読書「20歳のときに知っておきたかったこと」
面白いなと思いながら読んでいる
ドゥエックの言うところのグロースマインドセットなものの見方、視座、価値観について別角度から表現されているような内容。
ドゥエックのマインドセットでは、グロースとフィックスとに大きく二つに分けたものの見方の事例と、growthマインドセットであることが人生に良い影響をもたらすという立場の意見が書かれていた。それでいてフィックスを否定することはなかった。
しなやかマインドセット=growth mind setを言い表している。
この集中講義がまとめられた本は、ドゥエックの書を深掘りした印象だ。
エンジニアリングからブリコラージュへと言われる佐伯さんの言葉ともつながると思いながらこの本を読んでいる。
自分は子供の頃からキャリアプランニングが苦手だった。それについて考えること自体が嫌だった。人生ってそんなものなの?そうじゃないんじゃない?と。青臭いながら思ってしまったから、自分自身をピースにみたててあてはめていくような作業がどうにも受け付けられなかった。
そして、「できる人たちは、お互いを応援しあい、貴重なネットワークを築いて、たえず新しいチャンスを生み出しています」と続く。
野良仕事を始めて、自給自足という言葉により違和感を持つようになった。衣食住に限らずなんでもかんでも一通り体験したい気持ちは変わらないけれど、なんでも自分でできるようになろうとは思わなくなった。それよりも、沢山の人と関わって暮らしていくことに重きをおきたい。
対象の否定は勿体無いと思う。なにも産み出さない、関係性を断つ行為だと思うから。否定という行為は、自衛の為に他者を殺すことを正当化しているようなものだ。
批評や批判、反対意見を述べる事は難しい。言い方伝え方が難しい。それはまだまだ時間をかけて習得していく。逆に受け止め方も同様。
太刀川英輔さんは著書進化思考の中で、創造を変異と適応の産物と表した。
そのプロセスを楽しむことは、人生を豊かなものに育んでくれる気がする。
大人は子どもに向かって「大きくなったら何になりたいの?」としょっちゅう尋ねます。
と、足枷をはかすことについての記述からは、野口晴哉氏が言っていた「天心」についての言葉を思い出した。
最近は、実用的な情報を沢山ネットで調べ吸収しているからか、SNSは見る気になれず、紙の本を読むのがいつも以上に心地良い。