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80年代がいくら景気が良かったと言っても、もったいないというか、音楽遺産の損失じゃないのかという二曲の話。
世界的に有名なシンガーの曲なのに、CD化どころか、曲がフルコーラスあるのかも不明なのである。
その1
「マンハッタン・ストーリー(仮タイトル)」(アイリーン・キャラ)
1987年頃、本人出演のUCC缶コーヒー“マンハッタン・ストーリー”のCMで流れていた曲。
同じメーカーの缶コーヒーのCMでアルバム「What A Feelin'」収録の「Keep On」を使ったCMがあるのだけど、このマンハッタン・ストーリーはアルバム未収録、シングルのリリースもデータもない謎の曲なのである。そして当のアイリーン・キャラはもういない・・・マスターテープは残っているのか不明。
ちなみに「Keep On」を使った1984年頃のCMはこちら。
この曲「Keep On」は日本のみのシングルカット。
その2
「ダイヤモンド・フォーエバー」(アレサ・フランクリン)
横浜アート宝飾CMソング。1989年バブル絶頂期にtvk、つまり神奈川県限定で流れていたCM。
なんと曲はオリジナルだそうで、アート宝飾に問い合わせた方によると、「マスターテープを紛失してしまった」とのこと。
テープを紛失って、アレサ亡き今、まさに損失という他はないよね・・・
UCCは全国区だからまだしも、ソウルの女王アレサのオリジナルソングが、神奈川県限定で流れていたのだ。なんという贅沢。
他にもマイケル、マドンナ、ボウイ、ワム!、スティングら有名アーティストが当たり前のようにCMに出演していたし、日本にはホントお金があったんだなぁとしみじみ思うとともにため息が出ますな。