川名凜パフォーマンス遷移(2023年6月~2024年3月)
1. 概要
アンジュルムの川名凜ちゃんのパフォーマンスの継時的変化について、ライブ映像やボーカル REC 映像、ブログ等を引き合いに出しながら自分の考えを書くシリーズです。
前作(2023 年 6 月 1 日公開)の続編です。
2023 年 6 月~2024 年 3 月における主に歌唱面における変化に触れ、「第二覚醒期」の振り返りと「第三覚醒期」に突入したのではないかという話を書きました。
また、ブログから読み取れる歌の練習で重要視していると思われることについても言及してみました。
2. はじめに
くみんです。
修論とか引っ越しとか引継ぎとかがようやく落ち着いてきたので、久々に note を書きます。
サムネイルはこちらのブログからです、可愛いね。
前作から 9 ヵ月くらい経ちました。
本来は前作は 4 月くらいに発表する予定だったので、まあ 1 年間隔くらいで今後も出せたらいいな~と考えています。
なお、本作における用語などは、基本的に前作で用いたものに準じているため、よろしければそちらをご一読いただいてからだと、よりスムーズに本作の内容が理解できると思います。
3. 年表概略/パフォーマンスリンク集
パフォーマンス年表概略です(2023 年 6 月 ~ 2024 年 3 月)。
以前作成した川名凜ちゃんのパフォーマンス動画まとめ、公式動画まとめもちまちま更新しているので、適宜ご参照ください。
4. 第二覚醒期から第三覚醒期への移行
4-1. 第二覚醒期の振り返り
前作において第二覚醒期とは以下のようなものであるとしていました。
特徴として、パフォーマンス下限の引き上げとファルセットについて触れました。
前作ではファルセットについて、バーイベでその予兆を見せ、アルバム『BIG LOVE』においてユニット曲にファルセットが来ると思ったら来ず、でも全体曲の「Sister Sister」でちょっと割り当てられていた、という話をしました。(てか 「Sister Sister」もっと 歌ってくれ~~~)
ファルセット曲いつ来るんだ~~~と思っていたところに満を持してリリースされたのが「RED LINE」です。この曲は個人的には川名凜第二覚醒期の集大成といってもよい楽曲だとには思います。
落ちサビの「傷つけたいの」、うまいのはもちろんのことなんですが、再現性がめっちゃ高いです。少なくともわたしが見たライブや他の映像では百発百中で成功していて、完全に武器として使いこなせる領域に入っているのかなと感じています。
第二覚醒期をまとめると次のような感じになります。
4-2. 第三覚醒期への突入
直近で公開されたパフォーマンス映像を見て「第三覚醒期入ってそう??」と思わずにはいられなかったのは、ハロステで公開された THREE OF US の「悔しいわ」があまりにも鮮烈だったためです。
竹内朱莉さんから引き継いだ大サビパート、かなり反響大きかったですよね?
あのパートがどうなっているかを素人解説すると
「できるってことはま(奥で深めに声をつくって)だ(ここの跳躍、音もタイミングもばっちり決まっててすごい)まだあ(手前で空間をつぶすくらい浅めで発声)」という感じです。
特に後半のわざと浅く声をつくるのは、一般的にはあまり良いこととしては教わらないため明らかに自分の意図でそういった歌い方を選択したことが推測されます。
また、私自身が名古屋公演を見に行った際は当該パートはハロ!ステ中での歌唱とは異なるものでした。これも事象としてはそこそこ面白くて、再現性を重要視するよりも、手持ちの歌い方を組み合わせて新たに表現の幅を広げていく方を今は重要視しているのかな~と思いました。
実際、ブログ中では次のように述べています。
過去のブログでも同様の発現をしており一貫性があるんですが、昔と違って、ファンサイドから見ていても容易に認識できるくらい歌い方の差異を生み出せているところが技術的な進化であり、第三覚醒期の特徴なのかなと考えています。
ケロはこういう実験的な取り組みをすることが多々あって面白いですね~
THREE OF US は他のグループのメンバーと自然とかかわりが増えるので、普段と異なるインプットがあった分アウトプットの仕方にも変化が出たのかなと考えています。
さて、特徴の 2 点目にあげたビブラート(???)ですが、?がたくさんついているのは、ビブラートかかっているかまだ良く分からないからです。
なんじゃそれって感じなんですが、「RED LINE」落ちサビの「傷つけたいの~」だけかかっているような気がせんでもないくらいの認識をしています。(note 読んでる人も一回聴いてもらえると嬉しいです。)
4 つくらい可能性が考えられて、
① 実はかかっていない
② ファルセットの部分だけちょっとかけられる
③ ファルセット以外でもかけられるが条件が限定されている
④ どこでもかけられる
このうち②のフェーズに今はいるのかな~と考えています。
アンジュルムではビブラートを効果的に使うメンバーがそこまで多くないので、使えるようになると曲中でのアクセントになって good な気がします。
しっかりかかるまでに結構時間を要しそうな予感がするので、今後のツアーやライブとかで注視していくと変化に気づけるかもしれません。
5. 主観と客観のズレの評価・真似
ケロがこれまでに大事にしてきている歌の練習として、録音されたものを聴くことと他の人の歌い方を真似ることを、昔から(前者はアンジュルム加入前のオーディションから(!))継続しています。
自分で感じたことももちろん大事ですが、実際にはファンの人にどう聴こえているか、自分の感覚とのズレはどれくらいあるのかということを評価することを大切にしているのだと思っています。
また、歌い方を真似するのは、最初のうちはもちろんお手本としてということだと思いますが、最近はその歌い方を自身に取り込み適切に組み合わせて出力するという一つ上の段階に入りつつあるように感じます。
6. さいごに
継時的変化の追跡する中でターニングポイントの発見をするのとても楽しいので、この note を読んだそこのあなたもぜひ!という感じです。
実はもう一つだけ気になる発言がブログ中でされていて
「根本的に発声を変えたい」「今のままはダメです」
2023 年の 10 月のブログなんですが、かなり強い言葉で断定的に現状を捉えています。
もし、この時の認識が今もどこかで続いているなら、予想もつかないような大きな変化が今後も見られるかもしれないな~ということで楽しみにしています。
そして、アンジュルムの歴史に名を残す川名凜さんに今後もぜひ注目してもらえると大変うれしいです。
それでは!🐸
くみん