#30 買い付けにレンタカーを使うわけ
アメリカやヨーロッパで色々な自分好みの形をしたものを買い集め、東京の自宅まで連れてきた時点では全部自分ちにいてもらうつもりなのですが、不思議と二ヶ月、いや三ヶ月本棚に飾っておくと「彼(クマ)はここにいるべきではないな」のような感覚が必ず浮かんでくるものです。
そうしたら潔くネットなどでご興味がある方にひきとってもらったりしています。
もちろん安く購入したものを若干高く買ってもらったとしても、飛行機代やホテル代がかかっているので正直ビジネスとして回るレベルではありません。
特に僕の場合普通のバイヤーがやる電車で移動しながら各地のお店や蚤の市を出来るだけ効率よく回るというよりも、レンタカーを借りて田舎の方を走るのが好きなので車代やガソリン代、保険なども考えるとなおさらです。
お店を構えてランニングコストや人件費がかかる方の場合無理かもしれません。
もしあなたが試しに一度古いもののバイイングをしてみたいのならば、やはり電車移動を利用する方が長く続けられると思いますのでおすすめです。
ただ運転が好きな人で最悪自分で愛でるのでビジネスにはならなくていいという人なら、絶対にレンタカーでの買い付け旅行がオススメです。
まずは海外でもどこでも自由に車で行動できる自分という自己イメージの拡張を手に入れられます。
次にアメリカや特にヨーロッパの名もない田舎道を走っていると、本当に言葉では表現できない「脳に気持ちがいい感覚」が襲ってきて疲れが吹き飛びます。
それから単純どんどん増えていく荷物を車に詰めたまま移動できるので単純に楽です。(普通のバイヤーは各地の郵便局から日本に発送して解決します)
そんなに大きな荷物にならなければ飛行機に一緒につんでしまいます。
昔バイヤーとしてやっていた頃には何も考えずにダンボール20箱くらいでアメリカから成田にフツーに凱旋帰国して思いっきり別コースに案内されたこともありました。(たくさんの税金を支払いました)
今は買ってくれる誰かのための商材を買いに行っているつもりもなく、自分自身のより詳細な好みを見つけるためにガイドブックにも載っていない深い場所まで車で出かけている気がします。