チュンダ

インドシナ備忘録

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最近の記事

ベトナム検察 金融詐欺被告に死刑求刑

不動産開発業者Vạn Thịnh Phát Group Holdings(万盛発集団)のTrương Mỹ Lan(張美蘭)会長は、120億米ドル以上の詐欺を主導した罪に問われている。捜査当局によると、被告は中央銀行の上級検査官に520万米ドルを贈賄した。 検察当局は2024年3月19日、Trương Mỹ Lan被告と85人の被告に対して求刑した。 Trương Mỹ Lan被告は、財産横領、贈収賄、信用機関の運営における貸出規制違反の3つの罪で、死刑を求刑された。

    • ラオス 電力輸出により2023年貿易黒字

      ラオス貿易ポータルの発表によると、2023年ラオスの貿易金額は前年比3.5%の155億米ドル以上に達した。 総輸出額は約80億米ドルで2022年比3.5%増、総輸入額は70億米ドル超で前年比5%増となった。 2023年の輸出上位5品目は、電力が23億8,200万USDを占め、金地金(インゴット)が7億300万USD、紙・紙製品が4億6,700万USD、金鉱石が4億2,500万USD、鉄鉱石が4億1,100万USDと続いた。 輸入面では、ディーゼルが9億5,200万USD

      • ミャンマー 暫定非国家的国家

        ミャンマーは、非国家主体によって分割されつつある。しかしそれでもなお、ミャンマーはアフリカや中東の一部を悩ませている破綻国家とは質が異なる。現在進行中の内戦で暴力が蔓延しているにもかかわらず、5,500万人の多様な民族が暮らすこの国は機能している。 内戦から3年が経過し、国家行政評議会(SAC)傘下の軍事政権が権力を失いつつあるのは明らかだ。当初、ミャンマーの熟練した国軍が、人民防衛軍(PDF)や民族武装組織(EAOs)に戦術的敗北を喫すると予想したアナリストはわずかだった

        • 🔥春の焼畑まつり 2024🔥 2月22日𓃠NASA衛星画像を基に解析

          タイ 安全保障の見通し

          多極化する世界、大国間の競争の中、タイが自国の安全保障に懸念を抱いていることは想像に難くない。 中小国は、国益を庇護しうる大国に接近するか、あるいは中小国間の協力により外部勢力の野心に歯止めをかけるか、重大な決断を迫られる。 NIA-タイの国家情報局は「2043年国際勢力構造」と題した報告書において今後数十年の見通しを記述した。 NIAは、タイが直面しうるシナリオを3つ挙げている。 1.米中二極対立の持続 米国、欧州連合、英国、豪州、日本、韓国などの自由民主主義的勢

          タイ 安全保障の見通し

          タイ首相 ミャンマーからの不法越境に警告

          ミャンマーの兵役法施行をきっかけに、タイへの入国ビザ申請が急増している。 「合法的に入国する者は歓迎する。しかし、不法に入国するミャンマー人は法的措置を受ける。」 タイ王国のセター首相が警告した。 一方、ミャンマー人移民がタイ人の雇用機会に及ぼす影響について、直近のミャンマー移民の主目的が兵役回避であること、またタイの失業率は1%以下であり労働力を必要としていることを挙げ、懸念はないとしている。 タンマサート大学プリーディー・パノムヨン研究所アヌソーン・タマチャイ執行役員

          タイ首相 ミャンマーからの不法越境に警告

          ミャンマー軍政 兵役法施行通達

          「国民兵役法を施行する」 「18歳から35歳の男性と、18歳から27歳の女性は、少なくとも2年間の軍務に就かなければならない」 ミャンマー軍事政権は2月10日の声明で通達した。 この法律は2010年の時点で当時の軍事政権によって立案されたが、施行されることはなかった。 2月10日の声明では、それ以上の詳細は明らかにされていないが、国防省は「必要な細則、手続き、発表命令、通達、指示を発表する」と述べている。招集された者が、どのような任務に就くことになるのかは不明。 国防省

          ミャンマー軍政 兵役法施行通達

          ラオス若年層 高まる中国語への関心

          ラオスの若い世代は、中国からの投資家がラオスに大量に流入する中で、将来的な雇用機会の可能性を認識し、中国語学習への関心を高めている。 2023年から2024年にかけて、ラオス国立大学の著名な中国語教育機関である孔子学院への入学者が劇的に急増した。集計によると、学生数はわずか2年で3倍近くに増え、2021年の193人から2023年には562人に急増した。 また、ラオスの学生が国立大学の受験登録を始めると、中国語学科が最も人気のある科目として浮上し、2,000人以上の学生が登

          ラオス若年層 高まる中国語への関心

          シンガポール外務省:頼氏当選に祝意、対中関係に影響なし

          1月14日、シンガポール外務省は頼清徳氏と民進党の勝利に祝意を表した。 シンガポール外務省の報道官は、「シンガポールは『一つの中国』に基づき、台湾および台湾の人々と緊密かつ長期にわたる友好関係を発展させていく」と述べるとともに、シンガポールは一貫して両岸関係の平和的発展を支持してきたと主張した。 一方中国は、シンガポール、米国、日本、ヨーロッパ諸国など、頼氏の勝利を祝福した国々を非難した。 1月15日、中国外務省の毛寧報道官は、選挙に対するシンガポール外務省報道官の「歓迎」

