ピンクのズボン
ふとした会話から
過去の記憶が鮮明によみがえる
という事はないだろか?
私は先日うちにレッスンに来ている生徒と
ランドセルの色について
ピンクがいいとか
茶色が良かったとかしゃべっているときに
私の幼稚園の頃のことを思い出した
遠足に行くのに母は私にズボンを作ってくれた
私は特に気に入った訳でもなかったが
そのお手製のズボンを履いて登園した
みんなで整列しながら 道を歩いていたとき
突然
隣の男の子が私に言ってきた
そのピンクのズボン
変やで
なんでピンクなん?
そんな色 誰もはいてないで
変 すごい変
この デリカシーのない男の子のせいで(笑)
さっきまで何とも思っていなかった
ピンクのズボンを履いている自分のことが
とても恥ずかしくなったのだった
そして
こんなズボン 大っ嫌いと
遠足から帰ってきて
母に大きな声で 文句を言ったのだった
ああ
今思えば 母に悪いことをしたな と思う
母が私のために
当時は誰も履いていないような
足首の部分がキュッとすぼんだ
サルエルパンツ・・・・
ピンク色のサルエルパンツを
似合う かわいい と思って手作りしてくれたのに
大声で
こんなの大っ嫌い と言うなんて
母がその時 どんな表情をしたのかは覚えていない
そのあと あのピンクのズボンは
一度も 見なくなったが 捨てたのだろうか
今となっては一度
どんなズボンだったのか現物を見てみたい
ピンクのサルエルパンツ ねえ~