Sky❗️〜毎日1回空を見上げよう!@西安⑥『<世界遺産>小雁塔/西安博物院、乾陵/㦤德太子墓』
Sky❗️〜 每天仰望一次天空!@西安⑥ 『<世界遺産>小雁塔/西安博物院、乾陵/㦤德太子墓』
<小雁塔>
1.概要
小雁塔は、薦福寺という唐の時代に創建されたお寺の仏塔です。前述の大雁塔に対し、小雁塔の名前で呼ばれ仏教の経典や遺物を収めるために建設されました。高さは約43メートルあり、軒が密に連なる密檐式の方形で13層の磚塔(レンガ塔)、シンプルながらも力強い構造が特徴的です。この構造は唐代の建築技術の高さを示し独特な景観を表現しています。
2.歴史的・文化的意義
小雁塔は、唐代(707年頃)に建設され、唐代仏教文化の象徴です。唐朝時代は中国文化の黄金期であり、この時代の建築物は当時の繁栄と宗教の影響を示しています。小雁塔は、特に仏教が中国社会に深く根付いた証拠であり、唐代仏教の発展を知る上での重要な遺跡です。また、シルクロードとの関連性から、東西文化交流の証拠としても評価され「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」の一部として、2014年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
<西安博物院>
1.概要
小雁塔がある薦福寺に隣接し、陳列面積は5000㎡以上あります。館内には13万点の文化財を収蔵しており、うち、国家三級以上の文化財は1.4万点達しています。展示内容によって、基本陳列、特別テーマ陳列と臨時陳列に分けられています。古都西安の歴史、長安仏像芸術、古代書画芸術、玉、古代印章、また近年来、西安付近の地方から出土された重要な文化財を展示しています。
2.唐三彩
古代の陶器、青銅器、仏像など、様々な歴史的な品が展示されていますが、
カラフルな「唐三彩」という陶器の色使いが素晴らしいです。
<乾陵>
1.概要
中国の唐王朝の伝説的な陵墓、唐の十八陵の1つである「乾陵」について紹介します。陝西省にあるこのお墓は、ただの皇帝陵ではなく、唐の第3代皇帝・高宗と、中国史上唯一の女性皇帝である武則天が合葬された特別な場所です。しかも、この陵墓、まだ完全には発掘されていません。西安市内から車で1時間半ほどの場所にあります。
2.乾陵ってどんなところ?
乾陵は、中国陝西省の乾県に位置していて、山そのものが巨大な陵墓になっています。標高1047メートルの梁山を利用して作られていて、広さは東京ドーム500個分以上!唐王朝の権威を感じさせる、まさに圧巻のスケールです。
3. 乾陵の未発掘部分
乾陵は、現在でも発掘されていない数少ない皇帝陵の一つです。墓室には、高宗と武則天の遺体、貴重な宝物、埋蔵品が眠っているとされていますが、現在の技術では完全な保存が難しいため、発掘が見送られています。このため、多くの謎が残されています。
4.無字碑
武則天の功績を称える碑ですが、なんと、一文字も書かれていません。なぜでしょう?一説には、「後世の人々に評価を任せた」という武則天の考えがあったとも言われています。自分のことをあえて書かないという説です。
5.六十一蕃臣像
唐の時代、いろいろな異民族(外国)の使者や首長たちが、唐の皇帝に挨拶や貢ぎ物をするために訪れていて、六十一蕃臣像は、そういった異民族のリーダーたちを表した彫像です。経年劣化でほとんどの像が頭部がありません。
6.述聖紀碑
則天武后に関連するものとして知られ、彼女の功績や生涯を記録した歴史的な石碑
7.乾陵の重要性
乾陵は、中国の歴史、特に唐代の文化や政治を学ぶ上で非常に重要な遺跡です。武則天の存在を通して、女性の政治的影響力や、当時の社会のあり方を知ることができます。また、陵墓の建築や装飾は、唐代の技術の高さを示しており、中国の古代文明の偉大さを感じさせるものです。
<㦤德太子墓>
1.概要
乾陵の近くに高宗と武則天の長男、李弘の墓があるということで見学に行きました。高宗と武則天の息子で、次の皇帝になるはずの皇太子でしたが、わずか24歳で急死。病気が原因とされていますが、母の武則天による暗殺説もあります。
2.観光ポイント
ここの墓室からは陶器や青銅器、貴重な装飾品などが発見され、唐代の文化や当時の埋葬儀礼などが分ります。特に、墓室の壁画は保存状態が良く、唐代の衣装や儀式の様子が描かれています。