マンガ『僕の心のヤバイやつ』6巻(桜井のりお)

リアタイで読んでるわけだから買う必要ある?どうする?
毎回迷って結局買ってる。
でも一気に読むとまた発見があったりで買う意味を見出して満足してしまうのな。

市川は偉いよ・・・ホークも市川もほんと偉いよ。
市川は今巻、山田のモデル仕事の見学にいくんだ。
そこで、山田がもしクビになって普通の中学生になったら?って考える瞬間があるんだ。

市川は自分と同年代の山田が仕事をこなしていることを尊敬している。
でも同時にコンプレックスのようなものも感じている。
またこのまま山田が芸能人として売れて自分から離れていくことの不安をも。

でもそう考えた直後、仕事場から離れていた山田を市川は手を引いてもどすんだ。
もし山田が普通の中学生だったらこんなに好きになってない、と。
アンタはえらいよ。

山田が普通の中学生になってくれたら?仕事を辞めて自分の身近な存在になってくれたら?ってなりそうなとこだもの。
でもそうじゃなくて、山田がより魅力的な人であることを優先した。
それはそれで自己満足ともいえるんだろうか。

今までも市川はそうだった、自分のせいで山田という存在に傷がついてはいけないと常に考えてきた。
それはコンプレックスゆえのことでもあったけど、今回は、自分の好きな山田でいてほしいという自己を入れ込んできた。
なんでこれを「えらい」と思ったんだ俺は。
多分、山田のこと自分のこと、どちらかを引かせる選択じゃないからだ。
ただ山田を自分のそばに置きたいとかじゃなくて、山田が魅力的な人であることの先に、自分は彼女のことが好きだという大事な感情があることに気づき行動したからなんだろう。
強い。
自分は強いものを「えらい」と感じるんだと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?