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立秋(りっしゅう)

『立秋』


静かな空間に扇風機の音だけがサーサーッと風の音を作る

昼間の暑さから少し落ち着いたかなと肌で感じていた


ペラペラと最後、手を動かす度に手のひらにくっついてくる紙がくっつかなくなったからだ

カランと氷の入った麦茶のコップから音が生まれた


もうすぐ
もうすぐ終わる

『終了』という希望が見え、大体の時間を予測する

水滴がついたコップを持ち上げ、
もうひと頑張りを気合いと共に麦茶を飲みほした


息と共に心が踊り出してきた
『終了』した後の達成感が待っている

ふと、また別の音がまた奏で始めた

それはヒグラシ
夜明けが来る夏の終わり

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