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ホロスコープのアングル軸ってなぜ交差角が変わるの?

が、ようやく理解できたので図解してみた。


こんにちは。

最近、趣味で占星術にハマっているRaquと申します。

このところずっといろんなホロスコープチャートを眺めてはへぇー!ほぉー!と唸る毎日です。

自己紹介は代わりに自分の出生図を貼って済ませるとして、

こういうネイタルの者だよ!

今回は、ホロスコープの構造的な部分について、ずっと疑問だったところがようやく腑に落ちたので、それを図解しながら説明してみたいと思います。


ホロスコープのアングル軸(ASC-DSCとMC-IC)の交差角ってどうしてあんなに変化するの?


さて、これが今回扱っていく私の疑問です。

ホロスコープをいくつか出してみるとわかると思いますが、アングル軸(ASC-DSCラインとMC-ICライン)の交差角って、チャートによって様々ですよね。

上に貼った私のネイタルのようにMC-ICラインが右に傾いているものもあれば、

逆に左に傾いているものも、

そしてASC-DSCラインに対してほぼ直角に交わっているものもあります。

私はこの変化が起きる理由が今までどうも呑み込めなかったのですが、ぐら (astrogrammar)さんのこちらの記事でとあることに気づいたことにより、理解できました。

その「あること」とは…

アセンダントとMCは時間経過と季節変化でダイナミックに位置を変えます。アセンダントは地平線上の南北方向を移動し、MCはその高度を変えるのです。

「天体観測が占星術に役立つ5選」 (ぐら astrogrammar)

この事実でした。

これに気づいたことで、スッと飲み込むことができました。

つまりどういうことなのかを、図をまじえながら説明していきますね。


義務教育の理科を思い出してみよう


おそらく皆さん小学校か中学校あたりの理科で、日本での季節ごとの太陽の動き方について習ったと思います。

それを思い出してみましょう。

・夏の太陽は北東から昇り、高い高度で南中し(夏至のときは78.4°)、北西に沈む。

・冬の太陽は南東から昇り、低い高度で南中し(冬至のときは31.6°)、南西に沈む。

・春分&秋分の太陽は真東から昇り、中程度の高度(55°)で南中し、真西に沈む。

大体こういう感じのやつ。
多分皆さんどっかで見たことがあるんじゃないかな?
(画像が上手く作れませんでしたが…)


ここでは簡単のために夏=夏至冬=冬至とします。

そして、夏至冬至、春分秋分とくれば、占星術にある程度親しんだ方ならそれぞれがどのサインに当たるかわかりますよね?

そう、春分は牡羊♈️、夏至は蟹♋️、秋分は天秤♎️、冬至は山羊♑️ですね。

これを、先ほどの説明に当てはめて読み替えてみます。

すると、このようになります。

・♋️サインは北東から昇り、高い高度で南中し、北西に沈む。

・♑️サインは南東から昇り、低い高度で南中し、南西に沈む。

・♈️サインと♎️サインは真東から昇り、中程度の高度で南中し、真西に沈む。


さて、あるサインが東の地平線にあり「昇ってくる」状態の時、そのサインはアセンダントASCです。

そして西の地平線にあり「沈んでいく」状態のときはディセンダントDSCですね。

さらに、南中しているときは中天=MCとなっています。

これを踏まえて、さらに占星術用語で置き換えてみましょう。

・♋️のASCは北東にあり、♋️のMCは最も高く、♋️のDSCは北西にある。

・♑️のASCは南東にあり、♑️のMCは最も低く、♑️のDSCは南西にある。

・♈️&♎️のASCは真東にあり、♈️&♎️のMCは中程度の高度で、♈️&♎️のDSCは真西にある。

♋️ばーじょん
♈️と♎️ばーじょん
♑️ばーじょん

こうなりました。

では、アセンダントが♋️のとき、ディセンダントは何になるでしょう?

そう、♑️ですね。

つまり、ASC♋️DSC♑️という状態の時、黄道という輪っかは北東から南西に掛かっているわけですね。

ということは、真東と真西を結ぶ線に対して斜めに掛かっているというわけです。

これに対して、
こう!


逆にASC♑️DSC♋️という状態のとき、黄道は真東ー真西ラインに対してどのように掛かっているでしょうか?

