![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142446755/rectangle_large_type_2_bc69c80faf0ac487224e78db1f456421.jpeg?width=1200)
85年デビュー「Johnny Come Home」など母国イギリスでスマッシュヒットを飛ばし、全米では89年に突如ブレイクしたバンド“ファイン・ヤング・カニバルズ(Fine Young Cannibals)”。全米No.1獲得の「She Drives Me Crazy」は、ジョディー・フォスター出演のホンダ・シビック・フェリオのCMに使われ日本でも有名。
83年に解散したスカの名バンド、ザ・ビートのメンバーだったアンディ・コックス(G)とデイヴィッド・スティール(B)が無名のボーカリスト、ローランド・ギフトを迎えて84年に結成された。
無国籍ルックスのローランドは、かなりコワモテだがすごい声を持っている。アメリカのR&Bやソウルミュージックの歌手のような声量とファルセットボイスは顔と似合っていないよね!?
89年のアルバム「The Raw And The Cooked」は地元のロンドンだけでなく、なんと殿下(プリンス)の自宅であるペイズリー・パークのスタジオでも録音され、プロデューサーもプリンスファミリーのデヴィッドZ。ロックともソウルとも例えられないそれは新型UK版ブラックミュージックといった感じのすばらしい出来で、これがアメリカでウケないワケがない。「She Drives Me Crazy」につづき「Good Thing」も全米No.1になり、80年代の終わりを飾った。
スターダスト・レビューの根本要さんが「ベストヒットUSA」の特番に出た時「Johnny Come Home」を推しまくってたが、私的にはエルヴィス・プレスリーのカバー「Suspicious Minds」がお気に入り。最初に聴いた時、オリジナルに負けない、それこそ「すごい声だなぁ」と思ったのだ。
90年代に入り音楽性の違いから衝突、前述のホンダのCMが流れていた92年に活動を停止してしまったが、顔、声とともにサウンドもインパクトがあり、今でも玄人ウケする名バンドだ。
その後、一時的な活動はあったが解散、アンディとデイヴィッドは音楽活動を継続、ローランドはコワモテのルックスを活かして(?)俳優として活躍しているらしい。