漢服の種類 古代編
手書きのイラストをもとに解説します。
1. 春秋戦国時代〜前漢(中国語:西汉)
秦王朝なども含まれます。古代の人たちが着た服です。曲裾(qu ju)と呼ばれる服です。曲裾とは、体に巻きつけるようにまく上着の裾のことです。
スカートをぐるぐると巻きつけているのが見えるでしょうか。伝統的なダンスを踊る人が着るイメージです。しかし残念ながら、あまり人気がありません。そのため、バリエーションも質もかなり落ちます。
2. 晋時代
中文: 晋制
上着と、プリーツスカートを合わせます。スカートは一片式(いっぺんしき: yipianshi) と呼ばれるものです。一片式のスカートは、1枚の布をグルグルと体に巻いて、端の紐で結びます。
上着は、透ける素材です。同じ形のものを2枚重ねます。
3. 魏晋風
正確には、魏晋風は漢服ではありません。フュージョン作品の一部です。中国の漢服ファンには結構時代考証に厳しい人がいるので、特に外国人は注意が必要。
魏晋南北朝時代は、後漢(ごかん、中国語:东汉)の滅亡後、隋建国までの長い戦乱の時代です。最も装飾的な様式で、シフォン生地をレイヤーします。刺繍を施した上着や羽織りなどを重ねして、仙女のようなふわふわ感を演出します。
中国ではこれを仙(xian)という形容詞で表します!ex)哇 这件汉服好仙啊!(わぁ この漢服すごく仙だね)しっくりくる日本語訳がないです😭
(中国語ですが、百度百科にいろいろ載っています。 魏晋南北朝服饰 )
1番の特徴は、上着を重ねて、ウエストで縛ったスカートで縛ることです。另带と呼ばれる刺繍入りキャミソールをきます。時代劇で1番よく見る様式です。
また、大袖衫というコートのようなものを羽織ります。羽衣もつけるバージョンが少なくないです。素材は基本、透け感のあるものが好まれます。
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