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ライブのセットリストを思わぬ形でネタバレされるWebサイト運営者の話

楽しみにしているライブのセットリストを知ってしまう。
SNSをやっていれば誰しもそのリスクには晒されると思うのですが、思わぬ形で知ってしまうライター、というか今回は特にWebサイト運営者特有の話です。

こんなネタバレ方法があったことを知る

私が運営しているCulture Cruiseというサイトでは、音楽について取り上げることが多く、ライブレポートなどの記事を書いている。

現在はプライベートと仕事が混在しているが、私自身もライブに行くのは好きで、いろいろな方の公演に行く予定が、常に半年先くらいまで入っていることが多い。

ライブがあった日は、その公演のセットリストに組まれていた曲が、よく検索される。

Culture Cruiseのレビュー記事で取り上げた曲が、その日ライブで演奏されると、その記事にどっとアクセスが集まるので、その現象を知ることになった。

サイト分析のアナリティクスを見れば、どの記事がどの地域で、どれだけ読まれているかがリアルタイムで分かる。

どんな検索ワードでサイトにたどり着いたかも分かるようになっていて「アーティスト名+曲名」でサイトに来てくれる場合も多い。

その検索ワードによって、今回のセットリストがなんとなく分かってしまう。

同じ時間帯に一気に流入してくるので、少なくとも、その曲がパフォーマンスされることはその時点で分かってしまう。

それが普段あまりやらないような懐かしい曲だったりすると、その曲を知らない人がますます検索するので「へぇあの曲歌ったんだ」と、誰にも言えずに一人ネタバレを噛み締める。

つまりサプライズで用意されていた曲ほど、思わぬ形で地味に知ることになる。とても地味。

こんなネタバレ方法があったこと、サイト運営を開始して1年が過ぎた頃に、私は初めて知ることになった。

それが長いツアーで、自分が参加するのがツアーファイナルとかだったりすると、公演がある度にどんどんセットリストが明かされていく形になる。

覚悟も幸せのうちだと気づく

私自身は、絶対にネタバレされたくない! とは思わないけれど、まぁ当日まで知らずにいられるなら知らない方が楽しいかなというスタンスではある。

アナリティクスでセットリストが分かってしまった瞬間は「知ってしまった」という感覚にはなるけれど、決して悲観しているわけではない。

むしろ自分だけが味わえる楽しみ方かもしれないと思っている(思うようにしてるだけかも)。

メディアを運営する者ならではのネタバレ方法は、

誰に話しかけているのか分からないがこの感覚に近い。

このツイートでいう「辛い」の中に、セットリストがネタバレしてしまう現象はさすがに含まれていないけれど、好きなことと仕事がつながることの、覚悟の一つとは言えるかもしれない。

趣味として純粋に楽しめる機会が減ってしまうとしても、今この仕事ができていることを「ありがたい」と思う気持ちの方が、圧倒的にまさっている。

今は記事にアクセスしていただけること(=Culture Cruiseの成長)を喜ぶことが、自分の喜怒哀楽の中では一番優先されるアルゴリズムになっている。

だから覚悟も幸せの中にカウントできているのだと思う。

どこからどこまでがプライベートか分からなくなって、趣味と仕事が一直線につながった時、自分にとっては成功を意味するかもしれない。

そう思えるうちは、サイト運営を続けて、また新しい発見を経験してみたいと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。

Culture Cruiseもよろしくお願いいたします!

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長谷川チエ / Culture Cruise
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