奥深きオーダー世界/2007.12.09
自転車にはオーダーフレームというジャンルが存在していて
それが自転車趣味の最終地点だった時代も。
今はすでにオーダーという存在も希薄になっています。
あれだけ一世風靡したのに。
とは言えオーダーフレーム時代に自転車業界で
起こっていたものとは
まずスポーツ自転車そのものが少なかった。
ブランドも数十ブランド。
今なら200ブランド超えているのですからこそ、
あの頃は、自分サイズに合わなくても無理やりに
乗っていた方も多かった。
スポーツ自転車に乗られたことある方なら
サイズの合っていな自転車の乗り心地は最悪なのは
ご存じかと。
趣味の自転車だからこそ「個性」にこだあるためには
オーダーフレームの存在は最高の憧れだった。
実は私のお店でも当時オーダーフレームをやっていました。
その頃の記憶だと注文したいけど自分で各部のサイズは
考えている。
そんな方も。
そうなんです。
自分で作るがそこまでこだわる方も。
でも、結局「机上の空論」だったので
実際には自転車にならずでした。
もちろん、カラダを採寸してお任せしいただける
お客さまも。
完成までの行為楽しかった。
でも、日本国内に輸入スポーツ自転車が大量に
流れきてからその憧れが急激に冷めました。
オーダーフレームを作る方達は好きな人がいなくなったと。
違います。
自分に合うサイズがあればオーダーフレームに
頼らなくても良かったんです。
自転車って乗らないと意味のない道具。
床の間に飾って鑑賞する方は極一部。
芸術家という存在には成れなかったと思います。
絵画も含めたアートの世界では常に実験と新しい分野への
チャレンジをされている方が少なくない。
そんな事もなく自分の得意分野で活動する限り
このオーダーの世界が閉じたのにはわけがあります。
とは言えその時代を経験した1人としていまでも
自転車の奥深さを知るにはオーダーフレームの
輝きは失せてないと思います