見出し画像

【NFTマーケター発信】NFTで日本文化のブランディングについて考えてみる


※この記事は「日本文化と世界をつなげる」という大きな野望を実現するために、その一助となりそうなNFTについて、過去の経験や独自リサーチから個人的な見解を書いています。


こんにちは。NFTマーケターの中村です。

年を重ねて体調を崩すと若いころのように、すぐに治らないと分かっているのに早期回復を期待してしまいます。

さて、今回は伝統といったお洋服を着ている日本文化と、ここ2,3年で急激に流行り始めたNFTって融合するのかを書いてみたいと思います。

まずはNFTの特徴のおさらい

以前もお伝えしましたが、NFTの主な特徴は下記の5つとなります。

  1. 非代替性:ブロックチェーン技術により、デジタルデータそのものに「唯一の価値」を付加できる

  2. 価値の見える化:マーケットプレイスなどを通して販売価格が表示されるため客観的に価値が把握できる

  3. 取引の自由性:所有者は自身のNFTを自由に取引可能(著作権ではなく、所有権の場合が多い)

  4. 制作の自由度:老若男女、素人/玄人問わず誰でもNFTを作成して、販売することができる

  5. プログラマビリティ:作成したデータにさまざまな機能を付加できる。(制作者に転売されるたびに利益が還元される、など)

この中からはブランディングに有効そうなものはなさそうですね。
そこで、NFTの特徴ではなく1つの「特性」について注目したいと思います。

NFTの特性とは

NFT購入者の中には投資目線で短期的な売買を目的としている人もいる一方で、NFT制作者を応援するために購入しているホルダーと呼ばれる人たちや、コレクターと呼ばれる人たちがいます。

主に後者の人たちは、制作者の作品が好きで購入することもありますが、その制作者のバックグランドやその先の未来に共感して応援する気持ちを込めて購入するケースもあるそうです。

そんな後者の人たちで形成されているのがコミュニティ。
※もちろん短期の売買目的の人たちも参加してます。

しっかりと運営されているNFTプロジェクトは、このコミュニティが活発で、製作者からのイベント告知や新作の先行案内もあったり、購入者からの質問や要望があったりと多くのやりとりをしています。
※中学校のクラスのような一体感や仲間意識がある感じ
※苦手な人もいる?

プロジェクトごとにコミュニティの運営内容はバラバラですが、どのプロジェクトでも共通概念として、どうすればこのNFT制作者を応援できるか、という目線で会話がされています。

ここがNFTが持つ特性の1つであり、これこそブランディングに影響を大きく与えています。

誰しも自分と関わりがあることを特別に感じる

家の隣にいる一度も喋ったことがない人よりも、いつも通っているコンビニで丁寧な対応と少し会話した店員さんへの関心が高いのが普通で、人は自分と関りがあることの序列を上げます。

1つしか持っていないヴィトンやエルメスの小物よりも、作り手の顔と生産工程の動画を見て、作り手の人柄が分かるWebサイトを見て買ったデニムのほうが特別感や愛着を感じるわけです。

こうした気持ちは人それぞれ持つわけですが、これが一人ではなく人数が増えるとより強い感情へと変化します。

同じ好き(この制作者のアート好き!という気持ち)を持つ人たちがいるコミュニティにいるだけで特別と感じるのに、コミュニティが持つ会話機能で、制作工程の動画や製作者のストーリーなんかについて、共感や納得という関わりを持つとその制作者やアート、コミュニティに対してより特別感や愛着が湧きやすいのです。(←これこそブランディング)
※アイドルやジャニーズみたいなものか?

それは日本文化に関係あるの?

応援される/するためにコミュニティ作って、作り手も買い手もみんな一緒に盛り上げていこうよ!みたいな動きは、既に日本文化に関わる人たちは、県や町単位などでもやってると思います。

でもこれ(=コミュニティ運営)をブランディングという意味と捉えてやっている日本文化はあまり多くないと感じていて、仲良しこよしのコミュニティではなく、全員が得するような運用に変えなくちゃ生き残れないんです。
※「コミュニティ運営」ではなく「ブランディング」を目的とした場合、やることが変わる

人間は同じ価値観を持つ仲間を大切に、そしてその仲間の縄張りを守ることに全力です。

だから、日本文化という縄張りを守るために、コミュニティ運営(ブランディング)をしていくってすごく相性がいいと思ってます。

そこで新たな切り口としてNFTを利用すればいいのではないかと。

SNSが流行ったときでもグループ作成してコミュニティ運営されていましたが、いまいち盛り上がりに欠けたのって、参加した側への実利が見えづらかった部分が起因していると思ってます。

でもNFTならNFTを持つだけで、対外的には製作者を応援していることが見せられる。なんならその応援している制作者がちょっとした有名な人だったり、話題のプロジェクトならNFTを持っているだけでちょっとした羨望のまなざしが・・・
※購入額に応じて別のベネフィットもつけられるし。

そして(NFTの仕組みをわかっている人なら)、仮にいま無名なその制作者・プロジェクトだったとしても、制作者の背景や今後の未来を予測した際に、みんなで応援していけばすごい人(面白いこと)になるんじゃないか!と思えれば、どんどん応援していくわけです。
※自分だけでなく、コミュニティの全員が得する!

その応援する新しい仕組みがNFTってわけですね。
※クラウドファンディングとか、正確には似たようなものは以前からあります。

◆新しいテクノロジーを取り入れて伝統や文化を進化させる

未知のものへの恐怖は誰にでもあるわけで、でも怖いから触れない(臭いものには蓋をする)ままではどんどん退化してしまう。

新しいテクノロジーは今後も間違いなくでてくるだろうけど、少なくとも今目の前にある有益なテクノロジーを取り入れていかない限りは、時代に取り残されてしまう。

インターネット時代がきたときに、時代の波に乗れなかった業界がどれだけ苦しんだのか。ほんの20年前の出来事です。

あの時の苦しさや辛さを忘れて、同じ轍を踏むなんてありえない。

今NFTは正解がない業界です。
正解パターン(らしいもの)はでてきていますが、まだまだ事例や経験、実験が足りていない。

だからこそ、最新テクノロジーとちょっと距離がありそうな日本文化が取り組んだら、面白いと思いませんか。
※「日本文化×NFT」プロジェクト、仲間募集中ですー。


ちょっとでも共感していただけたら、ちょっとでも中村の活動を応援していただけますと嬉しいです!

◆こちらでも情報配信してます。Follow me !
・Twitter
https://twitter.com/wordMK007

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?