいうようなことはないわけですが、

もしこわばったとしても風邪を引くと治ってしまう。


だから、体を使っているうちに、或る一部分が偏り

疲労の潜在状態になって、そういう部分の弾力性が

欠けてくると風邪を引き、風邪を引いた後、恢復してくる。



それで私は、風邪は病気というよりも、

風邪自体が治療行為ではなかろうかと考えている。

野口晴哉『風邪の効用』より

いかがでしょうか?

要は、生活の乱れや環境の乱れにより、
身体の一部にストレスがかかりすぎて異常ができたため、
その異常を治すために「風邪を引く」わけなので、
風邪は悪者どころか、
身体に備わっているスーパーコンピューターのような素晴らしいヒーリング機能だということです。

もし、風邪を引かなかったら、
私たちは、そのまま身体が異常な方向に進んでしまうために、
それこそ取り返しのつかないことになってしまいます。

そうならないために、
私たちは風邪を引く。

腕のいい整体師さんは
「誰でも風邪ひいたあとの身体が一番整っている」と必ずおっしゃっています。

毒素の溜まった身体から、毒素が排出される。
酸化して錆びつきはじめた身体が、弱アルカリ性に戻る。
冷え切って滞った身体が、発熱する。
免疫力が落ちている身体が、免疫力を獲得する。
リセット。初期化。
新鮮な身体になる。
自然な整体。
好転反応
アップデート。

それが、「風邪」。

だから、整体の世界では、
風邪を引いたら「おめでとう」、「よかったね」となります。

風邪を引ける身体でよかったね、なんですよね。

もし、風邪を引けなかったら、、、

そのまま内臓を酷使し続け、
そのまま身体に毒を溜め続け、
そのまま身体は冷えたまま、
酸化が加速し、、、

本当の病気まっしぐら、、ってことになります。

野口先生は、

だからいろいろな病気を治す方法よりは、風邪を上手に経過する生活法と云いますか、 それを会得しておけば、癌になるとか、脳溢血になるとか、そういう麻痺した体も正すことが出来る。 従ってそういうような病気にならないで済む。

野口晴哉『風邪の効用』より

とおっしゃっていますから、
つまり、風邪は、ガンや脳溢血の予防にもなるってことですね。

身体って本当にすごいです。スーパーコンピューター。
身体の自然な力、万歳!!

このように見ていけば、風邪は悪者でも敵でもないというのはわかってもらえたと思いますが、
だからといって、しょっちゅう風邪を引くのがよいわけではなく、
やはりなぜ身体が冷える?酸化する?
免疫力が落ちる?
食べすぎ?身体を冷やしてる?
寝不足?くよくよ悩んでる?
電磁波?
という原因を見ていくことはもちろん大事。

風邪はうつらない

次は、「風邪はうつるもの」という誤解を解きます。

風邪が悪者ではない、ということはまだ受け入れられたとしても、
「風邪はうつらない」、
これがなかなか受け入れられない人が多い氣がします。

なぜなら、、、
あれだけ街中で、テレビで、「感染予防」とか、
ソーシャルなんとか、叫ばれていて、
何年間も視覚からはマスクだらけ、、、というのが脳に印象付けられてしまうと、
なかなかその脳に刷り込まれたものを解くのは困難だと感じます。

身体のスペシャリストであるはずの、
医者や医療従事者の人は、風邪がどういうものかは知ってて、「自分は風邪薬は飲まない」、ということは多いそうですが、
ほとんどが「風邪はうつるもの」だと認識しているんじゃないかと思います。

わたしの生徒さんクライアントさんの中で
自然療法や東洋医学の知識がかなりあったりする人でも、
集まりなどで「みんなにうつしたら悪いから」と心配されることがあったりするので、
この「風邪がうつる」という思い込みはなかなか強力だなって思います。

わたしも、
「風邪はうつらない」と知っていても、
風邪ひいて咳が出てしまうときなど、
みんな嫌がるだろうなあと思って、とても氣を使います。

では、なぜ風邪がうつったような現象があるの??

そもそも「ウィルスが病原体で、それが人から人に伝搬する」というのがおかしい、っていう話は、また後ほどするとして。

風邪がうつるものでないのなら、なぜ家族の間で、2人とか3人が次々に風邪を引いたり、風邪っぴきさんの近くにいた人が、翌日風邪ひいたりするのか、っていう話ですが、

これは、わたしは生理中の人の近くにいたら、生理がうつって早まったり、
誰かがあくびしたらあくびがうつったりするのと同じものと考えます。

ミラーニューロンの話でもさんざん書いてきましたが、
私たちは、脳のネットワークでめっちゃ人から影響受けまくってるし、与えまくってます。
緊張してる人がいたら、緊張がうつるし、
不安になっている人がいたら、自分もなぜか不安な氣分になるし、
ご機嫌な人がいたら、自分もなんかご機嫌になる。

同じように、風邪もミラーニューロンでうつる。

身体が酸化に傾いて免疫力が下がっていたりしたら、
風邪でその傾きを整えている人が近くにいたら、それを真似する。

家族だとミラーニューロンの影響は一番強い。
家族が同時に風邪を引くとなれば、それは、同じような食生活で、同じような生活環境にいたから、
ヒーリングプロセスがほぼ同時に身体に起こったってことなんですね。

みんなが考えるような物質的なものの伝搬で意図せずうつってしまうものではないけれど、
共振するっていう意味では「うつる」ものかもしれません。

ただ、「うつして申し訳ない」ことは全くなくて、
うつるべくしてうつっているわけだし(うつらなくても、いつかは風邪を引く)、
これまで見てきたように、風邪の効用(好転反応)を考えれば、
「うつってよかったね」なんです。

潜在意識である身体、スーパーコンピューターとしての身体からすれば、意図せず「うつる」「うつされる」というよりは、
身体の自然治癒力が働き、わざわざうつされにいく、というようなことがあるんじゃないかと思います。
もちろん、無自覚ですが。

パンデミックって何??(ここからディープな話になります)

今更ですけれどね、まだ終わってないから。
2,3年前はこういう発信をずいぶんとしてきたけれど、
結局同じような見解の人の中でぐるぐる回るような感じがあって、、
途中でめんどくさくなってしまいました。

その時から、基本的な見解はほとんど変わってないけれど、
あれから後頭葉認知の世界も深まってきて、より見えてきたこともあるかな(前頭葉ゲシュタルト認知だけで、いろいろ調べても繋がってこないところもあるから)。

ある程度ネットで共有されていることと、ネット上でもあまり見られないレベルの見解も含めて書いてみます。

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