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平成元年初秋

岡村孝子さんの曲をよく聞くようになったのは、社会人になり、バブル絶頂期の東京で働いていた、89年の初秋あたりだった。
遊びに出なかった週末の夜中、部屋の灯りを落として、CDをレンタルしてテープに録音してあった何枚かのアルバムをヘッドホンでよく聞いていた。

"OLの教祖"と言われるとおり、OLの気持ちを歌っていたり、女性が共感する曲が多いのだろうが、人間関係に疲れ、仕事に違和感を感じていたサラリーマンにも響く物があった。
正直、曲を聴いたからといって、前向きになったり、「また仕事を頑張ろう」なんて気持ちにはなれた訳ではなかったが、心に染み、固くなった心をほぐし、癒してくれたのは確かだ。
それにしても、「部屋を暗くして、ヘッドホンで・・・」なんて、ピッカピカの新人なのに、ホント疲れてたんだなぁ。

♪電車 | 岡村孝子

そんな時に欲しいのは、「夢をあきらめないで」とかじゃないんだよなぁ・・・

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