ASC♑️は南に、DSC♋️は北にあるわけですから、こんどは黄道は南東から北西に掛かっているということになります。


それではASC♈️DSC♎️や、ASC♎️DSC♈️のときはどうなっているでしょう?

もうお分かりですね。

これら2つのサインが地平線上にくる時その位置は真東&真西ですから、どちらの場合であっても黄道は真東から真西に掛かることになります。


それでは、ASC♈️DSC♎️のときとASC♎️DSC♈️のときでは何がどう違うのでしょうか?

ここで、南中するときのことを思い出してみましょう。

♋は一番高い高度で南中し、逆に♑は一番低い高度で南中するのでしたね。

つまり、♋がMCになるASC♎️DSC♈️の場合は、黄道が地面に対して一番起きていることになります。


地面に対して起きている黄道


そして、♑がMCになるのはASC♈️DSC♎️のときですから、このとき黄道は地面に対して一番寝ているわけです。

地面に対して寝ている黄道


これが、この2つの違いです。

そして、ここからが最後のステップです。

先ほど書いたように、黄道の輪というのは、一番起きているときでも地面に対して南に傾いたままです。

つまり、ASCがどのサインであっても、黄道は地面に対して、常に南に傾いたまま動くわけですね。(もちろんASCのサインによって傾き具合は変化します)

するとどうなるか。

黄道が子午線と交わる点(=MC・IC)は、ASCとDSCのちょうど真ん中の点とはズレてくるわけです。

例えばASC♋️のとき。

この場合は北東から南西に黄道が掛かっており、

黄道の傾きがなければ、ASCとDSCが南北に動いたとしても、子午線との交点は天頂からズレないはずですが…?


これが南に傾いているわけですから、

傾きがあるのでズレる


こんな感じに、半円弧の中央に対してMCが西寄りにずれることになります。

これが、ASC♋️のチャートにおいてMC-IC軸がASC-DSC軸に対して右側に傾く理由です。


同じようにASC♑️のとき。

この場合は南東から北西に掛かる黄道が、やはり同じように南に傾いています。

傾きがなければこうだが、


するとこんな感じに、半円弧の中央に対してMCが東寄りにずれるわけです。

傾きがあるのでズレる!


よってASC♑️のチャートでは、MC-IC軸がASC-DSC軸に対して左側に傾くということになります。

では、ASCが東の地平線上を、MCが子午線上をどう動いていくかについても考えてみましょう。

ASCの東の地平線上の動き方


まず、 真東となる♈️0° (春分点、♓と♈️の間)から出発します。

春から夏へ進むにしたがって太陽の昇る位置はどんどん北へ移動していきますから、ASCの位置する方角は♈️、♉、♊、と北上していきます。

そして、♊と♋️の間(つまり♋️0°、夏至点)のとき、ASCの位置は最も北になります。

ここを過ぎると今度は♋️、♌、♍と南下していき、♍と♎の間(♎️0°、秋分点) でASCはまた真東に戻ってきます。

真東を通過したASCは♎️、♏、♐と南下を続け、 ♐と♑️の間(♑️0°、冬至点)のとき、 最も南となります。

そして ♑️、♒、♓と北上していき、ASCの位置はまた真東に戻ってきます。

MCの子午線上の動き方


基本的にはASCの動き方と同じです。

ASC♈️の時MCは♑️ですから、MCは♑️から見ていきます。

MCの高度は♑️0°のとき最も低くなっているので、ここを出発したMCは、♋️0°に向かってずっと上昇を続けます。

そして、♋️0°で最高点を通過したら、動きは下降に切り替わり、再び♑️ 0°に戻ってくるまで下降を続けます。

ここまで分かれば、ASCが活動宮以外のパターンにも応用できますね。

例えば私のネイタルでは、ASCが♉の終わりに、MCが♒にあります。

ASCは♈️から北上してきて、割と北まで進んできているので、ASCが北東に、DSCが南西に位置する形になっています。

そしてMCは♒の初めの方であるため高度としてはかなり低く、この時の黄道は地面に対してかなり寝ている状態なことが分かります。

したがってASCが♉の時はMC-IC軸がASC-DSC軸に対して右に傾くということになるのですね。


さて、今回の疑問点に関する解説は以上です!

私と同じところでつまずいていた方がもしいらっしゃったら、理解の助けになっていれば幸いです。

ここまでお読みくださりありがとうございました!






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