          シンガポール外務省:頼氏当選に祝意、対中関係に影響なし

          ラオス1月インフレ率24.4%

          ラオス統計局の報告によると、2024年1月のインフレ率は24.4%となり、2023年12月から横ばいに推移した。全品目の総合インフレ率は12月から1月にかけて変動が見られなかったが、特定の品目では大幅な物価上昇が見られた。 外食・宿泊は35.9%、衣類・靴は33.4%上昇した。健康・医薬品、食品・ノンアルコール飲料、家庭用品、アルコール・タバコも大幅な値上がりを記録し、その物価上昇率は22%から31.0%に及んだ。 同報告では、このインフレ傾向の要因が指摘されている。まず

          ラオス1月インフレ率24.4%

          ベトナム南北高速鉄道 推定所要職員数13,800人

          ベトナム鉄道公社によると、2040年までに開通予定のベトナム南北高速鉄道は、その運営に約13,880人の人員を必要とする見込みだ。2027年から2035年にかけての第1段階では、651kmに及ぶ2つの区間の運営に5940人以上の人員を投入する。現時点では、プロジェクトの完成は2045年ごろと見られている。

          ベトナム南北高速鉄道 推定所要職員数13,800人

          選択肢のないロヒンギャ、ミャンマーとバングラデシュからボートで脱出・死者数急増にもかかわらず

          国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2023年、約4,500人のロヒンギャ(2/3は女性と子ども)がミャンマーとバングラデシュの難民キャンプからボートで脱出した。うち569人がベンガル湾とアンダマン海を横断中に死亡または行方不明となり、死者数は2014年以降で最多となった。渡航を試みたロヒンギャの8人に1人が渡れなかったことを意味する。 しかし、そのような危険にもかかわらず、ロヒンギャの移動が弱まる兆しはない。2024年2月1日、インドネシア当局は、ロヒンギャ難

          選択肢のないロヒンギャ、ミャンマーとバングラデシュからボートで脱出・死者数急増にもかかわらず

          ミャンマー軍事政権「以後」の眺望 「力の空白」における紛争防止

          三兄弟同盟(AA、MNDAA、TLNA)、カチン、チン、カレンニ、カレン、ラカインの民族武装組織はいずれも、国軍を前に異例の勝利を収めている。 一方、数千人の国軍兵士が逃亡しており、士気の低下と軍事政権長官ミン・アウン・ラインの統制維持能力への疑念を示している。 仮に国軍政府が崩壊した場合、少なくとも6~7個の武装組織がそれぞれの利益を主張することとなる。現政権の崩壊は、内戦の終結を意味しない可能性が高い。第二次世界大戦後、無政府状態となった旧日本軍占領地域では、数々の紛争

          ミャンマー軍事政権「以後」の眺望 「力の空白」における紛争防止

          カンボジア首相 ベトナム公安部長と会談

          2024年1月24日、カンボジアのフン・マネット首相はベトナム公安部のトー・ラム(蘇林)部長と会談を行い、国家安全保障と公共秩序分野における人材育成と人材交流を通じて、協力関係を一層強化することに合意した。 会談において、トー・ラム部長は次のように述べた。 ベトナム側は二国間および多国間の枠組みの中で、様々な分野、特に政治、経済、貿易分野における二国間協力を積極的に推進する。カンボジアとベトナムは、国家安全保障、国際犯罪対策、麻薬問題、様々な種類の犯罪との戦いの分野での協力

          カンボジア首相 ベトナム公安部長と会談

          ダクラク省庁舎襲撃事件判決

          2023年ダクラク省Cu Kuin県で発生した政府機関襲撃事件の判決において、被告100人に有罪判決が下された。人民政府に対するテロの罪(53人) 検察は、H Wuen EbanとY Sol Nieの2人について、Ea KturとEa Tieuの人民委員会事務所襲撃を扇動し、9名を死亡させた首謀者として死刑を求めたが、両者とも終身刑にとどまった。同罪によりY Tho Ayun、Y Chanh Nie、Y Ju Nie、Y Tim Nie、Y Chun Nie、Y Not S

          ダクラク省庁舎襲撃事件判決

          ラオス不発弾問題

          2023年1月から10月にかけ、ラオスで18件の不発弾事故が発生し、31人が負傷、10人が死亡した。 米軍の爆撃 1964年から1973年までの9年間、アメリカはラオスに58万回の爆撃を行い、250万トン以上の爆弾を投下した。空爆はラオスにおけるアメリカの秘密戦争の一環で、パテート・ラオに対抗する王国政府を支援するとともに、ホーチミン・ルートを破壊するためだった。爆撃によって多くの村が破壊され、9年間で数十万人のラオス市民が避難した。 戦後の傷跡 投下された爆弾の3分

          ラオス不発弾問題