史上最高のサントラ・アルバム TOP101
米ローリングストーン誌が「史上最高のサウンドトラック・アルバム TOP101」を発表。
なお、『いくつかの注意点があり、オリジナル映画スコアやミュージカルは含まれていない。(それらは独自の豊かな歴史を持つ別のカテゴリー扱い)
今回選んだのは、映画のサウンドトラックとして不可分の関係を保ちながら、映画と切り離しても単独でも素晴らしいアルバムとして機能し、映画の外でも通用する楽曲集である』とのこと。
トップ10は・・・
10位・・・・・Wild Style | V.A. (1983)
9位・・・・・American Graffiti | V.A. (1973)
8位・・・・・The Graduate | Simon & Garfunkel (1968)
7位・・・・・Pulp Fiction | V.A. (1994)
6位・・・・・Superfly | V.A. (1972)
5位・・・・・Saturday Night Fever | V.A. (1977)
4位・・・・・A Hard Day’s Night | The Beatles (1964)
3位・・・・・The Harder They Come | V.A. (1972)
2位・・・・・Help! | The Beatles (1965)
1位・・・・・Purple Rain | Prince (1984)
私の専門分野である80年代だと、1位に輝いた「Purple Rain」、10位の「Wild Style」のほかに・・・
「Do the Right Thing」(1989年)・・・・・98位
「Less Than Zero」(1987年)・・・・・96位
「Footloose」(1984)・・・・・93位
「Batman」(1989年)・・・・・86位
「Times Square」(1980年)・・・・・83位
「Top Gun」(1986年)・・・・・82位
「Beverly Hills Cop」(1984年)・・・・・79位
「Krush Groove」(1985年)・・・・・76位
「Dirty Dancing」(1987年)・・・・・74位
「True Stories」(1986年)・・・・・71位
「Vision Quest」(1985年)・・・・・69位
「Flashdance」(1983年)・・・・・64位
「Valley Girl」(1983年)・・・・・49位
「The Big Chill」(1983年)・・・・・48位
「Under the Cherry Moon」※Parade(1986年)・・・・・47位
「Repo Man」(1984年)・・・・・44位
「Urban Cowboy」(1980年)・・・・・36位
「Midnight Cowboy」(1985年)・・・・・28位
「This Is Spinal Tap」(1984年)・・・・・17位
「Pretty in Pink」(1986年)・・・・・14位
・・・ということで、このランキングに入っていない、「隠れた名盤だと思うサントラ」を三つ選んでみた。
隠れた名盤として選ぼうとしていた「Vision Quest」がランキングに入っていたのは意外だった。劇中でも歌われるMadonnaの「Crazy For You」をはじめ「Gambler」、Journey「Only The Young」、The Style Council「Shout To The Top」などのヒット曲を収録。映画の内容は覚えていなくても内容充実の隠れた名盤サントラだと思う。
では、隠れた名盤だと思うサントラ三作品を・・・
Fast Times At Ridgemont High(1982年)
Somebody's Baby | Jackson Browne
Waffle Stomp | Joe Walsh
Love Rules | Don Henley
Uptown Boys | Louise Goffin
So Much In Love | Timothy B. Schmit
Raised On The Radio | Ravyns
The Look In Your Eyes | Gerard McMahon
Speeding | The Go-Go's
Don't Be Lonely | Quarterflash
Never Surrender | Don Felder
Fast Times (The Best Years Of Our Lives) | Billy Squier
Fast Times At Ridgemont High | Sammy Hagar
I Don't Know (Spicoli's Theme) | Jimmy Buffett
Love Is The Reason | Graham Nash
I'll Leave It Up To You | Poco
Highway Runner | Donna Summer
Sleeping Angel | Stevie Nicks
She's My Baby (And She's Outta Control) | Palmer/Jost
Goodbye, Goodbye | Oingo Boingo
「邦題:初体験/リッジモント・ハイ」。フィービー・ケイツのヌードでも話題になった、いわゆる初体験モノの青春映画、あのショーン・ペンも出演していた。
二枚組LPとして発売されたこのサントラからは、Jackson Browne「Somebody's Baby」、Timothy B. Schmit「So Much In Love」がヒット。他にもDon Henley、Joe Walsh、Sammy Hagar、Billy Squier、The Go-Go's、Donna Summerなど豪華なメンバーが参加している。
Over The Top(1987年)
Winner Takes It All | Sammy Hagar
In This Country | Robin Zander
Take It Higher / Over The Top | Larry Greene
All I Need Is You (Love Theme From "Over The Top") | Big Trouble
Bad Nite | Frank Stallone
Meet Me Half Way (Main Theme From "Over The Top") | Kenny Loggins
Gypsy Soul | Asia
The Fight (Instrumental) | Giorgio Moroder
Mind Over Matter | Larry Greene
I Will Be Strong | Eddie Money
シルヴェスター・スタローン主演。やさぐれ男が、長い間離れて暮らしていた息子からの尊敬と信頼を得ようと、世界アームレスリング選手権への出場を決意する物語。
メインテーマであるKenny Logginsの「Meet Me Half Way」が最大のヒット。“キメ”であるEdward Van Halenが参加したSammy Hagarの「Winner Takes It All」は、言うまでもなくカッコいいロックナンバー、日本盤シングルのクレジットは"Sammy Hagar with Edward Van Halen"となっている。日本ではフジテレビのF1中継のエンディングテーマとして知られているRobin Zanderの「In This Country」は元々このサントラへの提供、他にもFrank StalloneやEddie Moneyらが参加、Giorgio Moroderによるプロデュース。
地域?、時期?によってリリースされた盤のジャケットが裏表になっているのはなぜだか不明。ちなみに映画のポスターや、劇中では右腕でアームレスリングをやっている。
Ruthless People(1986年)
Ruthless People | Mick Jagger
Give Me The Reason | Luther Vandross
Modern Woman | Billy Joel
Wherever I Lay My Hat (That's My Home) | Paul Young
No Say In It | Machinations
Waiting To See You | Dan Hartman
Dance Champion | Kool & The Gang
Neighborhood Watch | Michel Colombier
Stand On It | Bruce Springsteen
「邦題:殺したい女」。オー・ヘンリーの短編「赤い酋長の身代金」と1959年のイギリスのコメディ「Too Many Crooks」が一部基になっている、ベッド・ミドラーら主演のブラックコメディ映画。
タイトルチューンを歌うMick Jaggerを筆頭に、“ボス”、Billy Joel・・・錚々たる面々が名を連ねる豪華サントラ。
不思議なのだが、「Beverly Hills Cop Ⅱ」(1987年)は何故に入っていないのだろう。“隠れた”ではないので選ばなかったし、本編のランキングでも選外になっている。メインテーマのBob Segerの「Shakedown」がビルボード1位になっているし、Pointer Sisters「Be There」、Charlie Sexton「In Deep」、The Jets「Cross My Broken Heart」、George Michael「I Want Your Sex」などヒット曲満載なのだが。「Ⅰ」と一緒にカウントされているだろうか?
あと余談だが、1位に選ばれた殿下の「Purple Rain」は、本当はサントラではなくオリジナルアルバムの括りなのだよ。
"Purple Rain"だけに最後に水を差しました・・・