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ものすごく近くて、ありえないほど遠い存在

先日、スナックでとても変わったおじいさんに会った。

おじいさんは自衛隊の人とのことだが、どうみても60過ぎていて鍛えているようには見えなかった。

おじいさんは突然聞いてきた。

ものすごく近くて、ありえないほど遠い存在って何だと思う?

僕:うーん…家族ですかね?

おじいさん:ラ・マンチャよ。あ、ワタクシ語で言っちゃった!
私立のこと「わたくしりつ」って言うじゃない。ちょっとおしりを連想して好きじゃないの。「わたしりつ」のほうがいいと思わない?

家族惜しいね。
正解は「国」です。
あなたは誰とちぎりますか〜♪

僕:深いですね。というか、そういう感じなんですか?で、そのココロは?

おじいさん:じゃあ次、夢と夢、合わせてなーんだ?

正解は夢がMORIMORI!
クソがもりもり〜♪
あ~いぇーーいッ!!

僕(呆然)

おじいさん:びっくりしたでしょ。ごめん、ごめん、合わせて十面♡

僕:ほんとに自衛隊なんすか?

おじいさん:ホントよ。横田基地にいるから会いに来て。会いに行ける自衛隊員、違うか〜♡

僕(横田基地って米軍じゃ…)

おじいさん:あ、ごめん、全力少年入っちゃった。歌ってくるね。

その後おじいさんは、全力少年を全力で歌っていたが、全力すぎておじいさんの差し歯が落ち、他のお客(おじさん)のグラスに入り、口論となった。

が、お店のママさんが仲介に入り、ふたりはすぐにクールダウン。抱擁の後、かるくキスし、今度はふたりで全力少年を熱唱した。

僕は笑い過ぎてお腹が痛くなった。
わたしりつでも「しり」ってつくやん。

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