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その男、有能につき

リッチー・ズィトー、リッチー・ジトー(Richie Zito)の名前を見たのは、矢沢永吉の「1982 P.M.9 Live」、ギタリストとして参加していた。ドゥービー・ブラザーズのジョン・マクフィーとのツインギターがカッチョよかった。
ただその時は、ドゥービーズのジョン・マクフィーの方を注目していたものだ。

RICHIE ZITO(G) 上から三番目

次がソニーのCMソング、テリー・デザリオの「オーバーナイト・サクセス(Overnight Success)」、こちらはクレジットが「Carbone & Zito feat.Teri Desario」。

その時は「あ、永ちゃんのバックやってた人だ」くらいだった。
しかも80年代はインターネットは基盤が作られている時代で、今のように一般に普及していなかったので、調べようにも調べられなかった。
ネットが発達して、検索できるようになると、実績が出てくる出てくる。

同じくソニーのCMソングでテリー・デザリオの「レッツ・ダンス(Lets Dance)」、アメリカでもヒットしたジョン・オバニオンの「僕のラヴ・ソング(Love You Like I Never Loved Before)」、映画「里見八犬伝」の挿入歌「八剣士のテーマ(White Light)」、ホンダのスクーターのCMソングであるジョセフ・ウイリアムズ、アニー、シブがき隊の「DJ In My Life」などの作曲(共作もあり)。あとは少年隊なんて名前も出てくる。

シングル「愛は吐息のように(Take My Breath Away)」(ベルリン)、「Flashdance... What A Feeling」(アイリーン・キャラ)、「The Heat Is On」(グレン・フライ)などにギタリストとして参加。他にもライオネル・リッチー、エルトン・ジョン、ブロンディー、ダイアナ・ロス・・・特にエルトン・ジョンのバンドではツアーに帯同、セントラルパークでのコンサートでは45万人の前でステージに立っている。

プロデュースはというと、モーテルズ、アニモーション、ジョー・コッカー、エディ・マネー、チープ・トリック、ハート、バッド・イングリッシュ、シェール、ホワイト・ライオン、ザ・キュアーなど。1990年にはビルボードのプロデューサー・オブ・ザ・イヤーに選ばれている。

リッチー・ジトーがすごい人だったんだと後になってわかった。

前出の「Carbone & Zito」の"Carbone"は、ジョーイ・カーボーン(Joey Carbone)。ジョン・オバニオンの「里見八犬伝(I Don't Want This Night To End)」の作曲者。
この方も永ちゃんのPM9 Liveでキーボードを弾いていたミュージシャンでもある。その頃はカルボーンと言われてたなぁ。現在は日本で音楽専門学校の講師をやっているとか。
リッチー・ジトーとは幼馴染みで、一緒にバンドをやっていたそうで、レコード会社と契約したがヒットせず、ふたりとも制作の方に行ったとのこと。

日本のレコード会社は洋楽、歌謡曲問わず、Carbone & Zitoのコンピを企画したらいいんじゃないかと勝手に思う。
あ、Spotifyか何かでプレイリスト作ればいいのか。

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