心理学のその先へ~人と人をつなぐ見えないネットワーク
今回はいつにも増して大切な大切なお話をしていきます。
ミラーニューロン、
このことをもーっと多くの人が意識できますように。
人間はお互いに影響し合っている
人間が無意識レベルで影響しあっているということは、社会科学者や脳科学者の間で研究を重ねて説明されていますが、
精神科医や心理学者が話題にすることはありません。
なぜなら、彼らは「個人」の意識だけに注目して研究しているからです。
個を超えた心や意識のつながりのことが見えてくると、それがどれぐらい不自然なことか、ということが今ならよくわかります。
「ミラーニューロン」のことを語っている心理学者といえば、ここでいつも話題にしている大嶋信頼先生ですが、大島先生が心を解き明かすのに
ミラーニューロンという概念を取り入れてくださったおかげでわたしはどれほど多くの気づきの恩恵を得られたかわかりません。
大嶋先生は、たまたまイタリアの脳科学者が発見した「ミラーニューロン」という概念を使って「人間がお互いに影響し合っている」現象を紐解いておられますが、
『均衡の破れ』著者の本池千美子さんの最新の音声配信で、さらにこの「人間がお互いに影響し合っている」現象について深い説明をされていたので、後半はそれも絡めながら書いていきます。
ミラーニューロン、前にも書きましたが、脳のネットワークシステムのことです。
脳と脳がインターネットの無線LANのようにつながって、感情や想念などのやりとりをします。
私たちは知らない間に多くの情報(感情、思い)をやりとりして、お互いに影響し合っているのです。
10年以上前、妹ととあるスピリチュアルなワークショップに参加したことがあります。
そこには10人ほどの参加者がいて、一人一人が感じたことのアウトプットを多く求められるワークショップでした。
終わった後、講師の方に「しっしーさんは、妹さんが発言される時いつも心配そうでしたね」と言われました。
わたしは「えっ?」とびっくりしました。
自分では心配していた記憶が全くなく、この人何言ってるんだろう?と思ったんです。
それから、妹が発言していた時の自分のことを振り返ってみたら、確かにわたしは無意識に妹に心配のエネルギーを送っていました。
妹が人前で自分の意見を言ったりするのを見るのははじめてだったので、「大丈夫かな、ちゃんとしゃべれるかな」と心配していたみたいです。
(ちなみに、この「心配のエネルギーを向けるクセ」は、親の真似でした。
親が子どもを心配するってとても一般的なことのように思いますが、親が「ちゃんとできるかしら」と子どもを心配すると、子どもは脳のネットワークでそれを受け取り、できることもできなくなってしまうのです。
わたしがその時妹に向けた心配で、妹がどんな影響を受けていたのかははっきり覚えていませんが、向けられてない方が自由で軽やかに過ごせていたのは確かです汗)。
その講師の方からは、そのような人の無意識のコミュニケーションが手に取るようにわかってしまうのでした。
わたしも今ならその講師の先生のようなアンテナが育ってきたのでわかるのですが、
私たち人間が普段どれほど多くの想念を無意識に相手に飛ばしまくったり、受け取ったりしているか、というのがわかるようになると、本当にびっくりします。
それが良い想念、ポジティブなものならよいのですが、多くの場合そうではありません。
心配や嫉妬、怒り、恐れ、嫌悪感、依存心など負のエネルギーです。
それを受け取った方は、なぜか理由もなく緊張したり、うまくいくことがいかなくなったり、できることができなくなったり、身体がしんどくなったり、重たい辛い感覚になったり、イライラし出したり、無力感に陥ったりするのです。
「理由もなく」というのがミソで、そういう時は、ミラーニューロンで誰かの感情や思いを請け負っていることが結構あるかもしれません。
大嶋先生はそれを「呪い」という言葉で表現されてますが、
飛ばしている方も誰かを呪いたくて飛ばしているわけではなく、無意識レベルだというのがこの問題を複雑にしてます。
ミラーニューロンに着目して周りの現象を観察していてわかってきたのは、送信側の人がその感情や思いを意識から切り離せば切り離すほど、受け取る人への影響が大きいようです。
エネルギーの総量が本人から離れた分誰かが受け取る、というのだとしたらそれは当然といえば当然かもしれません。
例えばある人がものすごーく不安だとして、でもあまりにも不安すぎて自分では抱え切れないからそのストレスを無意識に乖離させる、そうするとその人は自分は不安から解放されてると錯覚します。
そうすると、表面的には異様なほどの明るさが出ます。
周りから見ても解放されてるように見えます。
