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規制強化の先にあるもの/2006.11.30

ブログはちょうど17年前。
この頃から自転車を取り巻く規制の強化が始まっています。
道交法において自転車のルールが昭和40年代に設定され
大きな変化が無かったのが逆に怖いくらい。

今年は全年齢でのヘルメット着用努力義務が
始まりました。→過去ブログ
もちろん、かぶっている人とかぶらない人は
分かれています。
努力義務なんて中途半端。
いつもヘルメットをかぶる仕組みが出来てしまうと
かぶらない人は違反」ということになります。

そして来年からは青切符交付のプランが
どんどん発表されていますね。
これは今まで取締りのルールが少し曖昧だったから。
そりゃそうです。
多くの人なら生まれる前に決まったルールなんて
知らないし、そもそもあの頃とは車道の交通量が
まったく違います。
人口も増えて(これから減るけど)あの頃のルールが
現実にそぐわないはある意味当然。

ちなみに歩道はそもそも歩行者専用道。
それを車道から上げるカタチで歩道を走れるように
暫定的にしたことがこの問題の発端です。
細かく言うならほぼ9割9分の乗り手が違反。
それを取締れというのはなかなか難しい。
だって青切符を切っている横を違反行為が
通るわけですしね。

但し規制が強くなるということは別の意味を
もちます。
まず何が起こるか。

  • 車道と歩道に駐輪しているのは全て違反なので即時強制撤去
    (駐輪場は除く)

  • 歩道の時速7キロ以上の走行は違反なのでアシスト機構に
    速度制限装置を組み込む

  • 飲酒運転はもちろん厳罰対象なので検挙がされて
    罰金100万円が今度こそ徴収

  • ヘルメットも義務に替わり罰金徴収される

  • ついでの自転車版ドラレコを車輌規定に組み込み
    交通事故裁判で立証される

一見すると誰かにとっては良いことでもあります。
いきすぎた規制は何を産むのか。

自転車に普段の乗らない方は関係ない。
いや、自転車って移動手段と思われている方には
沢山言いたいこともあります。
もちろん、自転車が規制まみれになれば
次は車道の自転車優先レーンの駐車ですね。
車道には公共交通機関の車輌以外停められなくなります。
そのうち野球やサッカーみたいにストップウオッチで
測定して動画に上げる人が出てきそうです。

ああ、その頃には人間は移動しなくて
良い世界が待っているかも


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