/1 表現者としての心構え|編集後記
ムーンとの出逢い
ある日の晩、友人のペー氏の車に乗っていると前方に丸くて大きい黄色い物体が見えた。
月だろうなと思えたが、同時に何か人間には計り知れないUFOか妖怪の類かのような物体が宙に浮いていて、スーパームーンにしては大き過ぎる異質な存在だった。いつもの2倍は大きかったように思う。
車内ではでか過ぎる月の話題からノストラダムスの大予言の話へ、そして地球最後の日に人はどんな行動を取るのか、話のネタは尽きなかった。
録音しようよ
以前からペー氏の話が面白かったのもあり「録音してみませんか?」と尋ねたことがあったけど『録ってどうするんや笑』とあまり乗り気ではなかったペー氏もムーンを見てから態度を軟化したように思える。
僕は僕で10年ほど前に別の友人と会話の録音をしたことがあった。「10年同じことを続けたら一人前になる」みたいなことを友人は言っていた気がするけど、結局10回も続かなかったのをぼんやり覚えている。あの時10年続けていたら人生はもう少し面白かったかもしれない。
そして録音の良いところは情景が一気に蘇ることだと思う。過去の音声を聴いていたら、これはあのお店で、あの部屋で友人数人と、人が座っていた位置まで思い出すことができた。今はもう連絡を取り合うことのないあの人も10年前の声で笑っていた。
投稿してみた
僕らはただ自分たちの日常の会話を記録していきたいだけなので、見た目が良さそうな(適当な)配信先Stand.fmを選んだ。先にYoutubeに投稿してみたものの映像を録って編集できる時間がなさそうだったので早々に諦め、音声のみに絞ることにしたのは良かったと思う。
編集は僕がすべて行う、ペー氏はネットのどこに自分の声が投稿されているか何も知らないし(知らないほうが良いと本人も言っている)、この編集後記も知らせる予定はない。なんでも知れる世の中で、なんにも知らないくらいがちょうど良いかもしれないね。
表現者としての心構えを聴く
https://stand.fm/episodes/63d51918d2f9bee44b74d89b
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?