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幼馴染Tとの会話2023夏 〜バーチャル・リアリティ編〜

この拙文を読んでいただいてる皆さま。毎日お疲れさまです。
この文章は僕と近所に住む幼馴染Tのしょうもない会話を記したものです。
こんな50代もいるんだと笑っていただき、皆さんの心が少しでも軽くなれば幸いです。
あ、下ネタが苦手な方は読まないほうがいいですよ。


◆その1

T「最近また『ギレンの野望』にハマっててさ」

僕「何年やってるんだよ!」

※ギレンの野望はガンダムを題材とした20年以上前のテレビゲーム

◆その2

T「出先でトイレに入ったんだけど、シャワートイレが死んでたんだ」

僕「そっか」

T「死んでるシャワートイレほどヘコむものはないね。だったら付いてないほうがよっぽとあきらめがつく」

僕「でどうしたの」

T「隣のトイレに移動したよ」

僕「事後に!」


◆その3

T「オレの眉毛って繋がってるじゃん。このあいだ気づいたんだけど、真ん中だけ白髪になってて、まるで繋がってないように見えるんだ。ほら」

僕「真ん中だけ白髪の眉毛に見えるよ」


◆その4

T「オレすきっ歯だったけど、前歯のすき間がどんどん狭くなってきたんだ。ほら」

僕「ほんとだ!なんで?」

T「自然にさ」

僕「よく見たら歯茎が大きくなってるだけだよ」


◆その5

T「初めてVRのAVを観たんだけど、本当に衝撃を受けたよ」

僕「どんな感じ?」

T「キスを迫られて思わず唇を出してしまった」

僕「ゴーグル付けて唇を出した姿は誰にも見せられんな」

T「しかも全裸さ」

僕「全裸!なぜ?」

T「それがバーチャル・リアリティさ」

僕「!」


◆その6

T「50を過ぎるとなかなか『フル・フロンタル』にならないね」

僕「?」

T「ユニコーンモードと言ったほうがいいかな」

僕「何となく意味はわかる」

T「だだ、タイムは『閃光のハサウェイ』だけどね」

僕「タイム?」

T「TENGAタイムさ」

僕「バーチャル・リアリティ…」


◆その7

T「オレが長年温めてきた漫画『おんどりゃー節』のネーム見てよ」

僕「あれ?手書きやめたの?」

T「ああ、ワープロで打ったよ」

僕「ワープロ?」

T「文豪だよ」

僕「文豪ってもしかして…」

T「ラップトップさ」

僕「!…まだ動くんだ…リボンてまだ売ってるの?」

T「アマゾンで売ってるよ」

僕「そこはネット使うんかい」

◆その8

T「で、そのネームどう思う?出版社に送ろうと思ってるんだ」

僕「え、ネームの状態で?…ていうか、よくわからんけど、これがネームなの?」

T「ネームなの?」

僕「オレが聞いてるんだよ」

T「そういやネームって何?」

僕「だからオレが聞いてるんだよ」


◆その9

T「哀愁のカサブランカをスナックで歌ったんだ」

僕「うん」

T「歌詞の『ひとつの季節の主役さ』てどういう意味だと思う?」

僕「え?」

T「ていうか、そもそもカサブランカってどういう意味?」

僕「意味?」

T「最後は『あんなに誰かを哀戦士〜♪』って歌った」

僕「やっぱりガンダムに戻るのね」

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