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レストラン備忘録#リヨン

リヨンはグルメの街というけれど、私は少し違和感を覚える。
観光客目当ての、不美味いブショネ(リヨンの郷土料理を出す大衆食堂)が多い。
客引きに勧められて入ると、心底がっかりするものだ。
料理人目線で見てしまうのがよくないのかもしれないが、日本みたいに、安くても美味しい店なんかはないのだ。

やさぐれた筆者がたびたび訪れるのは

Brasserie Georges

30 Cours de Verdun 69002 Lyon Perrache

1863年から続く、この老舗のブラッスリーはおすすめできる。
体育館か?とも思える広い空間に、ビシッとしたサービスマンが忙しなく動き、レトロな装飾の店内は活気があり、人気店だ。

第二次大戦の際、ドイツに接収され、ザワークラフトのギネス記録を持ってたりと、興味深い歴史があったりする。

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牛肉のタルタルは、注文すると客席の前で調味料の好みを伝え、混ぜ合わせてくれる。

この日は、誕生日のお客さんがいたのだろう、手押し車のレトロなオルゴールでお祝いをすると、広い店内全体で祝福していた。

Restaurant Le Neuvième Art**

シェフはM.O.F (国家最優秀職人)であり、ミシュラン二つ星である。
価格は高いが、上質な空間と素晴らしい料理がある。

明るい店内からは、リヨンの街並み見え、モダンな店内装飾とのバランスが良い。テーブルにクロスはなく、プロのサービスはテンポが良い。
二つ星といえど、肩の凝る空間ではなかった。

料理はというと、最近のトレンドである、『プレゼンテーションや驚き』を意識しているように感じる。
どれもセンスの良さと、端々の丁寧な仕事を感じる。

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アミューズの一品・ウズラの卵のクルート。

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牡蠣ときのことコーヒーの泡・エノキが生。。

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フォアグラと青リンゴ・スペシャリテ。フォアグラの火入れが素晴らしい。

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和牛のロースト、根セロリの塩釜焼き・サービスが仕上げる。

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リヨンの有名ショコラトリー、フィリップ・ベルのショコラ。

訪れて数年たったが、また是非再訪したいレストランの一つだ。



3月12日以降、日本からフランスへの入国制限が緩和されるというニュースは、あまり知られていないと思う。
しかし、依然として夜間外出制限や、フランス入国前の72時間以内のPCR検査、7日間の自主隔離等々、依然旅行することはむずかしい状況です。

少しでも前向きなニュースは、励みになります。


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