しかし、その乖離された不安は、その人と脳のネットワークがつながっている誰かが請け負うことになるのです。
現代では、子どもはほとんど親のストレス処理係をやってますが、社会的に優秀な親ほど家に持ち帰るストレスが大きくなり、そのストレスを脳のネットワークで請け負う子どもは動けなくなることもあります。
有名人や社会的に活躍する人の子どもほどダメな状態になってしまうことが多いのはそのためだそうです。
そういえば、カウンセリングで鬱のクライアントさんの話を聞いていると、家族の誰かが「陽」の氣が異常に強い(ネアカ、パワフル、元気)ということがかなりの確率であります。
ウツの人は、家族メンバーが頑張って元気に明るく過ごすことで、切り離したストレスの請負人になっているということなんですね、、
つまり、社会的に立派とかでなくても,変に明るい、変に元気な人の陰の要素を請け負ってしまう人がいるってことです。
一度家族グループのストレス請負人になってしまうと、大人になってもその人は自動的に所属しているグループのストレス請負人となるので、年中疲れていて怠くて動けない、そしていつまでも不幸の連鎖状態から抜け出せなくなるということも起こります。
自分のストレスは自分で処理できますが、他人から請け負ったストレスは処理できないんですよね。だから、身体に溜まる一方なのです。
脳のネットワークは、遠く離れていても繋がっていて、会社や学校のクラスなど同じ空間にいる場合だけでなく、チャットグループや遠くに住んでいる家族などからも影響を受けます。
チャットの文字情報だけ読むと丁寧な言葉遣いなのに、なぜか相手が怒っているのがわかる、ということありませんか??
浮き輪モード!
この脳のネットワークの話は、最初「そんなバカな〜」って思う人多いと思います。
大嶋先生によると、脳のネットワークシステムのグループでは2:6:2で、上の2割がスーパーマンみたいに動ける人、6割が一般人、そして、下の2割が上の2割のストレスを請け負う役割に自動的になるそうです。
それでいうと、下の2割に入ってしまう人たちはこの話がとーってもしっくりくるはずですが、上の2割の人や6割の普通の人たちは体験がないのでわかるはずもなく、わかりたくもない話です。
まさか、自分たちがストレス軽くなってスーパーマンみたいに動けるのは、ストレス処理マシーンの役割をしてくれる人がいるからだとは思いたくないですもんね、、、
しかも、その人たちに感謝するどころか、ダメ人間のレッテル貼って、頭の中で「甘ったれてる!弱い」と
文句言ったり馬鹿にしたりして、さらに脳のネットワークで呪いの暗示をかけてしまいます。
わたしのカウンセリングに来るような人たちは、ほぼみんな、長年このような他人のストレス処理マシーンになって心身ともにダメージを負ってしまった人たちばかりです。
脳のネットワークのことを知ると、そういうクライアントの人たちの見え方が完全に変わります。
誰かをキラキラ活躍させるために、そんな汚れ役を引き受けてしまう優しい人たち。
自分がその該当者だと思う人は、ストレスを流してくる人が現れたら心の中で「浮き輪モード!」と叫ぶといいそうです。
そうすると、その相手の不快な脳のネットワーク回線を断ち切ることができるそうです。
「浮き輪モード!」、ぜひ使ってみてください。
また、自分の子どもが気力がない、元気がない、引きこもりがち、ウツっぽい、情緒不安定、やることなすことダメだししたくなることばかり、身体が弱い、という場合は、その子は自分を含めて家族のストレス処理マシーンになってくれてるかもしれないのです。
自分が不安や怒りなど感情を切り離していないか、また無理して明るく元気に過ごしてないか、また、頭の中でその子を責めていないか、ぜひ静かに心と向き合ってみてください。
自分が自分のストレスを処理するようになったら、子どもが元気に活力や自信を取り戻す、ということは大いにあると思います。
この脳のネットワークのことがわかって、自分のせいで子どもがこうなってしまったと、自分を責める必要はありません。
ストレス処理マシーンを請け負ってきた人も、不幸が連続するのは〇〇が垂れ流してくるからだと誰かを責めても仕方がありません。
みんなこれを無意識にやっている。
なんで?というところが、本池さんの音声配信を聞いていてわかってきました。
意識の分離と二次元空間
「人間がお互いに影響し合っている」ことを、もう一つの概念で説明してみたいと思います。意識の分離と二次元空間の話。
ちょうど最新の本池さんの音声配信を聴いていて、「あ、これはミラーニューロンの話と一緒だ」と思ったのです。
これまでのミラーニューロンの説明と絡めて書いてみます。
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