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映像もアレンジの一部か

ボズ・スキャッグス(BOZ SCAGGS)とボビー・コールドウェル(BOBBY CALDWELL)の「HEART OF MINE」。同じ楽曲でもそれぞれ頭に浮かぶ光景、映像が違うのは私だけだろうか?
勝手なイメージだが、ボズのバージョンは夜の遊園地のメリーゴーランド、ボビーのバージョンは都会の夜景と観覧車という具合なのだが、アレンジ、楽器の構成もあるが、記憶に刻まれた映像の力もあるかも。

80年代がMTV時代と言われただけに、ビデオクリップやCMの映像が刷り込まれているのかもしれない。音が流れると映像も思い浮かぶような・・・

テレビのCMでは、ボビー・コールドウェルの「ハート・オブ・マイン」も使われた日本専売公社、JTのパーラメントのシリーズは強烈な印象。
例えば、カーラ・ボノフ(KARLA BONOFF)の「ALL MY LIFE」。88年に日本のみでシングルカットされたのでビデオクリップなどは作られていないが、CMのイメージで頭の中に夜景が浮かぶのだ(あくまでも長塚京三さんのナレーションは流れない)。後にリリースされたカバー、リンダ・ロンシュタット(LINDA RONSTADT)とアーロン・ネヴィル(AARON NEVILLE)のデュエットバージョンではまったく違う情景が頭に浮かびあがる(こちらもビデオクリップが作られていない)。


映像のせいで想像力が退化してしまったといえばそうなのかもしれないが、ビデオクリップはビデクリップで楽しませてもらったのは確かだ。何せ、昨今のPVって、裸に近いカッコやお尻フリフリ、くんずほぐれつのエロエロなシーンばかりで、辟易としてしまうのだから。
くりぃむしちゅーの有田哲平氏なんて「“ベストヒットUSA”のランキングを子供と一緒に見られない・・・」と嘆いていた。「同意!」という意見が多数溢れていた。
PVは今、何を駆り立てようとしているのだろうか。


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