私がご自愛にこだわるワケ
助産師一年目でとある本に出会った私。
「オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す」三砂ちづるさん著
オニババ化なんて…!!とにかく読んでみたいと思い一氣読みしました。
大まかにいうと…
本来、女性の身体は神秘的で合理的だったのに、今はそのパワーを使いこなせていないしパワーダウンしているよという内容。
大まかすぎて怒られてしまいそうだけど(笑)
例えば、生理ひとつとっても昔とは大きく違ってる。
着物を着ていた時代だって生理はあって、お産もしていたのは事実ですよね。そんな時代に高吸収ポリマーのナプキンなんてない!
着物が血まみれになっていたらお洗濯大変だし…その時代は綿球、いわゆるコットンを丸めたものを膣の入り口に当てていただけなんですって。そしてショーツ、昔はふんどしみたいな?腰当てをはいて終わり!
経血はトイレで排泄、つまり自分でコントロールするのが当たり前だったんです。尿意があるように経血も同じ。
それを知って衝撃を受けました…だってケミカルなナプキンが当たり前で、小学校の保健の授業でも試供品もらったくらいなのに。
昔は自分でコントロールできていたのに、今は「垂れ流し」ってこと。おもらししてるのと同じでしょ?めちゃめちゃ恥ずかしくなりました。
そして、なんで昔の人は出来たのに今の私にはできないの??と疑問も出てきて。
基本的な身体の作りは今も昔も変わっていない。食事など欧米化して足は少し長くなったかもしれないけれど、機能は変わらないはず。
だったら私にもできるんじゃない?!
そう思って次の生理から「経血コントロール」にチャレンジしました。
いきなり綿球は怖いので(笑)いつものケミカルなナプキンを当てるんだけど、トイレで排泄することを意識するところから始めました。
当然ながら長年「垂れ流し」だった私は上手くいくはずもなく…撃沈。
だけど毎月チャレンジしていくうちにコツを掴んできて、何となく感覚がわかるようになりました。
と言っても、2年くらいはかかったんじゃないかなぁ…ほとんどナプキンを汚さずに過ごせるようになってきたんです。
布ナプキンがいい!そんなことも氣になっていたけど、助産師は白衣での仕事。しかもしゃがんだり立ったり、なかなかのアクロバティックな姿勢が多いので腹圧かかってしまうんです。だから、うっかりモレちゃうのが怖くて布ナプキンには手を出せずにいました。
でも、長年「垂れ流し」だった私にも経血コントロールできるようになったことが嬉しかった。身体って本来のパワーを取り戻せるんだってビックリしたし、女性の身体に生まれてきたことを感謝しました。
今では布ナプキンですが5枚程度、ライナー3枚でまかなえています♪経血コントロールできるようになるとエコです。私は「身体と仲良くなれたこと」が一番のメリットでした。
この本に出会ってから、自分の身体のこと、女性であることを意識するようになりました。
お化粧したりオシャレするだけが女性じゃないって。もっと根本的なところ。命を育むことができるスペシャルな身体なんだってことを再確認したんです。
そんなスペシャルな身体をもっと大切にしてあげることは、今の私に、世の中の女性に必要だと思います。それって最高の「ご自愛」なんだって思うから!
経血コントロールをきっかけに「ご自愛」することを始めた私ですが、食べるものや生活のしかたも「ご自愛」視点で生きていくと、身体も心も応えてくれます。
それは妊娠もお産も同じ。本来持っているパワーに委ねると、本当に心地よくて幸せだから。
そんな感覚を知ってもらいたい、というか「取り戻して」もらいたいから助産師として活動を始めました。
これからは病院ではできなかった、もっと「根っこ」の部分、女性が女性の身体を大好きになれるようなお手伝いをしていきたいと思っていますので、よろしくお願いします☆