ドーピングスポーツ/2006.6.16から
2006年。
レースメカニックを卒業して帰国していました。
それでもあの強烈な記憶と体験が今のベースに
なっています。
スポーツのなかで「ドーピング」と言う言葉が
世の中に広まったのは恐らく2000年代以降。
もちろん、その前からありました。
なぜならばその現場にいたので。
でもこの話しは「封印」しています。
きっとドーピングを語る現場の人間は
その苦しさに逃げられなかったのでは。
本人だけではなく関係者もキツイ思いが
ありますので。
私は同じメカニック仲間とそういう話しに
なります。
でも私からあの時のことを話すことはない。
ドーピングは色んな感情をもって
人間の身体を変えた。
それで亡くなった人もいます。
特に自転車。
世の中で思われているよりも
はるかにキツイ競技。
あれから20年間経って他のスポーツで
ドーピングのコトを聞くといつも
心がざわつきます。
当時は帰国したばかりで
きっと思いがあったのかな